そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜#1

https://www.tv-asahi.co.jp/keijitokenji/
脚本:福田靖 演出:本橋圭太
 
東出昌大×桐谷健太ってだけで何となく予約しといたけど、刑事と検事の仕事をわかりやすく対比させてて話も面白いし、キャラ立て細かくて完璧~と思ったら福田靖か!これは今期の拾いものドラマ。
しかもさすがテレ朝、磯村勇斗とか奥山かずさとか(小柴さんは入れるかどうかw)特撮系いっぱいや。

ウザいほど押しの強い熱血お巡りさん・仲井戸は元体育教師で、気取ってるけどなんだかストーカー気質のエリート検事・真島。しかも真島がモーションかけてる美人事務官は仲井戸の妹・みなみが比嘉愛未
ラブな相手の兄とも知らず、刑事だからとかさにかかって偉そうに講釈たれてた真島が、2人が兄妹だと知ったときの「君の名は?」な間抜けづらに笑うwww
捕まえた空き巣犯は偶然にも元教え子。(しかも馬場徹だよ)
そこら辺のやり取りだけで笑えるし1話目のつかみとしては上手いなあさすがだなあ〜
そこから送検して犯人確定かどうかという展開が普通の刑事ものとは違うとこだけど、ある意味ややこしい手続きも面白おかしく見せつつ強烈キャラもちゃんと描写。
空き巣窃盗、じゃない方の出来事を問題にしようとするとこがまた話として捻ってる。
元教え子を信じたい仲井戸と、できれば大事件にして検事としての実績にしたいと目論む高飛車な真島というのも普通にやったら嫌味でシリアスになっても不思議ではないけど、警察側の署長も係長も、検察側の部長も裏がない。仲井戸と真島もちゃんと事件と向き合ったときの法の専門家と刑事、それぞれの「正しさ」が描かれてるから、元教え子を信じたいという気持ち的なところで引っ張れるんだよなあ。上手い。
そこでも真島の言ってることは正しかったけど、それを利用しようとする真島に仲井戸が言ったことは正しい、でもそれで怒鳴りつけたのは公的にはアウトって言うなんかわからない三竦みだか4すくみ構造が効いてる〜www
何というか、登場人物の言ってることはすべて正しいのに相対的に立場だけが上がったり下がったり対立したりすること自体が笑えるっていうこの巧みさよ。
嫌味な人物もいないし、登場キャラみんながちゃんと機能してるキャラ配置と描写。あと演出もテンポ良いけど、随所で光る脚本の省略テクニックもさすがです。
桐谷のウザさと東出のでくのぼうな間抜けさが絶妙にマッチしててオレの一番好きなパターン。
あと真島にマウンティングしてくるライバル検事の日下〜と思ってたら、さらなる強キャラ検事が峯村リエwww結局マヌケと小物というどっちもどっちライバルだし(笑)いいなあw
監察から出世した磯村くんの刑事も期待。
すべてがいろいろ程よい塩梅のさらにその上を行ってくれてて大変期待。今季一番楽しみ!