そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

世界から猫が消えたなら

http://www.sekaneko.com/
監督:永井聡 脚本:岡田惠和 原作:川村元気

 

映画プロデューサー・川村元気による同名ベストセラー小説を、佐藤健宮崎あおい共演で実写映画化したヒューマンドラマ。
脳腫瘍で余命わずかと宣告された30歳の郵便配達員の青年の前に、青年とそっくりな悪魔が姿を現わす。悪魔は青年に、大切なものと引き換えに1日の命をくれるという。電話や映画、時計など大切にしてきたものが次々と失われていく中、青年は元恋人と再会を果たし、かつての思いや別れの時を思い出していく。親友や疎遠になった父の思いに触れ、亡き母が残した手紙を手にした青年は、人生最後の日、ある決断を下す。
いま、会いにゆきます」などの岡田惠和が脚本を手がけ、「ジャッジ!」の永井聡監督がメガホンをとった。人気音楽プロデューサーの小林武史が音楽を担当。(「映画.com」より)

 
公開当時、佐藤健だから見に行こうというつもりはあったけど、結局見に行かずのやつ。ちょうど去年の今ごろだけど、ズートピアだのヒーローマニアだのロクヨンだの変態仮面だの忙しかったからかw
あとこの監督さんが「帝一の國」(明日見に行く)の監督だったことを知って…ってとこでちょうどタイミングよくWOWOWでの放送に気がついたので。
というかこれ脚本岡田さんだったんだ。何だこれつまんねー映画って思ってたよ(笑)やりたいことはわかるから小説なら…って感じというか。
いやオレ的にあんまりおもしろくはなかったけど、映画としては特に面白くもなくつまんなくもなくって感じのファンタジー映画。特に前半見てたときはこれアニメのほうがいいんじゃないのかなあって思ってて見てた。最後の方は佐藤健+猫補正で実写で良かったかもって思ったけどw

余命宣告受けた主人公の「僕」が、悪魔の囁きで伸びた一日で消えるものに関しての過去の自分の人生と向き合う、死を前にして自分を形作ってきたものを振り返るっていう流れなんだけど、ちゃんと見てたはずなのに見てる間はその構成がイマイチよくわからず。見終わってから何となく把握。
死ぬことに納得できない、受け入れられない「僕」が、死ぬ前に自分を構成してる恋人や親友、そして親と向き合うための通過儀礼としての魂の遍歴…ってのは共感できるんだけど、お話としてなんか微妙というか。
妄想の悪魔(自分自身)という発想はともかく、その悪魔のキャラ立ちがなんか中途半端というか言いたいことがストレート過ぎるてケータイ小説レベルというか。いやたぶんこの原作がそもそも良く出来たケータイ小説なんだと思うけど。
佐藤健と猫という結構強力な組み合わせなのに、全体には何がどうというか、なんとなくモヤーンとした感じの話なんだ。もしかしてこれって「僕」が見てる夢なの?結局死ぬんだよね?
夢ならあの妄想に法則がないのもわかるんだけど。最後の海辺とか何がどうなってるのか、本当に夢なのかなあと。
あと途中映画館の看板に「ファイトクラブ」がかかってて、ちょっと笑ったw いや全然そんなんじゃないだろよ、あの悪魔は。
まあ猫と戯れるタケるんが好きな人なら楽しめるかも。でも「佐藤健」としては普通かな。「何者」のほうが断然良かった。
ただ時々すごくきれいな光景があったり、最後の実家に向かうシーンの自転車のキコキコ音なんかは好きかも。
別にそんなにひどい映画じゃないけど、単純にオレ向きの映画じゃないっていうか、これたぶん劇場で見たら寝てたと思う映画だった。
お父さんの奥田瑛二はとても良かった。ただ時系列が全然わかんなかったから、お父さんと仲良くして欲しかったみたいなこと言われてもまったくピンとこなかったというか。お母さんがいつの時点で亡くなったのかもよくわからなかったし、手紙いつ書いていつ渡されたんだとか、妙に混乱したよ。