そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

セシルのもくろみ#8

http://www.fujitv.co.jp/Cecile/
脚本:ひかわかよ 演出:並木道子 原作:唯川恵
 
レイナにイラッとするんだけど、彼女ヴァニティで人気あったのかなあ?勝手に卒業すればって感じ。いや編集部はたまったもんじゃなかろうが。
性根の悪さは感じるけど悪人ではない、でも自信があって野心もあるんだけどすごく利己的で計算高く、その割にやってることは浅はか。「自分」を持っている風に見えるけど実際は他人からの評価や相対的な価値判断しかできないって意味ではすごく下品な女だよな。ママモデルとしての目論見はあるようだけどどっかで躓けばいいのに。それ以前に妊娠ってホントかなあ?変な噂流されてそう。
そのレイナと比べると一番バランスが取れてるのがハマユカなのはともかく、むしろだからこそ10年もカバーモデルができたってことなのか。
つかヴァニティがそこまで晴海書房の稼ぎ頭だとは知らなかったぞ?その辺、ハマユカにしても舞子にしても劇中での人気がイマイチ分かりづらかったとは思うんだけど、そんな晴海書房を支えてたヴァニティ=ハマユカの扱いとして酷いよな。重役のおっさんたちのセクハラまがい発言とか!編集長は男性じゃないと…みたいな風潮といい、あそこはそういうトップがいる会社なんだなあ…出版社なのに残念なことですよ。
ハマユカ卒業は仕方ないとしても新雑誌潰したり南城編集長を異動させたり一体誰の意志が働いてるんだと別の陰謀の勘ぐりをしてしまうよ。だって舞子はもちろんレイナとかが何かしたレベルじゃないし。そのへんもうちょっと突っ込んで描けてればなあーと思わんでもない。つくづくなんで前半にその辺の周囲の描写をしなかった。
まあ舞子にしてもそも、そもモデルとして景気のいい時代を過ごした彼女の肝いりでバニティをハイクラス路線にしようとして傀儡編集長を置いたとしたら、あまりにも最近のファッション誌事情を知らなさすぎると思うな。かといってオレがリアルにファッション誌をマメに読んでた頃にハイクラスファッションやってたとこがこぞってママ押しし始めた時にアホかと思って相当読むの止めたんで、主婦の共感路線がイケてるとも思えないけどさ。このドラマ前半のミヤジの企画とかについてはまったく彼女らに同意だよ。
ってか黒沢さんの目論見に対して江里の編集者としての能力が低すぎたんとちゃう?
今回の企画も、さすがにコストと手間と時間を2倍かけたというバクチなクーデターはともかく、さすがにブランドから借りた服や靴を使った企画をボツにすることがどんだけ信頼感を損なうかって、指摘されるまで気が付かんかったとは。いやたぶん黒沢さんはわかってると思うけど(オレも気が付かなんだ)
そういう細かいとこを突っ込んでくるこのドラマはキライじゃないし、志は高いと思うんだ。(一般視聴者にウケるかどうかはまた別)
結局あのオシャレおばあちゃんの規格どうしたんだろ、ボツなのかなあ。まあ今ごろOver60オシャレおばあちゃん企画かよって感もあるけど。
黒沢さんにしても舞子にしても女性としてはキツいタイプってことになるんだろうけど、しっかりと自分を持っていて自分で選んだ人生を生きてるって言う意味では好感が持てるよなーとは思う(江里はまだまだ問題外w)
今回はその5人の中華の円卓を囲んだ言葉の殴り合い(バーイ 山上さん)が緊張感満載で面白かったw今週は演出、並木さんだと思ったw
それなりお互いを認めているからこそ最初は殴り合いしてたけど最後にはみんな女性だし!でなんか円満に団結。楽しそうw
妻で母で女性でと全部を持ってる奈央が(今は一応専属モデルだけど)単なる普通の一般人主婦だってのがオチなのか?モデル仕事初めたら何かを失うのかしら?

南城元編集長とトモさん山上さんの男子会はそれはそれでほのぼのしてて和やかだし。
そして一昔前なら男根的マッチョイズムである山上さんみたいなキャラがゲイのトモさんに対して男も女もなくトモさんだと言うところがイマドキ的な配慮w
そうなると南城さんが、原作はどうか知らないけどリリーフランキーで飄々としたおじさんキャラなのはとても合っていると思うな。もっと活躍してほしかったけどなんで前半はほぼ出さずに今ごろなのか。てかもっとすごい実は切れ者なのかと思ったけどちょい柔らかめなのも良いね。
今初めて聞いたような気がしたけどバニティのポリシーである母として女として妻として輝くということの意味が南城さんにとって「母として妻として女として輝くっていうコピーは家庭に入った女性にもっと自由になってもらいたいなと思って考えたんだ。でもそれが逆にいつも完璧じゃなきゃいけないっていう風に縛り付けちゃったのかな… 結婚してもしなくてもいい、子供を持っても持たなくてもいい。離婚したっていい。家事も育児もおしゃれも完璧じゃなくていい。幸せとはこういうもんだって押し付けるんじゃなくてバニティはどんな形でも応援したい、そういう雑誌でありたかったんです」だとすると、このドラマには全ての女性達にエールを送りたいという高い志があったんだなあとも思うし、だったらなんであんな前半だったんだろうってのは残念だね。
本当に何が間違ってたんだろう?いや方向性は間違ってはないんだけどなんであんな構成だったのか。
そんで異動になった南城さんが会社辞め、黒沢さんはハマユカと別の出版社で新雑誌立ち上げでいなくなり…ってか奈央がカバーモデルにスカウトされるような雑誌ってどういうとこ狙ってるの?
そして後半急に目立ってきた編集部の小池結構いいよな、小池。なんか何気に出来るよあいつw 黒沢さんに呼ばれるように頑張って欲しいw
来週最終回だけど、あーもうちょっと視聴率良くならないかなあ。後半面白かったんだけどなー(と思ったら先週から数字上がってきたっぽいね)