http://acce-museum.main.jp/exhibition/
会期:6月30日(火)~12月20日(日)
場所:アクセサリーミュージアム
濃密な日本の美。
西洋人が夢見た東の果て。
極彩色の日本を再発見する旅へ。
「ジャポニスム」という言葉は日本という国を美術や工芸品を通して知った西洋人によって1870年頃から登場しました。
本展は戦後、進駐軍のために作られたトシカネジュエリーのミクロス(有田焼のミニチュア)をはじめ、象牙、金物、鼈甲(べっこう)など様々な形のジャポニスムジュエリー約300点を展示いたします。
「わび」「さび」とは全く異なる趣の、あたかも極楽や竜宮城を思わせる日本のデコラティブな美意識が結晶化したジュエリーの世界をぜひご堪能ください。
祐天寺(東横線)にこういう美術館があると初めて知ったよ。会期、終わり間近なんだけど興味ある人はぜひ行って、見て!
地下あり2階建ての個人の邸宅を改装した美術館みたいで割とこじんまりしてるけど、サクッとも見られるしじっくりも見られるちょうど良い分量。
というか、常設展と企画展一緒くたでスイマセン。境目もよくわかんなかったけど、初めてなんで問題なし。見るもの全て素晴らしいw
宝石も好きだけどキッチュなコスチュームジュエリーも好きなんだ。
写真撮影OKなので、サラッと見といて後でじっくり見返しても良しです。
「アクセサリー」の本来の意味は“身につけるもの“ということで装身具全般を指すらしいけど、それ以外にもガレのランプや洋服などもありました。
というか、アクセサリー(ここでは宝石などのファインジュエリーではなくガラスや金属、プラスチックなどのコスチュームジュエリーってことだけど)というよりそれにまつわる文化を紹介してるってところか。
時今回企画展のジャポニスムジュエリーは、帯留めや有田焼のパーツを使ったトシカネジュエリーと言われるものかな。
極彩色すぎる陶器の帯留めなんてあまり見たことなかったし。そもそも帯留めってどんなに高価でもカジュアル使用だと思うんだけど(つまり遊び用)、一体誰がどういうシチュエーションで使ったのか。
今和装に興味あるからちょっと突っ込みたいけど、前に和装の大家、池田重子先生の展示に行って帯留めコレクションなども見たことあるけど、わりと渋好みというか刀鍛冶が目付けや鍔の技術転用の長期の帯留めなどがメインだったかと。
いやとにかくほんの5センチくらいのアイテムにものすごい技術が。これロストテクノロジーなんじゃね?w
常設展のアールデコやアールヌーボー、ヴィクトリアンの装身具は、この手のものに興味はあるけどさほど詳しくなかったこともあって、面白いアイテムがかなりあって見応えありました。
喪のための故人の髪を編んだブレスレットやブローチ、ドレスの裾を持ち上げるクリップ、実用として道具をぶら下げてたものがチャーム?化したなんだろう、寝付けみたいなポジションの装身具とか面白かった。
あと地下のフロアは40〜60年代オートクチュール時代と70〜80年代のプレタポルテファッション含めた展示で、特にプレタポルテ時代のポップやアバンギャルドさってのがあまりに見たことありすぎで懐かしいのなんのって、わいもこういうの付けてたww
つまり結局ビクトリアンもヌーボーもデコもアバンギャルドも、常に時代は過剰こそがアクセサリーの正義なのかw
写真も適当にアップしてみたけど、まあやっぱり実物見るのが一番いいね。
カラフルさとキラキラ度合いで結構上がる。
それと出口にはミュージアムショップがあるんだけど、ワークショップでコスチュームジュエリーを作る体験ができたりするそうですが、そのためのパーツがたくさんあって、これもまたテンション上がるよ。貝とか本物パーツ多いからちょっとお値段するものもあるけど、アクセサリー作るのも楽しそうです。(パーツだけ選んで作ってもらうオーダーもできるそうです)
アールデコ(だよね)の置物。
これ写真の見た目よりも小さい、つまりディテールがよく出来てるってことですね
これがトシカネ(有田焼)の帯留め。
これはトシカネのパーツ
これもパーツ。小さい!細かい!
これもパーツ。なんかモダン。
展示に工夫が。下から手を入れると…
鳥もかわいい。
モーニングブレスレット。モーニングは朝ではなく喪。
これ面白くてとても良い。メモ帳、鉛筆、鋏、指抜き?どこにぶら下げてたんだろう。
裾クリップ。ドレス用だとすればやっぱりどこに付けてたのか。重ね着のインナーチラ見せ用だよね?
これかどうか忘れたけど、本物代わりの(ひょっとして商談用持ち歩きの)代用品ってことなのか
エミール・ガレのランプ。
ところでアールヌーボーのモチーフで松の実がとて多かったんだけど(あのプロペラみたいなやつ)なんで?形が面白いから?
プラスチックっぽくみえるこの頃の素材はプラスチックの全身、ベークライト。
ベークライトと言えばエヴァンゲリオン。アダムを固めてたやつ (笑)
これは熊の爪だって。カッコイー!サメの歯とかはたまに見るけど。
地下のフロア。
プレタポルテの部屋。シャネルやヨージなども。
80年代ポップ!
「イケイケ風アクセサリー」(ネーミングw)「かわいいアクセサリー」という札もあり。ざっくりしてるw
ドルチェ&ガッバーナの(香水ではない)アバンギャルドなネックレス。ヴィヴィアンもあり。
シャネルの過剰なアクセサリー。付けすぎ。
トシカネのチェスセット。どれが何やら…
左手のトシカネの札?みたいなのも有田焼。
最後、オチのようにある帯留め。裏にエロ絵が。一体どういうつもりでいつこの帯留めを使ったのか?玄人向け?ちょっと面白い。
ショップで象牙職人さんが作ったバッファローボーンのブローチが。細工の感じがまんま象牙の帯留っぽい。
お手頃価格だったこともあり、帯留め用に一つ購入。