そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

シャーロック アントールドストーリーズ#5

https://www.fujitv.co.jp/sherlock/
脚本:井上由美子 演出:永山耕三
 
ゲストが永井大@タイムレッドに小澤亮太@ゴーカイレッドという戦隊縛りで戦隊関係ないけど葉山奨之が出ているというだけでOK…っていいそうになったけど、でもなんでか今までの話よりは面白かった気がする。
天才探偵の獅子雄はすべたの女性の心理は謎だと言い、精神科医の潤一は母の愛情が暴走と言われると嘆くけど、どう考えても乾千沙子は頭おかしいとしか言いようがないですね。
最愛の息子の死体にエンバーミングをして血を抜くって看護師の冷静さというより狂人のそれ。でも若村麻由美の狂気の演技も相まってそれも嫌いじゃない。何もかも乾貴之ってやつの仕業なんだぜ?
だいたい最初から貴之は自殺したんだろうなあと思ってたし、母親が死体を隠したのも予想の範囲内。ただ父親が家庭内ネグレクト(苦笑)で勝手に別宅生活してたってのだけが意外性。浮気じゃないとこに悲しみ。
あえて強引さを突っ込むけど、今回の話のキャッチーなところ、獅子雄が引っかかるポイントが「死体は歩かない」なせいで、町田の部屋が血まみれだったのは普通に「血だけ撒いた」でいいはずなのに無理やりリアルウォーキングデッドが謎になってたり、部屋と浴室を血塗れにしたのに廊下には血が付いてないことを違和感にするとか、トリック以前の話でしかないと思いますよ。
だってそもそもあの大量の血、刺された本人が撒き散らしながら消えたって自体ムリありすぎだもん。最初から致死量以上の血だっていってんじゃんよーw
 
あとまあパワハラは犯罪と言い切る江藤刑事にはグッジョブ。でもそれは便乗パワハラの清水じゃなく町田に言えよと思わんでもない。
この流れだと町田には是非とも犯人であって欲しかったけど、パワハラにあってた清水も貴之にパワハラしてたとか、逆に一周回って笑っちゃったよ。何も言わなきゃそんなこと明るみになることもなかったろうに、なぜ 自分から言った?
ああそれでも町田のパワハラが明るみにならないってどういうこった。
あそこまでやっても表沙汰にならない町田の親のコネすげーだけど、何かあったとき罪に問われるのは会社ですよ?てか今回のことで完全に世の中的には町田のパワハラとそれを隠してた会社吊し上げコースだと思うけど、まったく気にしてない町田すげーな。文潮さんはもっと頑張れ!
 
わからないのはなぜ千沙子が町田の部屋の鍵の場所を知ってたのかってことと、どんな高級マンションに住んでても不用意に郵便受けに鍵を入れとく無用心さ。鍵の置き場所、たしか郵便受けって言ってたよね?なんでわざわざ置き鍵する?スペアキー渡せよ。
そしていくらネグレクトされたからといって息子が行方不明で死んでるかもしれないってのに別宅で酒飲んでるお父さん…いや息子にかかりきりな母親を見たくないってお父さんの気持ちはわからんでもないけど、そこに至る過程がまったく理解できんよ。なんで母親は息子べったりになった?お父さんもそこで諦めた??
というかむしろ息子貴之も母親べったりでまんざらでもなさそうだし、あの家族の真実は一体。お父さんが最初に浮気とかしたんじゃなくて?
あと息子は基本LINEぽいもの使ってるのにお父さんに送ったメッセージはメールっての、別の意味で泣ける。なんでそこ(ドラマ的に)こだわった。無意識演出じゃないよね?本当はもっと何か別の真実があるんじゃないのかしら。

まあ全体に気がつくといつのまにか45分経ってるしいつも通り話の内容は薄いけど、今回も最後の若村麻由美の憎しみの慟哭とちょっといっちゃってる息子を見つめる表情の凄まじさが見どころでした。
ところで江藤はいつも獅子雄と一緒だけど、刑事は単独行動ダメなんでは?原作よりも警部が出張ってるせいもあるけど最後の謎解きに獅子雄と潤一がバラバラってどうなのよ?
そして潤一は別れの予感モノローグ早すぎ。これで最終回ライヘンバッハだったとしても「それで今誉獅子雄がどこにいるかというと…まだうちの居間にいるのです」って李さん一家オチだったら笑うけどw(ねーか)