そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ブレイブ 群青戦記

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監督:本広克行 脚本:山浦雅大、山本透 原作:笠原真樹

 
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集英社週刊ヤングジャンプ」で連載された笠原真樹原作の人気コミック「群青戦記」を、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が実写映画化。新田真剣佑が単独初主演を飾るほか、三浦春馬松山ケンイチら実力派キャストが集う。

スポーツ名門校で弓道部に所属する西野蒼は目立つことが苦手で、弓道場で練習に打ち込むばかりの日々を送っていた。幼なじみの瀬野遥は、そんな蒼のことを心配している。ある日、1本の雷が校庭に落ちた直後、突如として校庭の向こうに城が出現、校内には刀を持った野武士たちがなだれ込んでくる。全校生徒がパニックに陥る中、歴史マニアの蒼は、学校がまるごと戦国時代、しかも“桶狭間の戦い”の直前にタイムスリップしてしまったことに気づく。織田信長の軍勢に友人たちを連れ去られた蒼は、後に徳川家康となって天下統一を果たす松平元康と手を組み、野球部やアメフト部の選抜メンバーたちと共に立ち上がるが……。

主人公を導く松平元康(後の徳川家康)を三浦、彼らの前に立ちはだかる織田信長を松山がそれぞれ演じる。

 

最初から血みどろドバドバ系(PG12)でビックリしたけど、アクションはスゴいしキャストの若々しさ(フレッシュさ)は良かった。

ただ正直、映画の感想としてはぶっちゃけ詰まらなかった。

全体として何となく体裁は整ってるから見終わった感はあるんだけど、心に響かないのが俳優陣の頑張りを見るにつらいかなあ(オレはね)

帰ってきてからwikiと原作のお試し1話目を読んだところからすると原作からはだいぶアレンジしてるっぽいのかな、スポーツのトップアスリート高校生たちがタイムスリップして戦国時代で織田信長たちと戦う〜というアイデア自体は面白いよね。媒体がヤングジャンプというところからおそらく10代後半高校生から20代前半まではこういう願望がありそうだからピンとくるのかもしれないけど、この映画は単純にその辺が上手くいってないというか、つまらない。それは脚本と監督のせいではないかしら。

 

とにかく主人公に全然共感できん。あんなにうじうじしてんのは何か理由があるんだろうけど、それはちゃんと映画内で説明してくれんとなあ。そういう気分ですむとか思ってないよね?>監督

それより何よりこの映画自体が主人公の自己実現のためだけの映画だっていうのが嫌 。

もう1度言うけど原作は多分違うんじゃないかと思うけど、この映画に限って言えば主人公のキャラがよく分からないということもあって、結局この話自体が人質の数人を助けるために高校生のトップアスリートたちが無駄に死んでいってるわけだよね?その命かけられる理由は何?映画の2時間ならそこが一番大事じゃないかなあ。

もっとひどいことを言うと、野良侍?足軽?たちが現れた時点で(あいつらがゾンビっぽいのはなぜ?考え込んじゃったよ)全校生徒と教師のほとんどがかなり死んでいるのに、さらわれたたった数人を助けるためにさらに犠牲を出すっていうその話自体が好きじゃない。そこにトップアスリートたちが命を掛けるような理由があるならともかく、ただ主人公が覚醒するだけ。

主人公の葵も敵である不破も、今の現代だと生きている実感がない(平和ボケ)から戦国時代ならその実感が得られるかもしれないといきなり弾けてしまったタイプだけど、同じようにそのバックボーンが描かれないならどう考えても不破のキャラ方が分かるよ。

まだTVドラマならよかったのかもしれない。日テレのゾンビドラマの代わりにこれやればよかったのに。それかNetflixでやれば良かったんじゃないかなー?なんでこれ映画にしようと思ったの?

 

とにかく映画の企画として内容が古い。

こういう展開させれば二時間の映画になるだろうみたいなイージーな企画にしか思えないところが古い。

劇中でなんとなくいい感じの台詞を言ったりしてるけど全く心に響かないし、話自体がダイジェスト感のある駆け足のストーリー。

状況説明としては、桶狭間の戦いって言われても織田方と今川方の状況の説明少なすぎる。そして最初に出てくるのが無名の武将って?(しかも一部クラスタには声で展開バレww)

いやそういうことじゃなくさ、襲われた直後から体育館に集められて武士が見張ってるのになんで勝手に騒いだり校内うろついたり出来るの?どういう立場だと思ってるのか。そんであの学園の生徒達だけで城を攻撃しに行くって無茶じゃん。てっきり松平元康の軍勢に特別チーム作るのかと思ってたのに。で、意味不明に休憩してて襲われるとか…うーん原作のエピソードをなぞったのかもしれないけど意味不明。

あと細いけど帰り4時間かかるって言ってたところ3時間で負傷者だけでどうやって帰ったのか、元康軍が手助けしたのかそうでないのか、わからないのもすごいもやもやするよ。葵は元康の馬借りたのに。

あとアメフト部の部長がいきなり唐揚げの話をし始めたり、なんとなく普段の生活を思い出させるところはいいんだけど、あの流れで生徒それぞれの話を突っ込んでくるには原作読んでない人間には映画だと冗長過ぎると思うんだ。あ、生徒たちは濱田正臣や飯島寛騎鈴木伸之以外はあまり知らない顔で、しかもみんな何となくキャラは立ってるのが良かった。空手部とフェンシングとか、ボクシング部の彼氏と彼女とか良かった。ぜひ連ドラで見たかったなあー。みんな頑張って!

とにかく主人公のキャラが弱すぎる。それは新田真剣佑のせいじゃないと思うし、逆に彼が気の毒。それともオレが真剣佑を買いかぶりすぎてて、本当だったらもっとあのキャラを役作り的に描写できたのかなあ?

 

信長の松山ケンイチは相変わらず安定して良い。良すぎる。存在感ありすぎる。松平元康の三浦春馬は、正直いろんな意味でつらい(´д`)

あと平成ライダークラスタとしては渡邊圭祐があの役なのは最初から声バレだし、見てくれもそのまますぎて笑いしか出ないよ!完全にウォズがいるんだけどー?タイムスリップして歴史改変しようとするウォズがいますよ、我が魔王!いいのかこれwwそういや歴史絵巻に現代人が混じってるってやつ、ジオウでも見たぞ!www