そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

進撃の巨人(11)〜(22)

進撃の巨人(21) (講談社コミックス)

進撃の巨人(21) (講談社コミックス)

 
進撃の巨人やっと読んだ!(といっても11巻以降だけど)
18、19、20巻のウォール・マリア奪還作戦の畳み掛けが凄かった!しかもいろんな謎が明らかになってスッキリ!この作者は天才か!w
いやオレアニメの方しか見てなくて、しかもアニメ1期終わったあとネットでネタバレ探したクズですが、そのときは鎧と超大型巨人の正体、しばらくしてネタバレ探したときはちょうどエレンがクリスタに食われそうなとこでした。
それでもやっぱり読む気になれなかったのはこの絵柄。この絵柄が超苦手なんですが(今回三国志のついででレンタルしたんだけど)マジこのタイミングで良かったと。
これたぶん20巻くらまでなら「へー、なるほどねー」で済んでたと思うし、21巻なら「え、マジ?続き早よ!」ってなったたと思うので、とにかく22巻が読めたタイミングというのが重要だったよ、オレ的に。
というかこれ巨人が人間の敵だということと知性のある獣の巨人たちが何者でなぜ調査兵団の敵なのか、王政やウォール教が調査兵団を排除しようとする理由、海は本当にあるのか、歴史は正しいのかなどなど22巻まではわからなかったわけで、一体どんだけ長い伏線を引いてたんだよと。
最初から読んでた考察班の人たちの苦労が忍ばれる…うう。あーほんと、マジでこのタイミングで一気読みして良かったかもw
そして、絵柄が苦手だから最初の方とか読めないし!と思ってたんだけど、結局全巻揃えてしまいましたよ… だって最初から伏線確認したいんだもん。
んでこれオク・フリマサイト関係を見てたら結構20巻手前くらいで手放してる人が多いみたいだけど、最後のこの謎が明らかになるのを待たずに手放したってこと?もしくは立ち読みして買わなくてもいいやと思ったってこと?マジかよ、ここから面白くなってきたのに。
以下多少ネタバレです。21,22巻を読んでない人は気をつけて。
 
 
ある程度の構成は考えてるんだろうけど、一番最初の始まりがエレンのあの夢のシーンなので、最初からこの22巻の内容を目指していたのかと思うと設定自体は中二感極まってるけどいろいろすごいなあ!
しかしこれ、こっから話をどう畳むつもりなんだろ。というか一番気になるのは、今この展開は全体の構想のどの辺なんだろってことだけど。これで話の何割まで進んだ?
細かいところで辻褄合ってるかはわかんないし詰めが甘いところもみえるんだけど、それでもこの熱量でこの話を押し通すところがすごいわ。
正直最初のブームの「人を食らう巨人」という衝撃を今の現実と重ね合わせたような世間の反応ってのはそんなにピンときてなかったんで、逆に今この20巻以降の展開のほうが物語としては興味あるよ。
あとその18巻からのウォール・マリア奪還作戦ね。
今まで死んでいった人たちの死をムダにしないために今死ねというその押しの強さ。無駄死にじゃなく一歩でも前に行くための犠牲、志を貫くことの恐ろしさ苦しさをキレイゴト抜きでこんなに強いる話はさすがに他では見ないなあと。テラフォーマーズなんかもよく人が死ぬけど、あっちは普通に生きるためのあがきだし。そう考えるとたしかにこの作品の押し出すメッセージってものすごく正論で強烈(正論は常に矛盾を含んでいる)だよ。中2的な青臭さも貫き通すとここまでくるのかと。
あとまあ人が食われるうんぬんよりも、過去話の真実が明らかになるときのエレン父とフクロウの壁の上のやりとりとか、エルヴィン団長のエゴとか、ああいうのやりたかったんだろうなあ。むしろ清々しいw
そこまでの積み重ねが合ってこそ、それが明らかになったときのこの世界の真実とその残酷さってのが輝いてくるんだろうけど。それが炸裂したのが最新刊の22巻ってのが…長い…

そういえばタイトルの由来、「進撃の巨人」って、そういうことか!ああやっぱりエレンが世界の中心なんだなと。巨人になれるかどうかってことじゃなく、出自として最初から特別な人間だったねw
でもそれがわかってこの世界の謎が明らかになっても、ぶっちゃけエレンたち人間ってどうにもならないよね。この世界をどうしたいのか、何が悪で誰が悪いのか。それともそんなものはない(無意味)なのか。
ただそうだからこそこの話は誰が間違ってるとか正しいとかじゃなく、世界がどうとかでもないからこそあくまでも自分はどうしたいのかっていう話なんだなあ。しかもそれは生き方の問題ではなく彼らが人間をどうするのか決めなきゃいけないという、もっとツラい方に進まなきゃいけないってことで。念願だった海を見てもそれが意味するところはさらなる葛藤だし。どこまでいってもエレンたちにとって世界は残酷だよ、たしかに。
でもまあその辺の設定がなんとなくアレなのは、海の向こうの大陸が軍事国家ってことはどっかで戦ってるのとか、敵国がいないと軍事って必要ない、でなきゃそういう風に発展しないよねってとこが…。ハガレンもそうだけど、19世紀くらいのドイツっぽい世界観ってみんな好きだよねw それとも世界はまだ広がってるのか?いやそもそもの巨人の始祖の話が魔法かよって話だけど。
まあ巨人の力というのがあの世界の伝説ではユミルが授けられた魔法の巨人だとしても、高度に発達した科学は魔法と同じみたいな話で最初の九つの巨人というのが実は科学によって作られた人造巨人だったのだーという事はあるわけで。むしろそうじゃないかなぁと思ってんだけどw
あといいけど総延長が北海道と同じくらいの広さの壁の中の巨人って、一体何人使ってるの?それ全部納得して壁になってるの?