そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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探偵が早すぎる#10(終)

http://www.ytv.co.jp/tantei/
監督:瑠東東一郎 脚本:宇田学 原作:井上真偽
 
なんだかんだいいつつ楽しんだんでいいやw
意外と10話しかないことにビックリ。もう少し話数多いような気がしてたよ。
朱鳥の最後の悪あがきとか、死んだ?死んでない?な貴人さんがスケキヨになって再登場とか、橋田さんがもともと千曲川と一緒に働いてた探偵だったとか、いろいろあったけどやっぱり大陀羅一族の奴らはみんなクソだったってことで。
いやほんとに意外なトリックを見せつつもそのトリックをそんなアホなと一蹴する暇も与えないうちにトリック返しと称してまた変な方向から防いでしまうというこの話自体の構造が面白かった。ちょっとだけあの「神のものは神に、カエサルのものはカエサルに!秘技!(ささやくように)トリック返し…」ってうちでプチ流行ったwもうこれから滝藤さん見ると千曲川しか思い出さないwww
依頼者を守るというのが単なるガードではなくトリックを使った殺人だということでそのトリックの謎を解く、予め予防策を施して事なきを得る…というトリックありきだけどそれが逆に面白いというのは本当に目からウロコだった。
オレがトリックミステリーが好きじゃないのは、日常において物理的に大変な労力とそれをやり遂げるという意志の力を必要とする殺人という大仕事に対して無茶でご都合なトリックありきのお話があまりにもファンタジー過ぎてついていけないからなんだけど、そのツッコミを物ともしない、しかもトリック自体も凝っていてリアリティ(実現可能かどうか)がどうか以前にネタとして面白いというのがおもしろかったし、それを「トリック返し」と決め台詞のようにいう頭のおかしな変人探偵のキャラが最高だったと。
千曲川のトリック返しに比べたら大陀羅一族の陰謀とか些細なことだよ…って、いや遺産のために暗殺者を雇うこともいとわないその姿勢はどうかと思うけど(笑)
今回は最後に橋田さんの素敵なアクション(モノホン)も見られたし、千曲川の紙芝居説明はうっかり笑ったわ。あの下手くそ度合いが絶妙(笑)
変人探偵は本当にウザかったんだけど、その大陀羅一族の陰謀も潰し用がなくなった探偵千曲川は報酬をもらって去っていくってことになると急に寂しくなって引き留めようとする一華の気持ちもわかる。意外とオレもぐっと来たw
なんか内容があったようななかったようなこの10話の間に、オレもなんか千曲川のことが好きになってるよ!いるだけでイラッとする変人なのに!w
こんな清々しく別れがたい気持ちになるとはビックリだよ。むしろずっと一華を守っててほしい(笑)