https://www.fujitv.co.jp/SUITS/
脚本：池上純哉 演出：土方政人 原作：『SUITS/スーツ』（NBC Universal製作）
途中から感想書く暇なくなったんだけど、ドラマは楽しく見てました。完全エンタメなフィクションのドラマなので特に感想書くような話でもなかったし。
これは不正してでも自分の正義を追求していく敏腕弁護士が能力はあるのにちょっとだけ人生間違ってしまった若い兄ちゃんを救う話であり、勝つか負けるかだけじゃないこの世の中の有り様のお話なんだよな。
最初は織田ちゃんの甲斐先生のキャラは上滑り気味かなあと思ってたのと、原作ドラマとくらべて中島くんの鈴木大貴はちょい真面目で暗すぎかなあと思ったんだけど、終盤はまあまあだったかな。話というか事件自体は裏の話がありつつも、各話のストーリーは下手したら甲斐先生と大貴と別の案件やってたり…と微妙にややこしくて複雑だからスッキリするときとしない時があったしそこまで詰め込まなくても（消化不良だよ）と思うこともあったけど、全体には面白かったかな。國村隼絡みの話は思ってたより軽かったけど、このドラマのテイストならそのくらいでちょうどかもってとこはあったし、視聴率もそこそこでホッとしたよw
というか前の絶対零度がそうだったけど、日本のドラマって1クールで終わらせなきゃいけないせいかどうしても最終的に大きな盛り上がりを作らなきゃいけない病で後半急展開ってのが多すぎんだけど、もうちょい通常進行回を良い意味でダラダラやってくれて良いのになあ。せめて洋ドラみたく半年サイクルになればと心から思うよ。せっかくキャラクター作ったり展開に凝ったりしても1クールしか出来ないんじゃあもったいなさすぎるよ。
視聴率的にもドラマの評判聞いて客が付く前に終わっちゃうのはどうかなあと。オンデマとか配信があるからとかそういう問題じゃないし。再放送も深夜枠でもっとガンガンやればいいのに。つまんない穴埋め番組やんないでさ。
話戻るけど、そもそも大貴が弁護士をやってること自体いいのかっていうか不正なんだけど、甲斐先生やファームの他の弁護士がやってることも非合法すれすれ、軽微な犯罪もありなので、最終的にはまあいいかという気になったのも確かでw
最後の大貴のボストンに2年間って、それだけで洒落乙なやりとりになってるから説明ないけど、アメリカで弁護士資格取っちゃえば日本でも通用するってことなのかしら？試験が受けられないってことが問題なんだから資格があればいいってことで？（原作ドラマはそこまで見てないからどうなったのかは知らないけど、どちらも最終的には資格取るんだよね？）
まあそれならばそれはそれで。いや真面目な？弁護士ものはテレ朝とかのもっと堅実なシリーズに任せときゃいいんだよなw（リーガルVは結局見てなかったからどうなのか知らないけど）
ラブ要素はあんまりいらなかったけどそこもあんまり突っ込んでなかったから逆にサラッと見られたのも良かったのかも。ただ甲斐先生と蟹江先生のなんとも言えない（主に蟹江の横恋慕的なライバル意識）はなぜかちゃんとずっとフォローされてたんで問題ないです。原作ドラマ見てた友達はこのドラマの肝はルイス（＞蟹江）のハーヴィ（＞甲斐先生）に対する捻くれたライバル意識＝恋愛感情？がキモだから（むしろキモい）って言ってたんで、ここ大事なところ！ってことでしょうかw
最後蟹江先生がシニアに昇格したのが不正発見で取り消される、そういうオチなのか…と思ったけどそういうわけでもなかったし、逆に甲斐先生の”取り引き“は大貴を雇い続けることだったから、昇格して良かったね蟹江先生…って感じでしたわw
まあこのドラマで最後まで引っかかってたのは、中島裕翔のキャスティングで、彼には何も問題はないんだけどやっぱり織田裕二の相棒であの甲斐先生のキャラに対抗するにはもうちょっと役作りというより真面目そうに見えるビジュアル含めた本人のキャラの問題（実際真面目なんだけど）ってのがどうにも原作と比べなくても大貴のキャラとしてはいまいち弱かったなあと見えたのが残念でした。
中島くんはもっと弾けた感じにならないかなあ。番組側がそういう雰囲気でって要求したんなら仕方ないというか番組側の問題だけど。 ドロ刑の方の中島健人くらいふてぶてしくても良かったんじゃないかと思ったり。
カッチョイイ検事の海老蔵も見られたし（う、なんかデジャブがw）最後の新米検事はやたら上手いし織田裕二に負けてねえとおもったら上白石萌音だったのね、雰囲気変わるとわかんなくなるなあーw（さすがのカメレオンみ）
取り敢えずこういう月9はありだと思うんで、もうこれくらい週頭に軽く見られるライトコメディのお仕事ものでいいと思うんだけどな。
