そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

NHK 正月時代劇 風雲児たち〜蘭学革命篇〜

https://www.nhk.or.jp/jidaigeki/fuuunjitachi/
脚本:三谷幸喜 演出:吉川邦夫 原作:みなもと太郎風雲児たち
 
こういう話(特に前半)がちゃんと面白いのは三谷幸喜の脚本だからか。ちなみにみなもと太郎の漫画はどちらかというと苦手な方なんだけど、ドラマは面白かった!NHKはこれシリーズ化して毎年お正月にやればいいのにw(そういうことじゃないの?)
適度なギャグと、あと新納さんの杉田玄白のキャラが面白すぎ。あの4人がキャワキャワしながら翻訳作業してるの楽しい…若くないみたいだけどまさに青春って感じw
解体新書の成り立ちってそういうことだったのかーってのも面白かったけど、歴史の影に隠れた前野良沢という人の生きざまの難儀さよ…上司がわかってくれてればいいってもんじゃないような気はするけど、本人の心の慰めになったならちょっとはマシなのか。でも翻訳にお墨付きをもらっても納得できない人って難儀だなあとしか思えないよ。
というかオレ、わかんないとこは置いといて先に進もうぜ〜派だから、あの場での杉田玄白の気持ちすごいわかる、わかるわ〜。絶対先に進みたいよねw 良沢みたいなこだわりは必要だけど、ああいう作業って頭から順番にやったらいつまでたっても終わらねーよなーと思う派。
あ、なんか中学時代の体育祭、ダンスの振付の練習で全員がすぐに出来るわけじゃないから全体をまず流して確認しようぜーって提案したけど、クラスのリーダー女子が最初からやっていくと言い張って結局途中で時間なくなってグダグダになったことを思い出すよ。もちろんバカめと思ったけどなw(まず全体が見たい派)
まあだからこそ差一週目標が出版なんだから、あらかたの形が見えたところでまず出版という杉田玄白と、絶対的決定版信奉者、完ぺきを求める前田良沢の二人がいたからこその偉業だとは思うけど、でもやっぱり玄白が言うように過度に完ぺきを求めるのはその人自身のプライド、恥をかきたくないという余計な気持ちがプロジェクトを停滞させるってことだと思うからまずは完成させよう・終わらせようぜってのを支持したいよ?コミケの新刊も原稿が完成してるならまず出すこと大事。細かい直しに拘って新刊落とすの良くない!漫画も描き終えることが大事!細かいところに拘って完成できないままではデビューもできんよ(とよく言われている)
とはいえ、完璧でない仕事に名前を残したくないという良沢の気持ちもわからんでもなく、自分が功績独り占めの汚名をかぶっても&もしもの時の安全策という玄白の先見の明も、まずお互い次善策を話し合えよ、とは思うな。それじゃドラマにはならんだろうけど。
というかそこで袂を分かたってから還暦になるまで会わなかったっけこと?難儀だな。でもそんな経緯が会ったとしても、このドラマの話のようにあの二人の間に何かがちゃんと通じていたんだとしたら良かったなあと。分かり合えてよかった…(もしくはお互いの考えはわかってたのかもしれないけど)
まあ片岡愛之助新納慎也という上手い役者さんがやることでそこら辺の何かが感じられる良いドラマでした。
あと三谷幸喜ってことでほど全員真田丸キャストが参加してるってことだけど、徳川方のキャストはいないらしいね。徹底してる〜w