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脚本：高橋悠也 監督：諸田 敏
『しかしもし許されるなら…俺と一緒に戦ってくれ』
人間は間違いをすることもあるし、それを正して許せるのも人間！
前回の話がウソのようにドラマチックに悲しく飛彩と小姫さんの話はピリオドを打ったのであった…
でもまあ言ってはなんだけど、「俺は世界で一番のドクターだ。目の前で失いかけてる命を見捨てることなど…絶対にしない」ってのは医師として当たり前のことであって、もしそこで小姫さんのために大我の手術をわざと失敗するようであればそれは小姫さんの望んだ飛彩ではないってことだし、彼女が復活したとしても哀しい思いをするだけじゃね？
だから飛彩は小姫さんを切ることでむしろ彼女の思いに応えたんだよね。（深読みすればそれが「俺に切れないものはない」ってことかもしれないけど）
ただまあそこまで小姫さんの復活に執着する、大我の命と引き換えにすることを迷うくらいに未練があるとしても、その飛彩先生の未練はなんだったんだろうとか思ったり。てっきり謝りたいんだと思ってたけどそういうわけでもなさそうだったし、生き返ればそれで満足ってことだったのかなあ？何かしら後悔があるからあそこまで執着したんだと思ってたんだけどなあ。
というか何度もいうけど、ゲームが人の命を左右するとはいってもゲームオーバーで人が消えるってのはドラマの設定上仕方ないが、医者という立場で直接人の命を奪うのはさすがにダメだろとしか。その一線は越えたらあかんよ。天才外科医だからこそそこで私情に流されてはいかんのだ、飛彩先生！
…とはいいつつ飛彩先生顔立ち整ってるから、悩む姿も悲しむ姿も美しすぎて眼福である。うむ。
そして結局小姫さんとは悲しい別れになってしまったんだけど、むしろこれ、正宗社長が同じセリフを繰り返す不完全なデータ状態の小姫さんじゃなくちゃんと意志のある状態で復活させてたらひょっとしたら飛彩の気持ちも違ったんじゃないかと思わんでもないんだけど。
そういう意味では正宗社長はしくじったなあと思わんでもないし、もしそんな人の情すらわからないまま飛彩と取引してたんだとすればそっちのほうが人としてヤバイよね。いや彼が本当に人なのかどうかもわかんないんだけど。
そもそも正宗社長のバックボーンって未だに全然わかんないんだけど、これ下手したら完全にマッドサイエンティストだったドライブの蛮野博士よりヤバイ人だと思うわ。だって蛮野は完全にキチガイだけど、一応会社という組織のトップに収まっていられるくらい社会性のある人がこんな世界征服みたいなこと考えてるって方が怖い。いくらデータとはいえ、息子を20回以上も殺し続けることができるのも怖い。（あと登場人物の皆さんをゲーム名でしか呼ばないのも怖い）
今週もいろんなことが盛り沢山、スナイプはもういらないから飛彩を使って物理的に抹殺しようとしたり、パラドを消して永夢が変身できないようにしようとしたりと正宗社長は大忙し。それこそ時間でも止めてないと間に合わない作業量じゃないか。そんな彼の思いからクロノスは生み出されたのか？というか時間を止められるってのはキャラ設定として最強すぎて、これクロニクルのラズボス、ゲムデウスのスペックが気になるんですけど。
飛彩に指示を出しつつもパラドたちは自分で始末をつけに。そこでパラドとグラファイトは気に入らないけど全体の状況を考えて彼らを助けに行く貴利矢と黎斗。
特に黎斗、93のライフが70になるまで戦い続けるとかちょっと見直した。彼はバグスターになってからのほうがいい人じゃんよ、人じゃないけど。
しかしいくらライフはあってもボロボロになるのは変わらず、最初はギャグ装置だと思っていたコンティニュー土管すらそうは見えなくなるというシリアス展開っぷり。でも神、頑張った！ハイパームテキガシャットが無駄になるから…とか言いながらもちゃんと戦ってくれてる。（いや敵の敵は味方方式かもしれないけど。むしろその可能性のほうが）
そんでもひとつ、飛彩が医者として大我の命を救ったことと、あとその後悔の元だった小姫さんを本当に失ってしまったことで、やっと5年前からの遺恨を解消して大我先生とお互いに和解できたというのはやっぱりこれまでのライダーにはない展開かも。
ところでオレ永夢のことにはあんまり触れてないんだけど、なんか永夢ってすごく心無いキャラに見えてどう捉えたらいいのかわかんないだよなあ。これって話の展開として狙い通りなのか、それとも永夢の中の人の問題なのか、ちょっと気になりやす。
もう大我先生もCRに戻ればいいよ！せっかくだしこのまま出戻ったらどうかな？なんかどんでん返しがあるかもと思ってなかったとはいわないけど、普通に和やかに終わってくれてよかった。ニコちゃんは大我のことになると見境なさすぎだけどその辺の関係性はどうなんだろ。男女というよりはむしろお父さんな感じなのかなあって思ってるんだが。
あと東映公式にあったけど、飛彩先生が変身解除して天を仰いで泣くところ、本当に振ってきた雨を使ってるって…さすが水落ちの諸田監督！すげーｗ というかこれ降り初めを使うから失敗が許されない一回きりのチャンスだよな。緊張感！
予告。
今週もキツかったけど次回はまさかパラドが…？人間の都合で生み出されたり消されたりする存在でしかないバグスターって…ツラい (;´Д`)
そういやバグスターのアイデンティティ的な問題はどうなったんだっけ？
サヨナラパラド…って東映公式はバラしすぎだろって思ったけど、むしろ逆にここまで引っ張ってきたんだし、単なるサヨナラじゃないよな？永夢の中で永遠に生き続けろとか？
