そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ブラックペアン#10(終)

http://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/
脚本:丑尾健太郎神田優、槌谷健 演出:田中健太 原作:海堂尊
 
ドラマとしてはどうかと思うけど話は面白かったからいいんだけど、う、うーん…
医者は驕ることなく日々研鑽ですね。佐伯教授の誤解が解けて渡海が教授を尊敬できて良かった、良かったw
しかしその誤解の元になったペアンの写ったレントゲン写真で渡海一郎先生を追い込んだのって、黒崎准教授じゃんよ…
あとよくわかんなかったんだけど、飯沼さんっていつから何のために入院してたの?ドラマ的にああまでして探す必要があったのか、別にサスペンスでもミステリーでもなかったよね。それより飯沼さん、ペアンが何年も胸に入りっぱなしで大丈夫なの?そのせいで具合悪くなってるわけじゃないよね。
天才外科医渡海先生がお手上げな状態、彼が手術できないものを佐伯教授は手術するつもりだったってこと?それで飯沼さんの病状ってのはぺアン置き忘れとは関係ないの?てか佐伯教授は飯沼さんの何を手術するつもりだったんだ?ペアンの置き換え?てかそこだよ、一番よくわかんなかったのは。もう疑問だらけ。
置き忘れじゃなくわざとだよってのはブラック・ジャックかなんか(BJはメスだっけ)で見たことあるネタだし、飯沼さんの体内のペアンはやっぱり外しちゃいけないペアンだったのはともかく、一流外科医の若き渡海一郎先生と佐伯先生の間では「私を信じてくれ」で理解できるあえてのペアン置き去りでも、ドラマとしてはちゃんとなぜそういう処置をしたのかは説明してほしいところ。
いや普通に説明すべきでしょ。それ以前にペアンとはなんぞや?ってとこからだけど。確か血管挟むヤツだよね。なぜ挟んだまま閉じなければいけなかったのか、何十年も経ってるのに結局もう一度レントゲンに映らないペアンで挟み直すしかどうしようもないのか、教えてほしいよマジで。あのサイズのものを胸の心臓近くにいれといて日常生活大丈夫なの?ありえんだろ。
そもそもすぐに再手術するつもりだったんだよね。なぜそれができなかったのか。若き佐伯先生は他の先生に申し送りしなかったの?そこもなんだかなあだし。いやそもそも渡海一郎先生の手術前のレントゲンにすでにペアン写ってるはずだよね。誰も気にしなかったの?ああ謎だらけ。
そして佐伯教授があえて残したペアンを、処理できなかった渡海一郎先生が置き忘れの犯人として病院を追われた、その誤解からずっと渡海先生は佐伯教授を憎んでいたってのはものすごい人生の無駄遣い。
しかもそれがまさか、こないだ手術室の中心で(佐伯教授への)助けを叫んだ黒崎准教授のせいだとは。ポカーン。
って、えー?マジで黒崎のせい??それ酷すぎね?自分が悪いのにそんなこととはつゆ知らず東城大の裏切り者呼ばわりしてたの?マジかよ〜サイテー。マジサイテー。まったく手術の腕も怪しいのにロクなことしねーな黒崎〜!
そんで手術の間、学会の発表でなんで西崎教授はあんなに堂々としてるの?あれはあれでなの?
しかもやっぱり黒崎准教授、佐伯教授の代わりの発表すらできないとは無能がすぎる…
というか冷静に考えても、渡海が言ってるペアン置き忘れ=医療過誤がなぜ佐伯教授の悪事を暴くってことになるのかもよくわからない。
佐伯教授は地獄の扉を開けたって、いかにもそれっぽく言ってるけどなぜ天才外科医の渡海先生が対応できないのか本当よくわからない。地獄から悪魔でも出て来たか。世良先生が地獄までひとっ走りつきあえよとか言ったのか(言わねえよ)
いやだからそれが飯沼さんの体のことなのか、渡海一郎の医療過誤のことなのかよくわからんしなあ。
でも結局その一連のことを聞いても佐伯教授が保身のために黙ってたとしか聞こえないんですが、どこらへんが美談?佐伯教授がなんかカッコいいこと言ってるけどそれはそれとして、そのブラックペアンの意味もわからねえ。飾ってたアレなんだったんだ。
ずっと引っ張ったブラックペアンの謎がそんな理由だった以上、このドラマなんだったんだって感じだけど、逆に引っ張ったネタがそれだったせいですごく感心したのはもう一つのテーマ?の先週の医者が論文を書くことの意義…かなあ。
どんなに外科医が天才で手術が上手くてもそれを論文として残していかなければ世の中の役には立たない、むしろそうやって残してくれた症例こそが患者を救うってのはとてもよくわかった。
そうであればこそ、肝心のペアンの謎なんかまあ割とどうでもよくて、ずっと高階先生が翻弄されてた論文、臨床医としてはどうかと思う西崎教授みたいなのでももしかして医療の未来としては必要悪なのかもってことが分かっただけでも良しとするよ。
でもやっぱり西崎教授のやり方は良くないし、人として立派な佐伯教授の方が論文としても上だし、あれほどまでに論文内容の実証に時間をかけて血道をあげ、時には外科ジャーナルの編集長たちを接待しなければいけない、まったく医療行為とは関係ないこそが大切だったんだと、そういう最新の研究も大切だと言い切った点でこのドラマの価値はあった気はするよ。それでいいやw
とりあえす今期一番声に出して言いたい日本語は「インパクトファクター」ですwww
まあ二宮は面白かったしな。