そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ドント・ブリーズ

http://starwars.disney.co.jp/movie/r1.html
監督:フェデ・アルバレス 脚本:フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス 製作:サム・ライミ

サム・ライミ製作、リメイク版「死霊のはらわた」のフェデ・アルバレス監督による、全米でスマッシュヒットを記録したショッキングスリラー。強盗を企てた若者3人が、裕福な盲目の老人の家に押し入ったことから、思いがけない恐怖に陥る様を描く。
親元を離れ、街から逃げ出すための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスとともに、地下に大金を隠し持っていると噂される盲目の老人の家に強盗に入る。しかし、その老人は目が見えないかわりに、どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。暗闇に包まれた家の中で追い詰められたロッキーたちは、地下室にたどり着くが、そこで恐るべき光景を目の当たりにする。(「映画.com」より)

 
本当に息を止めて観るようなわかりやすくショッキングなサスペンだったんで、むしろ見ててとても疲れたよ…(出来れば映画館で観るべき映画)
以下ちょっとネタバレ気味。
 
もちろん映画としては面白いです。
しかし目が見えない老人が聴覚頼り(あと勝手知ったる自宅)で強盗グループを追いつめていくってのが想像の範囲内でぱっと見通りに怖い。退役軍人がターミネーター並みに頑丈すぎる。けどああいう老人が怖いのもお約束って感じ。それとも強盗たちが素人すぎるのか?(強盗に入るんなら懐中電灯くらい持っとけよ。スマホライト使うからバッテリーなくなるんだろよ…)
そしてその追いつめ方と、そこにある老人の秘密が絡んでくる展開は捻ってるからこういうのが好きな人は面白いんだと思う。でもオレはそこまででもなかったかなあ。ある意味想像通りの怖さというか。
しかも登場人物みんな自業自得だし、誰も気の毒だと思わないし共感も出来ないし。老人ももうアレな時点で擁護できないしな。不愉快とかでなく因果応報だろーってな意味で、見終わって嫌な気持ちになったよ (苦笑)
あと一番ヤな感じだったのはあれだよ。レイプじゃなくてスポイトでアレなやつ。理由もキチガイすぎて何言ってんの?って聞き返すレベルだし。(たぶんこれがやりたかったんではないかと思うがw)
あ、アレックスだけは気の毒だと思うの。あの子は巻き込まれて気の毒だったなあ。やっぱやめときゃよかったんだよ。
そういう意味ではマニーが、理由はわかるんだけど結局金を取ったってことでちょい不愉快なんだよ。カリフォルニアには行ってもいいけどせめて事の真相を警察に匿名で投書でもすればと思うよ…誘拐されて殺された金持ち娘のことくらいはせめて。いやしろよ。というかあんな老人野放しにしちゃいけないよー。
確かにサイコスリラーの文脈だとこれくらい救いがなくてもいいのかもなー。ああそうだ、似たようなものでいうと「10クローバーフィールド」なんだろうけど、オレはあっちの方が面白かったかなあ。単に好みの問題だけど。
映画サイトの解説の「どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚」っていうけど、聴覚はわりと普通だったよ?警報とか洗濯機でダメになるし。あと臭いもわかるっぽいけどそっちの方が脅威だよ。
ただ普通に考えたら強盗が二人じゃないってのは靴でわかると思うし、地下室だってどう見ても監禁用の部屋だし、死体がなくても誰かが監禁されてたのはわかるはずだし(しかも金持ちの娘、誘拐されたんだろ)、まともな捜査をしたらあの老人が正当防衛でやったんじゃないのはわかるはずだけど、それがわからないのがアメリカ(デトロイト)の現実なのか。そっちの方が怖いよ。そりゃカリフォルニアにも行きたくなるよなあ。(妹ちゃんには思い切り同情するので)