そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダーエグゼイド#31「禁断のContinue!?」

テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/ex-aid/ 東映 http://www.toei.co.jp/tv/ex-aid/
脚本:高橋悠也 監督:上堀内佳寿也
『ポッピーは削除させない。彼女は私が生み出した…命だ!!』
 
面白キャラだと思ってた社長でまさかの感動展開!ほんとにシリアス方向に話振ってきた!
いやでも普通に「新 壇黎斗」はおかしいけど。いやむしろなんで「神・壇黎斗」とか「真・壇黎斗」じゃなかったのか、自称「神」である壇黎斗に確認したいくらい。むしろ今なら「シン・クロト」って呼んだほうが?
とにかく面白かった!盛り上がった!
ポッピーが黎斗のお母さん、櫻子さんのバグスターだという以上に黎斗はポッピーにとっては生みの親だったという事実。
それ自体は母親のデータでしかないけど、バグスターとしてポッピーという性格(人格)をプログラミングして命を与えたってのは黎斗からしたら生命の創造に近いことだった(だから神なのか?)という流れが、オレが思ってたより黎斗にとっては重い話だったってのは意外だった。ええ話や。
いやええ話なのは、自分を神だとかうそぶいてた黎斗にもちゃんと人の心があったってことだけど。(でも彼が罪を償うとは思えないけど)というかやっぱり社長は面白いなあw オレにも神の恵みをくれ!

たださ、オレ今回というか本気で永夢の言ってることがよくわからないんだけど。黎斗にいうことはわかるけど永夢のいうことがわからないよ。
まず最初に永夢って黎斗のお母さんが死んでるって知ってたっけ?知ってたら黎斗に向かって「家族を失った気持ちわかるんですか」なんて言わないよね。ってことは知らないんだっけどうだったっけ?
その上で黎斗がやろうとしてることって結構すごいことだよね。仮面ライダークロニクルというゲームの話じゃなく、命が助からないとわかっている患者をデータ化して保存することができれば、少なくとも肉体を失ってもその人はまだ生きてると言えなくもない、つまり人間個人をデータとして保存する方法を確立したってことでしょ。(ってことだよね?)
黎斗は生きてる人間にたいして実験的にそれをやったから現実では消滅した=死んだように見えてるだけで、一応データとしては残ってると。(と言ってもそれで肉体的に復活できるのかどうかは全然語られてないんだけど)(復活できてもバグスターじゃ人間とはいえないよなあ)(あとそれが理由にしてもなんでそうまでして一般人を消滅させる理由があるんだろ)
永夢と黎斗の対立は、個人をデータとして捉えてその人の人格があれば生きてると考えてる黎斗と、データとしてコンティニューするのは命に対する冒涜だという永夢との考え方の違いじゃないのかな。ポッピーという存在がいるのにそこを問うことなくその辺を一緒くたにして語りすぎだと思うんだけど。
永夢たちがクロニクルでプレイヤーが死んだと思っていることと、黎斗がゲームでゲームオーバーした人間もデータ化されて残っている=死んだわけじゃないと思っているところで認識の齟齬があると思うんだけど。
バグスターというのはデータが肉体を持った状態で、死んだはず?の黎斗もポッピーもこの世界にちゃんと存在してるわけだし、実際黎斗はポッピーに生みの親だし感謝してると言われて、おまけに今さら彼女に自分の母親を重ねたこともあって命を守ることに目覚めたわけだよね。一体この番組の「命」って何なのか?永夢は今、バグスターも人間も同じ命だと見てるのかなあ?
もちろん実際の人間が害されてるのに気にしてないことに医者の永夢が怒るのは当たり前なんだけど、なんかそれをゲーム感覚で命をもて遊ぶって言われても、どうもピンとこないというか。だいたい永夢以外の医者の皆さんは怒ってないじゃんよ。
いやよくわかんないからしつこくいうけど、ゲーマーとしての永夢のポリシーが「ノーコンティニューでクリアだぜ」ってだけで、そのゲームはたいていコンティニュー出来るよね。その上で今までゲーム感覚でバグスターウィルスを倒してきた永夢が、今さら命はコンティニューできないって言うのは微妙に納得しきれないと言うか。ゲームと医療は同じじゃないよね。
あとバグスターの黎斗がゲームの仕様どおりにコンティニュー出来るのはそんなに問題なのかな?そもそもあいつ人間じゃないんだぜ?考え方は問題だけど、自分を実験台にしてる人間に言っても同しようもないというか、完全にマッドサイエンティスト枠だったね黎斗ってw
だから命はコンティニューしていいものじゃないってのが死人を生き返らせるという意味ならまた違う話になるけど、死にそうな患者の命をつなぐ=コンティニューさせるっていうならそれは医療にとってもいいことじゃね?その場その場は盛り上がってていいけど、なんか全体にこの番組がどこに行きたいのかよくわかんなくなってきたよ?

それはともかく命が100あった黎斗とはほぼ無敵の命の無駄遣いチート状態、ゲームオーバーしても速攻復活するというのを最初にギャグっぽく見せておきながら、ポッピーをパラドの攻撃から守ってゲームオーバー即復活。あれを逆手にとって感動させるのはちょっと反則すぎて、笑っていいのか感動していいのかわかんないけど盛り上がりには大コーフン!
感動的に消滅したと思ったのに復活早すぎるwwwあれでいいんだwww
んで黎斗は本気で偽悪の開発者を演じてるだけなのかそれともポッピーのお陰でちょっとばかし改心したのか、本音は見えないまましばらく共闘なのかな。まあこれはこれでw(と思ってたら即ライフ0イベントで死にそうな気もしないけど)
それでも黎斗が復活したことを罪を償うためという永夢は真面目だなぁと思うけど、その彼の主人公として守りたいものは何なのか、彼が思う「命」って何なのか、考えれば考えるほどちょっと分かりにくいかなあ。その辺どうなんだろ。
あと今回は上堀内監督の本編デビューだけあって、アクションシーンがゲーム的な表現でめちゃめちゃカッコよかった!ゲームならではのフィールド展開だったしテンポも良くて見ごたえあった。
こうやって今までなかった展開やネタを使ったときに新しい若い監督が新しいものを見せてくれるのも仮面ライダーの良いところだなあ。ここのところ監督デビューが多くて良いですね。オレも未だに柴崎監督のカブトでの本編デビュー覚えてるし!気合はいるよね。
ところで仮面ライダークロニクルの中級モンスターをもう倒したっての、早いなーって思ったんだけど、そもそもこの番組って敵少ないよなあ。2話1エピじゃなくしかも1エピ1体で敵が出ないって、予算的には安上がってんの?
 
予告。
え、ここでクロトのお父さん釈放なの?返り咲くの?というかなんで刑務所に入ってたんだっけ?犯罪者が社長になっていいんだ幻夢コーポレーションの皆さんは?今の社長は(前の社長も)バグスターだし、もう何が何やら。
ちょっといい話っぽい今週のエグゼイド。「新段黎斗」って書くなよw(「死んだん?くろと」かよ)
 (大きい画像は東映公式にて)