そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

パシフィック・リム アップライジング(IMAX3D)

http://pacificrim.jp/
監督:スティーヴン・S・デナイト 脚本:エミリー・カーマイケル、キラ・スナイダー

人が乗り込み操縦する巨大ロボットのイェーガーと「KAIJU」と呼ばれる巨大モンスターの戦いを描いて話題となったSFアクション大作「パシフィック・リム」の続編。
前作から10年後、平穏を取り戻したはずの地球に進化を遂げたKAIJUが現れたことをきっかけに、新世代のイェーガーに乗り込む若きパイロットたちの戦いを描く。
スター・ウォーズ フォースの覚醒」で一躍世界的に知られる存在となったジョン・ボイエガが主演を務め、スコット・イーストウッド新田真剣佑が新たに参加。前作からはチャーリー・デイ菊地凛子らが続投している。前作を手がけたギレルモ・デル・トロは製作にまわり、テレビシリーズ「デアデビル」などで知られるスティーブン・S・デナイトが監督を務めた。(「映画.com」より)

 
オタク濃度が濃すぎる怪獣バトルだった前作は実はそんなに夢中にはなってないんだけど、今作は普通にロボット物になっててすっきり見やすく、大変楽しめました!(笑)
以下致命的なことは言わないけど若干ネタバレ気味です。
 
やたら暗かった前作と違ってトランスフォーマーみたいな昼間のロボットバトルで、足元から覗くような構図やCCDカメラっぽい追従視点のカメラワークがかなり面白いし、高層ビル街で戦うから破壊の映像と画面がスゴすぎて爽快。
もちろんギレルモ・デル・トロ監督は好きだけど思い入れ強すぎるてんこ盛りな物を見せられるよりは、ちょっと引いたくらいの今回の監督のほうが普通に楽しめてこれはこれでいいと思う。前と同じことあyったってしょうがないし、そもそもオレは怪獣バトルには拘ってないのでこれで十分です。十分以上に楽しめました。
そんで完全にエヴァだった!(笑)EVA量産機がルフランルフラン大暴走!(ネタバレだけどそうなるに決まってるよな!)色も白だし見た目もそういう風なデザインなので完全に狙ってるよね。ナイスリスペクト!(パクリとは言わねえ)そりゃー使徒になるに決まってる。
これエヴァだって分かる人とそうでない人で評価変わりそうなくらいそのまんまだよw もともとからのデル・トロ監督構想なんだろか?
あとスクラッパーは完全にボスボロットでしたよ?前作でロケットパンチやったんだから、当然お助けロボットはボスボロット@マジンガーZ だよねー。
中国押しも相変わらずだけど、今回はあまりにあの美人すぎる中国人社長の大活躍が大変に爽快だったので全く気にならなかった! むしろ社長が全部持ってったよww
あの彼女、キングコングとかグレートウォールに出てたあの美人女優(ジン・ティエン)だよね。ハリウッド推しがすごいなー。ジェイクとアマーラの主役コンビを、話の邪魔にはならない状態で完全に食ってたその脚本の配慮がさすがすぎる。
逆に後半日本が舞台だし真剣佑も出てるけど思ったほどは画面に出てこなくてガッカリ。本当に毎回ティーンエイジャーの候補生たちが出てくる度に探さなきゃいけないレベル。むしろ今回死ななくてよかったですよ(次回に期待)

あとマイナス要素としては各イェーガーがパイロットともどもちゃんと紹介されなかったのがとても残念かなあ。
もうすでにわかってる世界観の続編として、説明する必要が無いからストーリーに集中できるにしても、さすがに前作のキャラたちがどうしてるのか、まったくなしってのはどうなんだろ。
菊地凛子の森マコは出てきたけど、主人公ジェイクの姉(養女だから義姉になるのかな)ってことにも特に説明なし。もちろん前作のスタッカー・ペントコス司令官の実の息子で…ってのは流れで分かる感じで。
とはいえオレもあんまりちゃんと覚えてないんで今wikiで確認しながら書いてるけど、でも見てる間、主人公のローリーとかどうしたっけって思ってたし、まあ10年の間にいろいろあったのかもね。
だからこそ、劇中で中国資本が入ってきて量産型イェーガーを作って云々よりも、本当なら新世代のパイロット候補生のティーンたちのことをもう少しちゃんとキャラ立てて描くべきだとは思うけどさ。あと候補生があの人数しかいないことにもちょっと疑問。二人一組のパイロットならもう少しいてもいいよね。それとも他の基地にいるのかなあ、にしては最後まったく応援に来る素振りもなかったし、そもそもあの基地がほとんど機能してないし。世界的なピンチじゃないのか?
真剣佑もだけど、あのロシア人の女の子はとてもかわいかったんで、もう少しアマーラとあの子の衝突や和解を見せてくれても良かったのにな。訓練シーンも少ないうえに基地の立て直しもあっという間でちょっと飛ばしすぎ。
だから日本での最終決戦に向かう4機のイェーガーとそれに乗ってるパイロットの特色も特に説明しないまま、誰が何に乗ってるのかもわからないまま…ってのはさすがにちょっとガッカリするというか。そういうところはカタログ的に紹介するべきだと思うし、せめてテロップで機体とパイロットの表示くらいはしてほしかった。マジで。
そのせいで東京での怪獣との決戦はわかりみ(応援したい気持ち)という意味では今ひとつだったかなあ。むしろ前半のシドニーでの謎のイェーガーとジブシー・アベンジャーの戦いのほうが街並みとランドマークな建物の対比とかが特撮っぽくてハラハラしたし。あの謎のイェーガーは出現が怪獣っぽいなあと思ったら実は…ってのも(エヴァだけど)伏線的で面白かったし。
もちろんあの二人の博士も出るんだけど、黒幕が実は…ってのは、どうなんだろね(苦笑)
そしてネタバレなのであまり触れないけど、シャオ産業の美人社長、なんで中国人や常に真っ白なヘンテコ服着てるんだろうと思いつつも、それが後半まさかのアクションと最後のあれ、あまりにおいしすぎていい意味でマジ笑う。
そしてスクラッパー、回収されたままで終わりなわけないだろ…と思ってたらまさかそんなという再登場ww
ことごとくベタな展開なのがむしろ清々しい(笑)
中国資本はたくさん入っていてもPPDC(環太平洋防衛軍)の基地が中国にある設定だろうと、とりあえず最後は(というか前回も実は)怪獣は日本を目指すってことで(ロボット物のお約束)、大都市バトルのあとの最後のクライマックス、富士山決戦は美しかった。そういやあんまり見たことない絵面だよなあ、雪をまとった富士山火口の大怪獣バトル。
まさかの必殺技も良かった。まさかもうひとバトル…と思ったけど、KILLって出たんでひと安心したよw
あとCGのVFXというか、イェーガーや司令部のモニター操作がめっちゃカッコイイな!アイアンマン社長もやってた空中VRモニター。あ、あの手腕を見てたらシャオ社長は社長だから偉そうにしてるんではなく、本当にこの人天才で超優秀なの?天は二物も三物も与えたのか?って気になるから、それなり説得力(笑)ある意味女性版トニー・スタークだよw