そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

アンナチュラル#5

http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/
脚本:野木亜紀子 演出:塚原あゆ子
 
ぶつ切りのワンセグ視聴、しかも配信を見ることもかなわず…と言う状況なので家に帰ってから細かいところは録画見て確認するですよ。

ずっと中堂さんメインのストーリー展開なのはいいんだけど、このドラマはどこへ向かってるんだろう?
面白いけどとても後味の良くない、ある意味酷い話でしたよ。いや面白いんだよ?ただオレ話のメインが主人公(主人公ってミコトだよね?)じゃないドラマってなかなか乗れなくて。後半に何か大きなドラマチックな展開があるんだろか。
ゲストに泉澤祐希くんはナイスキャスティング…ってな悲しくも遣る瀬無い話だった。
死因を知りたいとか以前の話なんだけど、オレどうもこの手の話だとついどんなに悲しんでも死んだ人は帰ってこないし死因がわかっても悲しみが癒えることはない…とごく当たり前の感想を持ってしまうんだけどさ、まさか自殺と思われた事件にこんな真相があったとは。
この解剖に犯人がいるという驚きとお葬式でしれっと嘘をつけるあのメンタリティ、そして鈴木さんをあんなにも非難した婚約者のお母さんは今一体どう思っているのかものすごく知りたい(でもそういうところ問題じゃないんだよなこのドラマ)
そういう意味でちょっとした衝撃ではあるし、さらには中堂先生がそれをわかってて唆したに近いことを確信犯的にやってしまったというのも衝撃的。
殺された婚約者の死因がわからない(または犯人が)というもどかしさを抱えて生きている中堂先生が、それを晴らせる確信を持ってる人をやっちゃいけない方向で応援してしまったわけよね。それは人として許されるのかと主人公が糺す図式だけど、これはどちらが正しいかじゃなくどちらにより共感するのかってことなのかな。
あ、オレなんかこのフォーマット知ってる、これ平成ライダーだ!w 答えのない問いかけを抱える、同じ運命にある者同士なんだけど、ミコトは主人公ライダーで中堂は悲しみ背負った2号ライダーよね!なんかちょっとスッキリ理解したw
ただやっぱり、話として面白いというよりも良く出来すぎてて作為的って感じてしまうから、そこはこのドラマの目的をもう少しはっきり知りたいなあ。(作為的=本格推理はトリックを見せたいドラマ、2時間サスペンスは殺しの動機を見せたいドラマ、だから作為的だったりご都合でも気にならない…みたいな)
話戻るけど、結局鈴木さんの彼女を殺したのは親友の「なんでこんな子が幸せになって私はそうじゃないのか」という妬みだったし、そもそもオレ、恋人から貰ったネックレスを貸してっていう女の気持ちが一ミリもわからねえのでこの女死ねばとしか思わないんだが。
しかもそういう嫉妬心と意地悪心もあったあげく、海に転落した彼女を助けようともせず逆に自殺を偽装、そのネックレスもつけたまま。さらにはお葬式で親御さんに見てきたような嘘をつくって…どういう気持ちなのかまったく理解不能。もしかして鈴木さんが好きだったとかならわかるけどそうじゃないよねえ?一見普通っぽく見える彼女の闇が深すぎる。
彼女が鈴木さんに刺されるほどのことをしたのかといえばしたと思うし、殺されても文句言えないとは思うけど、鈴木さんがそれをしても何の救いにもならないからってことだけで、オレは彼女を刺す理由はないと思うんだ。だって何をしたって彼女は死んでしまったんだから。
だからそうするとわかってて鈴木さんを唆した中堂をミコトが許せないのはわかる。せっかく死因解明という同じ目的で合宿的に盛り上がって距離近づいたと思ったのに、彼はまったく別のものを見てたのだ。何てこった。それはある意味絶望的な相互理解のできなさじゃないのかなあ…