そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

シャーロック アントールドストーリーズ#7

https://www.fujitv.co.jp/sherlock/
脚本:東山峡 演出:西谷弘
 
潤一が獅子雄に「わかみー」呼びされ、その潤一は冷蔵庫のプリン(しかもプッチンっぽい)を食べられたからと言って怒る(それ以前にプッチンっぽいプリンが好きって)キャラって!
そして今回は獅子雄の相棒はわかみーではなく頭のいい依頼者の少年虎夫くん。(むしろ獅子雄に虎夫って名前的にも良いコンビ)こういうの、これがこのドラマでオレが一番見たかった感じだよ。(もちろんワカミーが相棒として機能してればもっといいけど)
なんだよやればできるんじゃん!って思ったら今回は脚本家が違う人でしたーって、え、もうずっとこの人でよくね?
まあそれはいいとして、このドラマって特に中身なくてもいいし、事件とかトリックとかもどうでもよくって、何となく獅子雄周りがいい雰囲気ならそれでいいと思うんだ。
というか今回の西谷さんの演出がさすがで、獅子雄と虎夫少年の距離感とかあの土手での雰囲気がとても美しく、なんかもう獅子雄のワトソンは虎夫くんでいいんじゃね?って思いそうになったよw
なにより驚いたのが、江藤たち警察が追ってた事件が獅子雄たちの依頼(=本筋)に全く関係なかったってことだよ!てっきり最後にどっかで繋がるんだろうと思ってたのに単に獅子雄がアドバイスしただけ、しかもそれで解決って…関係なかったよね?オレの見落としじゃないよね?
だからこのお話が良かったのは獅子雄とコンビが組めるくらい頭の回転が速い虎夫少年が、大好きなおじいちゃんを探して欲しいと“子供レベルで“依頼してきて、それを獅子雄が“損得関係なしに”引き受けた…という2人の何か感じるところがあった見えない絆の話ってとこだからだよ。
なんでこういう話なのかはわかんないけど、これ、このドラマって原作にはない名前だけしか出てこなかった事件をドラマ化したって本当?

寅二郎と銀次の過去の話も良かった。
寅二郎の相棒・銀次(すまとらってコンビ名いいね)が奪った金をもらったのをずっと取っといて寅二郎に半分って言ってたのを介護士長峰さんが欲かいて全部奪うために寅二郎を誘拐して金庫を開けさせたとか、なんかいろいろ事件未満の事件ではあるけど(誘拐は事件だが)その度合いがわりと絶妙に良かったし、何より虎夫と獅子雄のコンビ捜査がとてもオレ好みだった。潤一も助手としてはまあ悪くないけどこうしてみると“相棒”じゃないんだよな、振り回されてるだけだもん。虎夫と獅子雄はなんかちゃんとコンビなの。
最後の土手の2人とても良いわー。大人びてて頭がいい虎夫くんが相変わらずおじいちゃんを大好きだってことを素直に獅子雄に言わないところが良い。
そして当然200万円くすねた獅子雄がそれを周りくどいやり方で虎夫くんから回収するところが良い。いや聖徳太子の1万円札とかどう考えても子供じゃ処分に困るだろうけど、まあその200万は当然警察に返すんだろうけどさ。
わかみーのプリンも何気に返してあげなよ…と思わんでもないw
このささやかな(誘拐は犯罪です)事件は結果的に潤一のいうとおり血を見ることも誰の人生を歪ませることもなく終わったわけで、それも過去の秘密が明かされた、というよりおじいちゃんと孫でその秘密を共有したって感じだったのがとても良い。(泥棒は犯罪です)虎夫くんのお母さん(=娘)も知らないおじいちゃんの秘密なのだ。人生湯釜されたのは介護士の2人だけどさ。銀次さんがあんなお金の話なんかしなければねえ。まあそれでもあの2人が思った以上に腹黒かったというのは介護士的にどうかと思うけど、結局捕まったんでそれでよし。

あと「ワトソンアントールドストーリー」消して「シャーロックアントールドストーリー」とか、いつもより演出気が利いてたけど、まさか少年野球のグラウンドでバイオリンを弾く獅子雄さんにボールが当たるとは!(爆笑)
いつものあれ、イメージじゃないんだ!?あそこでバイオリン弾いてる人ってただただすげー迷惑な人だよ?マジで笑った(笑)
ああ、ほんと毎回こういう話で見たいんだけどなあ。