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脚本：橋部敦子 監督：河野圭太
えっ、山田さんって本当に一樹のお母さんだったんだ？！という衝撃。
先週のラストで一樹があまりにもさらっと言ったから本当かどうかすらはっきりしない感じだったのに。虹一くんが一樹の部屋に入るかどうかのとこで「山田さんは家族です」って言ってたのも家族同様って意味だと思ってたのに。
というか「山田さんがお母さんですよね？」ならまだしも「山田さんから生まれたんですよね？」って、一樹らしい正確さではあるから余計に現実味がないというかちょっとギャグっぽいというか（苦笑）
いやまあ山田さんとおじいちゃんが何か隠してるって感じなのと、こないだ虹一くんのお母さんに声かけしてたのでその線も考えなくはなかったけど、あんなにあっさり言われると逆に嘘っぽいというねw
普通のドラマならあえてミスリードしたり小細工なものが多いし、一樹の性格キャラ付けもあるけど逆にこういうストレートな展開が引っ掛けになってしまうとは（引っ掛けっぽいと思ったオレがスレてんのかw）
でも一樹を置いていった経緯もふと逃げてみたら戻れなくなったってだけに、逃げられなくて虹一くんに普通を強要して壊しかけてた鈴子さんにはわかりすぎて強く言えなかったのかなーとか、でも11年経って戻ってきて家政婦さんとして一生お世話しますってお義父さんに言いに行くとかも、いろいろ考えるとなんかすごく辛いわー
家政婦さんだと思ってたのがお母さんだったと分かったら普通はどうなるか、一樹が育美に家族でケンカしたとき普通はどうするのかって聞いてたけど、一樹はそうじゃないのかなと思いながらの15年で山田さんは家政婦だけどお母さんだから、やっぱり「普通」の家族ってなんなのかって以前に山田さんと一樹は生活を同じくしてて面倒を見てるって意味で「家族」ってことでいいのかなー。疑似家族的なものが実は本当に家族だったってことになるのか？
いやそうなると「お母さん」ってなんなんだってことになるよねえ。家政婦さんとお母さんの線引きは…って方に考えるとすごくそっちの話にもなるような。まあこのドラマはそういうドラマじゃないからそこは突っ込んで考えないけど。
15年間山田さんはバレてると思ってないまま世話を焼いてたんだろうけど、一樹の方は家政婦さんとして拒否できるところがあるからお互い適切な距離感を保ててるってのはあったんだろうなあ。でも本当の親かもと思ってなきゃ、勝手に部屋に入って掃除されたり結婚を急かされたりそのために色々画策したりみたいなこと、逆に怒るよなw（一樹が雇ってるわけじゃないけど）
とにかくだから普通とかそうじゃないとかが曖昧だから、性格やモノの考え方の共通点＝似てるところがあるってのが一樹にとってとても嬉しいことで、それが親子という奇跡なのかも。（簡単にまとめすぎ）
ドラマとしてはドラマだからこそのフィクションな部分はありつつも、一樹曰くものすごい偶然で山田さんから一樹が生まれたことを考えるとくっつきそうにない一樹と育美がくっつくことも、もしかしたら琴音ちゃんとくっつくこともありえるかもっていうねw
ああでも育美と彼氏はやっぱり元サヤにはならないのかー。残念。それもまた人と人との関係性だよなあ。お似合いだったのになあ、残念。今からでも遅くないよー
あと虹一くんの学習障害は本当に身体的な問題だったってことで眼鏡で解決。学習障害とか発達障害は脳機能の問題だけど、虹一くんの場合は眼だったってことで原因が特定できてよかったと思うと同時に、そこに気がつかないで辛い思いをしてる人たちがたくさんいるんだろうなあと思うともっとこういうことが広まって欲しい。まあ肩こりだって腰痛と連動してることもあるし、オレもよく肩こりが歯の噛み合わせだったり（何度もあるのに普段から腰痛持ちだと意外とそこに思い至らないんだ）もっと言えば首の腫瘍が原因だったりしたことがあるから専門家に診てもらうことも大切だよね。
あと最近NHKがよく発達障害の番組やってるけど、それ見てると虹一くんのお母さんの息子が普通のことができないことを理解できない、したくないという不安や恐怖ってのがすごく実感的でとてもわかりみ。
それが良い面で「個性」と捉えられることならいいけど、普通のことができない変わった人ってのは子供に限らず程度の差こそあれ、誰でも何かしらそういう部分があるってことなのよねえと。
そういう多様性が「普通」になればユニバーサルに誰でも楽しく生きていけると思うけどそれでも多数派の「普通」や「常識」は出てくるからやっぱり認識を変えないといけないのかなあ。
それと発達障害＝ギフテッドだと理解されるのも辛いってなんかで見たけど、いろいろ難しいね。
