そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

IT/イット”それ”が見えたら、終わり。

監督:アンディ・ムスキエティ 脚本:キャリー・フクナガ 原作:スティーブン・キング

スティーブン・キングの代表作の1つで、1990年にはテレビドラマ化された「IT」を、「MAMA」で注目を集めた新鋭アンディ・ムスキエティのメガホンにより映画化。
静かな田舎町で児童失踪事件が相次いで起きていた。内気な少年ビルの弟が、ある大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消した。自分を責め、悲しみにくれるビルの前に現れた「それ」を目撃して以来、ビルは「それ」の恐怖にとり憑かれてしまう。不良少年たちからイジメの標的にされている子どもたちも、自分の部屋、学校、町の中など何かに恐怖を感じるたびに「それ」に遭遇していた。「それ」の秘密を共有することとなったビルと仲間たちは、勇気を振り絞り、「それ」と立ち向かうことを決意するが……。(「映画.com」より)

 
公開時にも気になってたんだけどホラー苦手なので結局見なくて、でも観たいと怖いの間で、観に行った相方に感想を聞いたら「別に怖くないよ。スタンドバイミー的なやつだった」っていってたんで、とりあえずキングは嫌いじゃないからWOWOWでやってたやつを録画しといたのを観ました。これ確か随分前にも映画やってたよね…と思ったらリメイクですかそうですか。
キングは「ペット・セメタリー」とか「ドリームキャッチャー」に「デッドゾーン」、「ミスト」が好きです。特にドリームキャッチャーデッドゾーンは映画見てから原作読んだくらい。そういう意味ではちょい物足りなかったけど、まあつまんなくはなかった。
一応見たのでメモ的に感想を書いとこうかと思う。
以下ネタバレで…
 
 
 
ぶっちゃけ、確かに怖くはなかったし、スタンドバイミーだった。うん。
というかさー、ドリームキャッチャーが好きなオレ的には恐怖の対象が◯◯◯だったって言われるのは(一応ネタバレ自粛)OK、超自然的な何かって言われるのもOKなんだけど、悪魔って言われるとちょっと…みたいな?それ言ったらなんでもありじゃん。
町が呪われてるってのはわかるけど、今回の話ではその原因らしきことは説明されてるけどそれがなぜってのはわからないし、まあそこんとこはたぶん町の歴史ってことです続編の第2章でやるのかなーって思ってるんだけど、どうなんだい?
いやそもそもデリーの町がそういう呪われた歴史があったとして、妄想でもなんでもなく子供たちがさらわれたのは悪魔の仕業って、相当強引だよね。
しかも一番の恐怖の対象を見せるって、何のために?たぶんそれで怖いのは見てる観客だよね。
で、結局あそこの貯水塔に浮かんでた人たちは助かったの?ビルの弟のジョージーは戻ってこなかったみたいだけどその差って何?いやそもそもジョージーって腕食いちぎられて排水溝に引き摺り込まれたよね。その行き着く先…じゃなく、その大元(上流)が廃工場ってことだったし、何が何やら。
そして全米でピエロ恐怖症(とさまざまな事件)を引き起こしたらしいペニーワイズも、シチュエーションからしてもうそうかとおもってたらそうでもなく、確かに怖いんだけどすでにジェイソンとかフレディてきなキャラクターアイコンになっちゃってるし、逆にぎゃぐきゃらなんだけど。(ピエロ自体がそこにいるってことは怖いけど)
 
ただビルたち少年が負け犬クラブがいじめられっ子を次々と仲間にしてペニーワイズと戦うためのチームを作って行く過程はおもしろかった!
むしろこれはそのジュブナイル的な側面を描くためにホラー映画の体裁を取ってるといってもいいよね。
その辺はオレが子供の頃好きだった児童文学「光車よ、まわれ」っぽい展開じゃないかと。轢死体を探しに行く話よりよほどハラハラするよ?いやスタンドバイミーをちゃんと見た記憶はないんだけど。
画面的に面白かったのは、最後のビルが貯水槽に行くとこでペニーワイズがサーカスの舞台で踊ってて、体はすごい動いてて画面自体もゆらゆらとブレてるのにピエロの顔だけが固定でカメラがズームインしていくとこ。すごいツボって何度も見返しちゃったよ(笑)
あとペニーワイズの人の顔がすごくピエロでナイスキャスティングなのか。ちょこっとネット記事見たら斜視のとこ、CGじゃなく本人の特技だってあってなんか芸は身を助く…って思っちゃったw
あとべバリーが髪の毛切ってからすげー可愛くてちょっと (*´Д`)ハァハァしちゃったよ。ああいう赤毛っぽいくるくるショートカットいいなー。
 
とりあえずこれで続編見ても大丈夫ってなった。今年の9月公開だっけ、その時観られるかどうかはわかんないけど、ビルはジェームス・マカヴォイに成長したんだw