テレ朝：http://www.tv-asahi.co.jp/lvsp/ 東映：http://www.toei.co.jp/tv/lupin-vs-pat/index.html
脚本：香村純子 監督：渡辺勝也
『ごめんね、平和な未来のためなんだ』
オレ、戦隊にしてもライダーにしても基本的には東映さんが何やっても信じてついていくんで、どんな突拍子もない先進的なことをやっててもいいんだけど、この作品は何をやりたいのかさすがによくわからないよ。いやね、一番ダメなのはやってることがイマイチ面白くないってことなんだけど。お子様には大変わかりにくいよね。だって敵（ギャングラー）を倒すことがメインじゃないもん。
怪盗たちが消された（殺された？）自分の親しい人たちを取り戻すために、盗まれたお宝を奪い返す…のはいいんだけど、それで本当に失った人たちを取り戻せるのかどうかははっきりしてないよね。
コレクションの力で元に戻るんだろか。だったら最初にはっきりそう言って、いつかそれを取り戻すために戦う…っていうならわかる。
でも今のところ仇のはずのザミーゴが消した人間を元に戻せるとも言ってなかったような。そして怪盗たちは積極的にギャングラーのアジトも探そうとしてないよね。なんで？
そして国際警察は単に不可思議犯罪を起こす集団としてギャングラーを倒すのが使命ってだけで、ギャングラーに対して個人的な葛藤はないんだよね。こっちもなぜかギャングラーのアジトを見つけて一網打尽ってことはなぜか考えてないようだけど。
でもこれ、警察と怪盗、お互いの利害関係って直接には侵害してないよね。だったらむしろなぜ怪盗と警察は協力しないのか、不思議でしょうがないよ。
金庫を開けられるのは怪盗だけなんだからまずそっちに協力してお宝を奪ってコレクションの力を取り除けば警察もギャングラーを倒しやすくなるわけだし、そもそもコレクションは警察は必要としてないんだから怪盗がギャングラーから何か盗んだって（圭一郎以外は）問題ないじゃん。そのためにお互いが協力することに何の問題があるのかと。
そういう意味でこの番組の展開は全く意味がわからないし、なので警察であり怪盗であり、双方に潜入中と言ってるエックスくんが何をやろうとしてるのか、彼の本当の目的は何なのかってことに全然興味がいかないんだよね。逆に余計に混乱。しかも今回の話って、ほぼギャングラー怪人は蚊帳の外だったよね。
ルパンの子孫が未だ顔出しで出てこない以上、その執事というコグレさんがまず信用できないし、警察に改造コレクションを流したのはノエルだとしても、コグレの目的であるコレクションを集めることに警察もノエルも何の影響も協力もしてないってのもあるけど。
アルセーヌ・ルパンがコレクションの改造をしてグッディを作ったんだとすればグッディと仲良いノエルはそっち側だとして、そのグッディが怖がってるコグレさんは本当にいい人なのかっていうね。
たぶん違うと思うんだけど…って事と、コレクションはもともと異世界のものだったっていうドラグニオの言ってることが正しければ、コグレさんは一番大元のコレクションを盗んだ人なのではとも思うし。まさか彼がアルセーヌ・ルパンじゃないよねえ？コレクションの力で長生きしてるとか。（絶対その線もなくはないような気が）
あ、いや、ノエルがコレクション改造してるんなら彼がアルセーヌ・ルパンその人だだという可能性も…そっちの方があるか。（ビジュアル的にはそう信じたい）
とにかくね、キャラクターの行動理由、設定としての前提がフワフワしてる上にストーリーが何を目的にどうしたいのか、この番組において「敵」（つまりギャングラー怪人）とは何なのか。どうも全体にガチャガチャなんだよね。子供向けということを考えないとしても、あまりに設定と展開がミスマッチで今ひとつ物語に乗れないんだよ。乗らせてくれよ。
今んとこはキャラクターで引っ張ってるけどそこも前述の通りどうにも弱いし、そろそろ半分すぎるんだけどこのままじゃこれ、ヤバイですよ？
アクションは毎回素晴らしいですね！バク宙・前宙の嵐！
予告。
咲也の恋心はまだ引っ張るのかw よりひどいことになる予感。というか初美花ちゃんって18歳設定だっけ。よくわかんないけど未成年に本気になってる社会人はダセーと思うけどなー（あくまでも個人的見解です）
