そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

MIU404#4

https://www.tbs.co.jp/MIU404_TBS/
脚本:野木亜紀子 演出:竹村謙太郎

 

うーん、見るのが遅くなったせいもあるけど、Twitterとか見てるとこれの評価がチラチラ流れてきてて高評価なのも分からんでもないんだけど、どうもオレが今こういうあざといドラマがダメなのかしらん。

青池透子がそもそもなぜクラブのホステスだったのかは分からないけど、そういう人がうっかり裏カジノで借金こさえて沈んでいった、そのあげくの逮捕で、それでも自分を不幸だと思うのはまあそういう人もいるしね…って話なんだけど。

結局いく先々で暴力団絡みの人生で、真っ当に生きたくてもそう出来ないと思い込んで金を横領して逃げようとした、そういう弱者?が良いことしたいと思ったその気持ちを「いい話」にしてしまう嘘臭さがなんかイヤかも。ドラマとしてじゃなく劇中でいい話と認定してしまうことがね。いい話かなあ、これ?

青池透子が半ばやけっぱちで最後に汚い金をきれいな目的のためにロンダリングして持ち逃げした、それを彼女の中でいい話として死んでいくことにしたってのが美しいという話だよね。

いや死んじゃダメでしょとしか言えない。

彼女の死んでも仕方ないかもと思う罪って何かなあ。

暴力団の汚い金を掠め取った、でも表沙汰にはならないから罪には問われない気がするし、でも一生暴力団に追われてたぶん殺されるよね。行き場がないなら死んでもいいのか。

ある程度そのへんががわかっていながら、それを話の中で志摩や伊吹が少しでもいい話だと思い、ドラマ的にも彼女のその決断や主人公コンビがそれをいい話だと認めて全体に過剰ないい話になってしまうのがちょっと重い。

隊長さんの匿ってる子の話はまた別として。(そっちはそっちでまたちょっとめんどくさい話だし)

ずっとこういう話なんだ?まあそれはそれでいいけど、そういう意味ですっきりしないなあ。苦い結末は好きなんだけど、登場人物みんながモヤってる結末はそうでもないよ。

あまり「弱さの肯定」からの「その強かさ」…みたいな話が好きじゃないのかも。

あとあの編みぐるみ、何で目が空洞なんだろと思ってたけど、宝石入ってたらたぶん空港ゲートで引っかかるよね。そして死ぬかもと思ったから寄付しただけで、そうでなきゃ普通に国外に持ち出してただけの話だよね。

青池透子という名前がまたあざとい。清すぎるとこの汚れた世界は生きづらいと感じるんだろうけどけど、そもそも彼女はその汚れたお水の世界の住人だっての。

ちら見えた志摩の過剰さと切れ加減もその辺だろか。過剰な正義が何かを殺した?