そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

同期のサクラ#7

https://www.ntv.co.jp/sakura2019/
脚本:遊川和彦 演出:南雲聖一
 
もう遊川さんの脚本だと主人公がひどい目に合うのが既定路線過ぎて、彼のそうじゃないドラマ(カホコとか)との違いはなんだろうって考えることも多いんだけど、本当にサクラだけがこんな試練に遭うのは何故なんだろう。
いやサクラだけが、ではないんだけどさ。みんなが似たような目にあってるけど、それがすべて1人の人間の上に起こっているだけ。ただサクラが周りに流されず間違ってることは間違ってると言える人間だから余計に見に降りかかることが理不尽に見えるってだけなんだろうね。他の同期の子たちも少なからず会社や社会、人間関係で理不尽な目に遭いながらもなんとか折り合いを付けながら生きてるんだし。
でも生き方に1本筋を通すにしても他の子たちはそれなりにその筋を曲げながら前に進んでるし、生きていくならそれで充分だろうに、サクラの1本の筋は曲がらない超硬い棒でそうなってしまったのがじいちゃんの育て方だったわけで。
それがあの小さな島ではいいんだろうけど都会じゃそうはいかなかったのは、でもあの島であの性格でも多分「変わった子」というレッテルにはなるだろうから(でも島じゃそんなに問題にはならない)生き方というのは難しいなあと。
まああのコンクリの基礎の話はやっぱり普通に問題だと思うよ。なんで着工前にもっと問題にしなかった?あ姉歯耐震偽装事件とか横浜の施工データ偽装でマンションが傾いた裁判とか(あ、これまさに2015年だった!)、絶対そのままやったらもっと会社に損害与えたはずだから逆に桑原部長は助かったんじゃね?横浜の事件が2015年10月なのに2015年11月のこの時によく問題なしって思えたなあ。
 
あともう死ぬかも死ぬかもと思ってドキドキしてたじいちゃんがとうとう亡くなってしまったけど、じいちゃん、同期のみんなと話してた時は標準語っぽい喋り方もしてたんで、もしかしたらじいちゃんもUターン族だったのかなあ。そんなじいちゃんがサクラのことをずっと遠くから見守ってたの、泣ける。(いいけどあのファックスは年1のやりとりじゃないよね?節目の気に入ったのだけ貼ってあったんだよね?)
サクラが仕事で島に帰省中に亡くなったのがまだせめてもの救いだったけど、同期の仲間も一緒じゃなかったてん?みんな一足先に帰ってたのかなあ。
でもそのまま葬儀をしたっぽいサクラが帰ってきてじいちゃんからの最後のファックスが送られてたのはさすがに涙腺が… くそう、あのファックスでのやりとり、最初からこれを狙っていたのか…脚本家め…!
島に橋は掛からない。じいちゃんも亡くなった。それを仕方ないことと流せないくらいのサクラの心の支えだったということ自体がサクラの不器用さだし、そんな時のための心から信頼できる仲間じゃないのかよ。サクラは筋が硬くて真っ直ぐだからこそ折れると立ち直れないってことなのか…
来週は1年後のはずだけど、サクラの1年後はどうなってる?あと今回は黒川常務だったけど、普通にあんた何しにきたの?って思った。いや2015年で常務だから今はもっと上?サクラとどう絡んでた?解雇通知持ってきただけ?