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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

横山光輝版 三国志 全30巻(文庫)

三国志全30巻箱入 (潮漫画文庫)

三国志全30巻箱入 (潮漫画文庫)

 
読んでそうで読んでなかった三国志を今さら読みました。
さすが世間のみなさんを虜にするだけあって、横山三国志とてもわかり易くて面白かった!
というかこれでやっと「孔明の罠」だの「だまらっしゃい!」だののネタ元がわかりましたw
横山光輝は絵柄がスマートで無駄な展開がなく漫画が上手いからストーリーがとてもわかり易くていいね。
途中までは「eBookJapan」の無料キャンペーンで電書で…読み終わらず続きを文庫本で借りて読んだけど、どうも文庫本(1999年発行)は連載時のものに修正が入ってるのと、巻末付録の読み物が意外と面白かったんで読むなら文庫おすすめします。

細かい感想は省略しますが、あんなに人徳のある将がいて、大義があって勇猛果敢な仲間がいて天才軍師がいたのに、それでも天下統一が出来ないのはなぜなんだぜ。本当になぜなんだかわからない。義を通しすぎてタイミングや運をなくすってのはどうかと思うよ。劉備玄徳が魏呉蜀を統一してたらどうなってたのかなあ。いや途中で曹操を倒すことが出来てたら… 劉備玄徳、人徳があるいい人なのは確かなんだけど、その運のなさの残念感ときたら…
しかも綺羅星のような英雄豪傑もどんどんいなくなって結局蜀は滅亡するし、何もかもが虚しいのう。さすがに最後の皇帝がアレなのはちょっと泣けた。その思想は間違ってはないけど絶対言うてはイカンことやん。あれじゃ玄徳も孔明も本当に浮かばれんよなあ…本当にいろいろ恵まれてなかったというか、他にも良い後継者はいただろうに。
あとなんかこれ、ファイブスター物語っぽいというか。(いや逆だろうってのはわかってるw)
あれも映像化された年代辺りから数十年間が一番人材的にいい時期だったけど、そこからどんどん先細ってファティマや騎士やモーターヘッド(あえて以前の表記で)が減っていき…っていう歴史の話なので、まさに三国志だったんだなあーってことを本家三国志を読んで実感。年表だけでワクワク出来るとこもw
いやでも三国志、オレたぶん若い時に読んでたらそこそこ面白かったーで終わってた気はする。いろいろすぐに調べられるネットバンザイw
世間的に人気は関羽張飛みたいだけど、通して読んでると最後までカッコイイのは趙雲子龍のような気がするよ。あと黄忠の爺さんもカッコイイw(関羽は晩年のあれがなければ…いやあれ結果的に玄徳まで巻き添えにしたと思うんだけど?)そのわりに中華圏でメッチャ一番人気なのスゴイ。
なんとなく気の毒なのは曹真かなあ。そこそこ頭は回るのに敵が孔明で部下が仲達ってとこに悲しみを感じる。呉は孫権が出てくるたびに年取っていくの細かいのと陸遜は割と最初から買ってました。最後まで活躍してたようでよかったw
この時代、覇権争いで相手の裏の裏をかきあったり裏切りが普通だけど敵味方関係なく仁義や道理を重んじたり、武将たちはメチャクチャ強いのに反面兵士たちはゴミのように死んでいったり、いろいろ考えるとむなしくなるけど面白みスゴイ。

しかし2〜3世紀のあの時代の中国文化はあんなに凄かったのに…と思うとなんでいまこんなことになっているのかと思ったり。つーか初めて中国の歴史にちょっとだけ興味持った。三国志スゴイw もっと地図とか年表とか(簡単なのは巻末に載ってるけど)見ながら読みたいなあと。
結構ざっくり急いで読んだんでちゃんと頭に入ってないとこもあるし、そのうちまた手に入れて読み返したいと思いやす。
読んでる間も意外と前の巻とか確認で読み返してたんで、電書じゃなく紙のほうがいいかなオレは。
あ、あと今こそ「レッドクリフ」を見返すべきだと思ってたんで、これも忘れないうちに観返しとこうと思ってる。
三国志知らないであれ観るのもどうかと思うけど、当時は名前と出来事は知ってるけど…レベルだったんで、今ならたぶんわかるはず!(笑)
あと引き続き興味が出てきたんでレンタルで「項羽と劉邦」を借りて読もうかと思ってます。