そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

美食探偵 明智五郎#2

https://www.ntv.co.jp/bishoku/
脚本:田辺茂範 演出:菅原伸太郎 原作:東村アキコ
 
このドラマは無駄に映像キレイだなー。SUITSもこれくらいセット感がなけれ…ゲフンゲフン
いやさドラマが面白かったんで速攻原作を手に入れましたよ。まだ1巻目、ちょうどこの2話目の話のとこまでしか読んでないけど、ドラマが相当出来がいいのわかった。あ、ドラマ見た後で原作読みました。

ぶっちゃけやっぱり主人公の探偵さんは東村アキコ先生の原作の方が魅力的だし、どう見てもディーン・フジオカがやるべきだった役だよ。あああの月9がなければ…年齢的にも小池栄子と釣り合うくらいならおディーン様でしょ。中村倫也が悪いわけではまったくないが、それであえて原作ではない「上の下」っていう形容があるわけね。納得。念のために言うけど、中村倫也中村倫也でまったく問題はないです。リンゴ園で茜から話を聞くシーンみたいな叙情的なしっとりした感じはこのドラマでは彼の方がいいと思うし。ディーンは良くも悪くも派手だからなあw
 
前回、この林檎殺人事件の導入部を1話目に持ってきた構成は面白いと思ったけど、今回の話の流れであえて茜の存在をぼかす意味もあったのかなあ。この話はあくまでも明智五郎とマリアの話であるという。(何度も言うけど月9シャーロックに足りなかったのはそこなのよ)
それはともかく原作読んで思ったけど、話は細かいとこまでちゃんと原作通りだけどドラマのアレンジが上手いよ!
つーかさ、どう考えても話のスピード感的にも青森にはキッチンカーで行くべきだろこれ。キッチンカーを足代わりに使ってる探偵コンビなのに、しかも青森で何種類も林檎ジャムを作らなきゃいけないはずなのに、なぜキッチンカーで行かなかった東村先生よぉ?描くのめんどくさかった?w
まさにドラマ見た時すげー感心したのが、「ああだからお弁当屋さん!移動キッチンカーね!」だったから(笑)
そりゃどう考えてもあんな上手い小道具使わない意味がない。電車とタクシー移動とかアホかと>原作
ついでに原作ではまだ出てこないお友達の桃子ちゃん(富田望生)もいい味だしてた!
それでも話は細かいとこ突っ込むと粗があるんだけど、五郎とマリアの強烈さ、遠く離れているのにすごい似たもの同士な感じと、原作とはちょい違う中村倫也のキャラでもってる感じ?あと映像として画面が美しい、叙情的に行間で語ってる感もあるからか全体に粗が気にならないんだよね。

そもそもさ、トリック…というわけではないけどリンゴジャムで毒殺の件、当然普通は火を通す林檎料理は紅玉だけど“茜”という品種とは。そんな短時間でジャムが作れるのかってとこからじゃん。トリックになってない気も。てかサーブするときに切るとこから始まるー?普通は切って下ごしらえしたやつを実際5分くらい火を通すって感じじゃないかしら?朝のブレックファーストそんなに待てねーぞコラ。フレンチトーストも冷めちまうだろ。あとホテル、ロビーくらいには監視カメラねーのかよ。ホテルの従業員がいくら地味とはいえ客の容姿を覚えてないとかもありえん(たぶん)
そしてどんなにモッサい格好しても志田未来志田未来だお。カワイイやんけ。おじいちゃんが渡辺哲なのズルい!泣くやんけ。
つーか茜ちゃんもさ、自分はリンゴ園継がなきゃいけない時点で東京の大学に行った、しかも中退するような彼氏はダメに決まってるやんけ。でもしだ未来の超絶演技のせいで、茜ちゃんはバカだなあとは突っ込めない。わかるよその気持ち(´;ω;`)
というか誰かを殺したいと思うほどのその気持ち、殺意とかじゃなくなんとなく願ったその気持ちの度合いがちょうど良いんだ、このドラマ。だから茜には同情するし、それゆえマリアの殺人と殺人衝動(を楽しむこと自体)が正当化されてしまう。彼女の美しさというよりその衝動の微妙な甘美さと背徳感に引っ張られる明智五郎というのもわかる。だからこそ小林一号もとい苺が必要なんだよね。バカだけど絶対的にまともな常識と正しさ!

原作読んでもやっぱりマリアがいきなり殺人に目覚めた理由はわからなかったし、それが殺人なこともそういうもんかなとしか。
マリア40くらいとして大学教授の旦那は50代?結婚10年ってなんでどうして付き合った。なぜ結婚した。まあそもそもマリアは生まれながらのサイコパスだとは思うけど、その抑圧は1話めで語られた以上に出てくるのかな。
明智五郎の事情も今回早めに明らかになったし、執事は存在してるし大金持ちも生きてるよ。お母さんは味音痴ね。いろいろ複雑そう。
小池栄子のマリアは妖艶でいいね。地味目主婦からサイコパス美女カッコいい。
いいけど有起哉の上遠野、なんで土佐弁なのか。気になる。とにかく次回も面白いことを願う。