そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

同期のサクラ#10(終)

https://www.ntv.co.jp/sakura2019/
脚本:遊川和彦 演出:明石広人
 
最後にまたまた平泉成さん(笑)
結局お宝は“仲間”ってことかー。うーん、ドラマとしては良い話だったけど、予想よりはつまんない結論だったなあ。いや特に 予想もしてなかったけど。
前回みんなが地力で自分の問題を解決できるようになってそれでもやっぱり困難はやってくるわけで、要は年齢が上がってくると自分の決断に責任が持てるか、それを後悔しないで生きていけるかってことだと思うけどそういう話というわけでもなかったし、それを全部ひっくるめて「困難があっても挫けそうなことがあっても仲間がいるから大丈夫」って話にしちゃうとやっぱりファンタジー感がちょっと出てくるかなあ。
ドラマだからそこまでリアリティは求めないけど、説得力として弱かったなあという印象なだけだけど。
まあ全くタイプの違う5人の生き方や人生を均等に見せるってことで語り口としては面白いけどその分弱くなるのは仕方ないか。
あとこの構成はさすが湯川和彦っていうか、すでに作家性だよね(笑)

まあそれをサクラの話としてまとめるストーリーはいいけど、サクラが最後に“力”を持たされたことで良い悪いの判断をしないうちに「必要ない」ってなっちゃったのはちょっとうやむやというか。
考え方は正しいけどそれを押し通すことはみんなにとっては迷惑って話だったのに、仲間がいればって話で集約されると論点違うじゃんってなるよね。
ただこれサクラの生き方の話だから論点違っても話がズレても、彼女がこの世界でなんとか生きていければ良しとする…が結論になるから、まあそれはそれでとしか言いようがないというか。
冒頭で気を持たせたわりに結論はサクラはサクラだったということでしかないしさ。あと黒川さんはあの娘さんの話、本当だったんだ?本気でサクラをかってるとしても見え方としては自分のやりたいことをサクラを通じてやらせてる黒幕にしか思えんかったよ。そりゃ会社辞めるよなあとしか。そこはもうちょい突っ込んで完全に黒川さんを悪役にした方がスッキリしたと思うけど。なんかモヤモヤ〜
まあテーマ(というほどでもないけど)としてはサクラの生き方を肯定するドラマってのはこのやり方とこの尺じゃちょい難しいよね。 ファンタジーならファンタジーでもっと振り切っても良かったと思うんだけど。過保護のカホコみたいに。
このドラマだと本人が成長してないように見えるし、変わってないように見えるし、それでも結局彼女は彼女のままでいい、そのための仲間(の肯定)だったってことで。
高畑充希の演技は今回も本当にさすがです。安定感しかないよ。
途中の毎回の問題提起はそこそこ面白かったかな。毎回結論は出してないけど。
それより途中に挟まってた「弥生、三月〜君を愛した30年」の宣伝は一体w
またサクラってキャラがいるし3月だけの30年って、今度はずいぶん長いね。構成は面白そうなんだけど、遊川ドラマの集大成感が強いねー。