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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-#7

http://www.fujitv.co.jp/MONTE-CRISTO/
脚本:黒岩勉 演出:永山耕三 原作:アレクサンドル・デュマ
 
周回遅れなのでサクッと。次の回もすぐ見るよ。
古典文学の力、今この現代で考えるととてもじゃないけどありえないファンタジーな脱獄&復讐劇を、ある一定の説得力を持って押し出すことができる作劇力って意味ですごくね?
とりあえずさ、南条幸男はバカだよね?あまりにも頭悪くね?
親友の婚約者を手に入れたかったというその理由だけでまさかこんなにも人生台無しになるとは…とはいえ、完全な自業自得。何が悪いって頭が悪かったのが運の尽き。
幸男に引導渡す愛梨さんカッケー。あの目に光が入ってない感じの目ヂカラスゲエよ。
そしてオレもすみれさんは悪いとは思わないよ。普通そうなる。あの状況じゃ暖の親友の幸男とくっついても無理はねえ。ただその幸男がアホだったせいで香港マフィアと関わって、あまつさえ殺人に加担したと愛梨に思われて復讐の対象になっても、そりゃ当然だろとしか。死んで償え。やっぱり頭が悪かったことが罪だよ。
それもあってすみれがショーン一家失踪(殺害)事件に幸男が関わってるって知っても支えるっていうのはいいんだけど、さすがに親友の柴門暖を陥れたって知っちゃあ、無理だよね。すみれさんの行動は当然だよ。そりゃ誰だってそーする、オレだってそーする。
ここで何がすごいって、すみれが自分の心変わりを認めて責めてもいいよろいう意味で「待てなかった私が悪いの、幸男は悪くないの」というメロドラマによくありがちなセリフを吐いてもそれはまったく毛ほども真実じゃないし、だから真海の心を何も動かさないってことだよ。
真海=柴門暖の「貴女は何もわかってない!悪いのは幸男なんだ!…悪いのは、幸男なんだよ」というセリフのなんという重さよ。すみれのメロドラマ的感傷なんかまったく役に立たねえよな。ここのシーンサイコーに面白かった。
あと愛梨さんが幸男に自分の正体をバラして断罪するとこね。暖を陥れてこともだけど、愛梨さんの体験した地獄っぷりだけでも幸男死んでいいよな。というか本当にやると言ったらやる香港マフィア怖え。
というか幸男が暖だけじゃなく愛梨の復讐相手だって知ったらどうするんだろすみれさん。とにかく全部なんの同情の余地もなく全部幸男が悪いんだもんな。
まあぶっちゃけ幸男って全然好きじゃないから今回の彼の状況はほんと溜飲が下がったね。
あとは頭オカシイというには控えめすぎる入間の後妻だよ。出来れば未蘭と信一郎は無事に幸せになってほしい。貞吉は自業自得だけど、前妻や何も悪いことない出口さんを殺した報いは受けてほしい。
この柴門暖の復讐劇とは関係ないところでものすごい陰謀うごめく感じ、まさに古典。取り敢えずそんな話をドラマとしてやってても古臭く感じない関テレのセンスに脱帽。

ところで愛梨の桜井ユキさんってコンフィデンスマンJPで巣鴨のギンコの人か。いいけどこっちでは市場の気のいいお兄ちゃんな高橋努がシグナルでは元暴力団の悪い奴っての、わかってても混乱するからやめてほしいw
あと元泥棒なのに何気に荒事では役に立たないっぽい秘書の土屋さん、今回も香港マフィアにあっという間にスタンガンで気絶させられる…って、微妙に萌えだなあw