そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

べっぴんさん第8週、ツラい…

http://www.nhk.or.jp/beppinsan/story/week8.html(公式にネタバレ表記あり)
 
思い立った時にしか書かないのでここんとこ朝ドラ感想書いてませんが、この3週間くらいは「べっぴんさん」もやっといろいろ嵌ってきて面白くなってきました。毎日が楽しみ。
というか今までの朝ドラって朝の忙しい家事の間のながらで見てても大丈夫なようにセリフで説明したり、良くも悪くもわりとアップテンポのせわしい感じの展開が普通だと思ってたのに、今期はまったく違うパターンでのべっぴんさんはなんかすごいことやってるというか。
最初の頃こそのんびりしすぎて苛々するなあと思ってたのに、今やむしろあのセリフの少なさ、何も説明してないし変なタイミングで状況を代弁するナレーションの、セリフの行間を埋めるような映像が、逆にテレビの前に座って見ないといけない気にさせられるというか、強制的にテレビの前に連れてこられてあのテンポに引きこまれてしまうというか。
 
てことで今日のべっぴんさんは内容濃すぎてたくさんつぶやいてしまったのでメモとして。
ホント、たった15分弱なのにいろんなことが詰まりすぎてる。無駄なとこがまったくなくて完璧に近いよ。
先週やっと紀夫さんが復員してきてよかったとひと安心したんだけど、予告で想像した通り、今の坂東家の中で一人取り残されてる紀夫さんの気持ちが…
あの家を見た途端にあの反応なのは仕方ない。家族の状況についていけてないのは仕方がない。家族みんなが揃って紀夫さんの無事を祝ってる中、いつものボケ味の強い映像で紀夫さんだけピントあってて他の人がぼんやりとボケてるという演出に、紀夫さんの疎外感を表しててツラい(;´Д`)
せっかくのパーティでもまったく納得できてない様子だし、紀夫さんが帰ってきて居たたまれない栄輔さんが外で子供らと遊んでるとこで、さくらちゃんが栄輔さんのことを「お父さん」て言わないかヒヤヒヤした。さすがにそこでそんなダメージは与えなかったけどまだこの先安心はできんし。
そして何より則夫さんが徴兵されてる間ずっと日本に帰ったら家族を守らないと思い、その気持をよりどころにしてたのに、帰ってきたらみんな自分の思ってたのとは全然違ってて独り立ちしてて取り残されてる感がツラい。
しかも君枝ちゃんや良子ちゃんの旦那さんたちが納得して認めてこれから商売広げようってところを、今さら的に家族を守るのは夫の努め、自分にはそうする義務があると思いこんでて、紀夫さんが妻たちの商売を認められないし、家業は潔さんたちが頑張ってて今さら割って入れないし、本人も居心地悪そうなのがツラい。
みんなが跡取りの紀夫さんを待ってたのに、妻たちの商売も賑やかさもアメリカ兵も横文字の支援物資も全部が紀夫さんの気持ちを空回りさせてて、その最後に「僕の出る幕はあらへん」ていじけられるとツラい。。それ言うような気はしたけど実際そうなるとほんとツラいわーという。
朝ドラにしては(いい意味で)陰影が美しいボケ味の強い、主観的な印象のある画面を作ってるのと、何かあるたびにアップになる紀夫さん(永山絢斗)の表情がまたなんともいえなくて本当に今日はつらかったわ。まだ月曜日なのでなんとか紀夫さんには立ち直って欲しいです。(;´Д`)