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監督・脚本：M・ナイト・シャマラン
「シックス・センス」「ヴィジット」のM・ナイト・シャマランが、ジェームズ・マカボイを主演に迎えてメガホンを取ったサイコスリラー。
見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。
マカボイが多重人格の男を演じ、シャマランの前作「ヴィジット」に続き、「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作を務める。（「映画.com」より）
正直言えば、ジェームス・マカヴォイ演じるケビンの人格が分裂してるってことすら知らないで観たかったかなー。
そこをまったく謎にしないのはある意味潔いとは思うけど、せっかくのサイコスリラー度合いは半減だと思う。しかも人格が23（＋１）あるって、最近は知らない人もいるだろうけどぶっちゃけ「24人のビリー・ミリガン」以外の何ものでもないし。
あと予告で女装も見せてるし、なんかいろいろ見せすぎだと思うの。
というわけで見る前からそれなりネタバレ状態のサイコスリラー。監禁モノってことでいうなら「10 クローバーフィールド レーン」なんだろうけど、これはむしろ「ドント・ブリーズ」だった。オレはこの手のもの苦手なのであれと同じくらい怖いかった。（もちろんドント〜のほうが怖いけど）今回はオカルトじゃないだけマシくらい。やっぱり一番怖いのは人間なんだよｗ
ただ最後のオチがーwwwあれマジなのか？？？ 観終わってそれがわかった人は苦笑いだし、わからない人はポカーンだよ？シャマラン…！www
なのでむしろ見どころは23のうちの幾つかの（全部は出てこない）人格を演じ分けるマカヴォイ。すげえ！
ヒロイン、ケイシー役のアニヤ・テイラー＝ジョイもちょっとクセのある顔だけど、ああいう難しい役をやりきってるのはすごかった。むしろ話はそんなに面白いわけでもないので見どころは二人の演技かなあ。それだけでも見る価値はあるかと。
特にマカヴォイはシーンによって演技が違うのはともかく、別の人格のふりをしてるある人格とか、最後の最後は何人もの人格が次々と出てきて喋ってるのを鏡と本人との間を単純にカメラが振ってるだけの一つの流れの中で演じきってるのスゴイ。むしろ彼からしたらやりがいあったろうなあと思われる（笑）
あと当然のように出てくるシャマラン監督ｗ あまりに堂々と出てくるからちょっと目を疑ったｗ
でもオレはどちらかというと前作「ヴィジット」のほうがストレートに捻ってくる分楽しめたので好きかなあ。
以下ネタバレ。感想なので言いたいことは言うよ。
初っ端、3人があっという間に捕まるのでキャラの情報何もなしなんだけど、ヒロインおケイシーはむしろ巻き込まれただけっぽいけど、彼女の生い立ち（過去）が結構状況打開のキーになってたり、最後の叔父さんが迎えに来るシーンにつながってることでどうなるのか…と、人格乖離のケビンよりそっちが本筋っぽい感じかなあ。
最後は彼女が無事に保護されたことを信じたい。たぶん過去に撃てなかったことを今やったことで、ちゃんと助けを求められたと思いたい。叔父さんはクソ死ね。
ストーリーとしても若干説明不足のとこがあるせいで、ちょっとばかしモヤモヤするところが…
ケビンが働いてるのかどうかもわかりにくい（し、そこがどこなのかが最後の最後にしか出ない）から、そもそものきっかけの女子高生二人がやったことが下手したら印象に残らず耳スルーするから、なんで彼が誘拐したのかもわからないような。（…ってネットの感想は見かけたけど、まあ同意）
他にもなぜフレッチャー医師は彼の中の人格に24番目が絶対にありえないと思ってたのか、なんで他の人悪を押しのけてあの9歳の子が主導権を取れたのか、なんでビーストの人格が出来たのか…とか。虐待を受けてたら汚れてないってのも説明が足りなくてよくわからなかったし。
まあそういうところはあるけど、シャマラン好きとしてはとても面白かったです。
そしてまさかの落ち？と続編が（笑）
まさかあそこでブルース・ウィリスとはｗｗｗ一瞬、あれ、ブルース…？ってのと15年前のあの事件とMr.グラスで思い出したよ「アンブレイカブル」だよ（笑）そしてまさかまさかのアンブレイカブルとスプリットで続編！wiki見るまで本気かって思ってたｗｗｗ本当にやるんだねえ…アンブレイカブルは好きなシャマラン映画なのでそれはそれで楽しみ。
ところでオレがジェームズ・マカヴォイを初めて認識したのって「X-MEN：ファースト・ジェネレーション」だったんだけど、wiki見て「ナルニア国物語 第1章」のフォーンのタムナスさんだって今知ったよ！あれマカヴォイだったんだ…！
