そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

シャーロック アントールドストーリーズ#9

https://www.fujitv.co.jp/sherlock/
脚本:井上由美子 演出:野田悠介
 
わかみーは一応心理学やってた精神科医なんだから、もうちょっと乗り気じゃない人間をその気にさせるような言い方ってものがあると思うんだよねー。あの誘い方じゃただの普通の人だよ。(そこがいい)結局獅子雄はタダ飯に釣られたの?(笑)
今回の話、レストランの中で殺人が起きて解決するという話だったけどオレ意外とこういうの好きだと気がついたし面白かった。今回は井上さんか、やっと面白いと思える脚本だったよ。
メインキャラがたまたま入ったレストランで殺人事件が起こってたって、名探偵コナン並みの事件遭遇率w
これぶっちゃけ副料理長の新井がひどい人間だったのが原因と言ってもいいと思うんだけど、その前になんでシェフの古賀は彼のレシピを自分のものにしたのかというね。そりゃヒデエよ。
ま、だからといって新井が殺されていいとは言わないけど、あんなやつこの先生きててもろくなことになりゃしねえって気はする。女性編集者とできてたり引き抜きの話を勝手に反故にしたり、借金をかたにレシピ帳取ってこいとか前科者の加藤に当たりがきつかったりとかどう考えてもロクな人間じゃないよなー

今回の話が良かったのは、獅子雄がバイオリン弾くまでは人(店のスタッフ)が殺されたということしか分かってないってことか。
なんかふわっとしたまま時間が流れ料理がサーブされていくんだけど(せっかくコース料理頼んでるのにその進捗ではっきり時間経過がわからない演出は残念だけど)何が起こって殺人が起きたのかがはっきりわからないまま、それに関係ありそうなないような獅子雄の観察眼と推理が彼の脳内で展開し、まったく関係ないと思われたその場に居合わせた人々やその状況を獅子雄が論理的にひとつづつ紐解明らかにし、いよいよ真実が明らかになるというワクワク感が良かった。
そんで今回の獅子雄のバイオリンタイムは完全に妄想?幽体離脱?獅子雄席にいたよね。いない方が面白いとは思ったけどw
それで犯人が分かった後も結局シェフの古賀は裏で何が起こってるのか知ってた(あの店の構造じゃそうでしょうよ…)、でも新井が殺されてしまえばいいと思ってその場を静観し加藤に罪を犯させたという、自分に恩義を感じてる人間を犠牲にするその保身の態度がとても苦い結末だった。
ただ獅子雄は古賀がエゴだというそれを認めちゃったけど、それ認めちゃダメだと思うけどね。そこはちょっとガッカリかなあ。
どんな事情があろうがどんな状況であろうが、自分のエゴで誰かに罪を犯させることを良しとしてはいかんと思うんだけど。シャーロック・ホームズ的に、コナンドイルとしてそれいいのかなあ。
どんなに常識知らずの変人で事件のトリックにしか興味がなくても、それと実際に人が殺されるという事実は別だという線引きはしといて欲しかったかも。だってこれは現代の日本の東京の話じゃん。
獅子雄は正義じゃなくても正しくあって欲しかったかなあ。わかみーもぼんやりポエムとか吐いてる場合じゃないよ。何が最後の晩餐だ。
そういやあの老夫妻の行く末は気になったな。下手したら死体遺棄罪だよ?まああのボンクラ江藤が捜査1課長なくらいだから罪に問われはしない気はするけど、会社がどうなるのかは気になるかな。今回の事件で借金は消えたりしないし…
まあ何というか、刑事があの状況で民間人なはずの犯罪コンサルのいうままなのはどうかと思うけど、コナンくんのように殺された遺体を引っ張り出しっぱなしで話が進むとかでない奥ゆかしさ?は大変良いです。
関係ない人間が1人づつ外に出されていくのも、「何が起こったか」というより「何かが起こったっぽい?」に対してわかりやすいという効果もあるし、ああいうの意外と好きかも。
 
ところでソムリエの加藤(田邊和也)、なんか思いもよらずふわっとアマゾンズの福ちゃんのことをがよぎったけどその福ちゃんだったかw 顔見ても全然わかんなかったよ。あと眼鏡ないからw
なんかああいう強面だけどそこはかとない可哀想な感じが滲み出るんだよねえ、彼。(ストロベリーサーガの時も)