そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダー スペクター

http://www.ghost-rebirth.com
監督:上堀内佳寿也 脚本:福田卓郎

 
まあ話は面白かった…と思う。思うんだけど、そもそも本編でもすべての設定がふんわりとして曖昧な上に眼魔世界が何なのかよくわからないままだったから本当に何が何やら。wikiとか見返しちゃったよ。そしてら眼魔世界て異世界じゃなく別天体だって、初耳なんですが… もー、ゴーストってそんなんばっかだよw
いやまあ、でも、このスピンオフも正しくゴーストの物語だなあと思うのは脚本が福田さんだからということではなく、キャラクターの感情や行動こそが大事でそれが間違ってなければ話にどんなにツッコミどころがあっても問題ナシ、オールオッケーってとこだと思うの。
そういう意味ではゴーストの物語の一端として楽しめました。いや本編同様、なぜだか楽しめたんでいいのです。なんでだろうね、不思議〜w
アクションもビジュアル効果もカッコ良かったし、初の長編仕事だということで上堀内監督頑張った。
しかし言いたいことはあるので以下ネタバレで。
 
 
山本くんのマコト兄ちゃんは相変わらず美しいなあー!それだけでも目の保養。堪能 (*´∀`)=3(でもちょっと痩せすぎだと思うの。もっと肉つけて!)
ってか、オレは常々山本くんの美しさは「深海マコト」というキャラクターとして無意味な美しさだなあと思ってたんだけど、それが人造人間なら別ですよ!ってかホムンクルスっていうんだよそれ。なんで魂と肉体の話に突然ホムンクルス出してくるのかw そういう意味では間違ってはないような気はするけど、そこを何も突っ込まないのでどう考えたらいいのやら。
でも何の心の準備もないところにいきなりマコト兄ちゃん人造人間設定をつけられても…ってことではとても困惑。確かに本編の「コピーマコト」ってなんだったんだってのはあったけど、まさかその答えがこれだとは。(あえて綾波…とは言わないw)いいけどアデル15体も使ったっけ?
いやそれ以前に、眼魔世界の設定が全くわからないので何をどういったらいいのやら。オレがもうゴーストの細かい設定をうろ覚えだってのはあるにしても、あの本編はあまりにも説明なさすぎじゃね?としか。いや根本的には説明以前の問題だと思ってるんだけどね。

新キャラ、ダントンの見た目ビジュアルはいいね。
バットマンヴィラン、ラーズアールグルっぽくていい。だって白が基調のあの世界の人々の中でなんであんなキンキラ衣装w
どちらにしてもスピンオフなのに本編を補完するどころかますますナソは深まるばかり…すぎるw

アランたちが戻った眼魔世界が別の天体だったとしてだな、いくらパッチがあるにしてもなんで大気の改造をする前に国民をカプセルから外に出しちゃったのか。(あのシステムってグレートアイありきだったの?>wiki
あとカプセルに入ってる国民て眼魂でマトリックス的なバーチャル世界に生きてたの?大帝一家以外見かけなかったけど。
本編でアドニスがやろうとしてたこともよくわからないのに、スピンオフでそれを否定し別の方法で不死を実現するキャラ(ダントン)が出てきて…はともかく、両方とも不老不死の研究だよね。
本編終わった時点でアランたちはアドニスの望んだ死のない完璧な世界は否定してるし、ダントンの人体改造や人造人間は人間じゃないって、つまり不老不死を否定するってことだよね。それが本来の人間らしい生活だって言うのは結論としては正しいし、それでいいんだよ。
でもアランたちはそう思ってても、そもそもアドニスの理想に感化され共鳴して眼魔世界に付いてきたそ国民たちは、勝手に生身の体にされて納得してないよねえ。その辺ざっくりしすぎだよ。みなさん死なない永遠の命が欲しくて眼魂生活楽しんでたのにそこで人間の体を与えられて寿命があるよ、それが本当の人間なんだと言われても、そりゃ国民たちは話が違うってなるよねえ。

あとマコト兄ちゃんが自分が人間じゃなかったとことを知ってモーレツに衝撃を受けてるんだけど、それに対しての前振りも全くないからどうしてダントンの言うことを信じちゃったのかとしか。それが罪だって言うけど、いやそれ以前の問題だろと。ほんとになんで信じた?
いやオレたちのほうがショックだよ。マコト兄ちゃんとカノンちゃんが人造人間で、しかも深海大吾はその人造人間を勝手に連れ去っただけだとか言われてもなあ。映画版見てるからむしろ信じたくねえって気持ちはマコト兄ちゃん以上なんだけど。あと本編でマコトたちは眼魔世界に戻ってあらんたちの手伝いをするってのも、なんで人間なのに眼魔世界に行っちゃうんだよと思ってたけど、そもそもが人間じゃないって言われたらなあ…ぼんやり…
あとそのダントンの研究、あの汚れた眼魔世界でも生きていけるように人体改造をしようと思ったのはわかるんだけど、なぜそこから人造人間を作ろうってなった?錬金術師?
ダントンが追放された理由がそれだとしてあのカプセルで一体何を作っていたのかと。大吾つまりゴーダイはダントンの研究を手伝ってたって、何がどうしてそうなった。もう何が何やらw
さらに錬金術だとしてアリアは肉体だけの人形って言ってたけど、じゃあマコト兄ちゃんとカノンちゃんの魂はどこからきたのかって話だよ。コピーですら自我が…ってのとはまた別の話だよねえ。しかも死んだら失敗作って。
やっぱり冷静に考えてダントンの言い分をまるっと信じる理由がわからない。それを信じるマコト兄ちゃんはさらわれてた10年間、眼魔世界でまともな教育を受けられなかったのかと。
ただまあ、それだけ突っ込みどころがあっても、ダントン自身は悪人ではなく良かれと思ってやってたことが歪んでしまったとか、そんな状況でカノンちゃんを消されそうになってんのにマコトはダントンを生みの親だと認め、彼がやろうとしてたことを全肯定するとか、あげくなぜか友と言ってくれてマコトを正そうとしてるアラン様を刺しちゃっても、なんだろう、結果的にやっぱり悪い人はいないというまとめでも全然OKなとこが不思議w
その流れでマコトの自己肯定を「我思う故に我あり」で締めたのはよかった…と素直に思えるのが不思議。
でもなんでか眼魔世界で生きてた西園寺のことも忘れないであげて下さい。なんで出てきたの全然わかんなかったけどw
あとアカリとイゴールの研究はあまりにも行き当たりばったりすぎて、本当に理系の研究者なのかとw
御成たちは相変わらずと言うか、探偵物語かよ!とツッコむこと前提の出落ちボケですね。むしろ大天空寺にはジャベルのほうが向いてそうw一体何があった御成とジャベル。気になる。

そしてオレを泣かせてくれるアラン様だよ。マコト兄ちゃんのことをそこまで親友だと思っていたとは。なんで戦ってるのかまったく把握できてないけど、アラン様の「お前の出生は関係ない、お前は俺の友だ!」「友よ、心の叫びを聞け!」は、泣けるくらいカッコよかった。何やってるかわからなくても演者の本気は感動させるぜマジで。仮面ライダーネクロム 友情バースト魂もカッコヨス。
ただ本当に死ななかったからいいようなものの(というか完全に死んだと思ってたからむしろ生きててビックリなんですけど)なんでマコトがアランを刺したのかもよくわからないんですけどね。ただとても良いシーンだったんでそこも問題なしですよw
シンスペクターとダントンのエヴォリュードのバトルもカッコよかったし。
ところで6枚羽のシンスペクターの最終必殺技のとこで花火が上がるのはいいけど、あの後ろの発射台何なんだ?いやそれ見せなくていいと思うよ?w
映像演出的には気合い入りすぎてから回ってるとこもあるけど、まあ初めての長編演出、いろいろ盛り込みたいんだね…と暖かく見守る感じ。ただカッコイイことやりたかったらちゃんと意味をもたせるか、意味は無いけど文句なく超絶カッコイイかのどっちかだと思いますw