そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

轟轟戦隊ボウケンジャーTHE MOVIE「最強のプレシャス」


http://www.tv-asahi.co.jp/bouken-movie/

文句なしに面白かった!いろんな要素が上手い具合に33分に詰め込まれてて、メインはチーフとお父さんにしても、全体にTVシリーズよりちょっと豪華って感じでお得感があったよ。
今回は脚本・會川昇、監督・諸田敏が上手く噛み合ってたなあ。會川さんの細かいとこを拾ったストーリーに、諸田さんのコメディ演出がマッチしてたよ。そういや日笠Pと諸田監督ってアバレ映画のコンビだけど、やっぱり美少女が出てきて実は…って話なのね(うろ覚えだけどアバレサマーもそんなんだったような…)
つーか、なんだか東映で確実なPって日笠さんと塚田さんだけのような気がしてきたよ(笑)日笠さんはちょっとだけ箱庭ぽいとこがあるんだけどコンパクトにまとまってるってことと、全体でバランスいいってことはやっぱり大きいなあ。
ミューズも人間じゃない感じでよかった。褒めるとこばかりでけなすとこないよ。


てことでうろ覚えだけど、以下ネタバレ感想。


ミューズの岩山はロスト・ワールドってとこでいいんでしょうか。いきなり現われるチーフのお父さん・明石虹一がUMAハンターって爆笑!冒険バカのオヤジがUMAハンター!しかも息子がサージェスでボウケンジャーやってることも知ってるんだね。とんだ冒険親子だ。
トレジャーハンターとUMAハンター、観客のそれってどう違うの?な素朴な疑問に答える上手い展開。いやただ財宝はいいけどUMAはなあ…、それ自体がトンデモだしさー(笑)しかもその理由が人間嫌いだからって。まだ人類の英知、プレシャスを探し求めるほうが気持ちとして判らんでもないな。それにしても仲間の前で「坊主」扱いされるチーフ…(苦笑)
岩山もさっさと登って、ミューズの幻影世界も潜り抜け、いつの間にか先に着いてる虹一。怪しげな最強生物に襲われてって、あんたが子供を捕まえたから仲間が怒って襲ってきたんじゃないのかー?(笑)
最強生物に囲まれて逃げ出すチーフと虹一。このカットはアレだね、インディの蛇穴から逃げ出すやつね。お約束(笑)しかもチーフの尻見せ付きと来たもんだ。やるなあ諸タン!(爆笑)真墨のセリフつぶしと言い細かいとこちょこちょこネタ入れてくるなあ。
そのあとの展開は急な気もするけど、尺を考えればこんなもんか。
ミューズの最強の生物募集中は自分のためで、まさにチーフがプレシャス!チーフモテモテだな。
最強の遺伝子とか私とひとつになる〜とか微妙にお子さんにはちょっと…な描写もありますが(チーフがもっとうろたえてくれれば面白かったのにー)、クルクル回ってるミューズの意味のなさとか、ジャリュウとカースをバックにしたチーフに「お前の仲間が…」と話かける虹一とか妙におかしかったよ。お父さま、その赤いのと白いのは息子さんの仲間じゃないですよ!(笑)これギャグだよね?
で、ミューズは最強生物ハイド・ジーンだったと。それを見て虹一が最強生物の愚かしさを悟ったり、チーフが大切なのは仲間だというところで、息子の成長を認めたり、ちょっとイイ話っぽい。もちろんTVを見てる人ならチーフが仲間を大事に思ってるってのは、最初に虹一に「大切なものが何か判ってないから…」と言われたところで、そうじゃないってのは知ってるはずなんだけど、こういう風に持ってきて息子を認める父の話にしたのは上手いなあ。一応、チーフはただの冒険バカじゃないんですヨ。


ハイド・ジーンが生物宇宙船だったってのはなんかキモくてカッコイイ!ていうか、日笠Pは最後にウニョウニョした長くてでかいものを出すのが好きなのか?(劇場版の剣の「14」みたいな…同じじゃんねぇ)
そしてダイボウケンで立ち向かえずダイタンケン登場って、この辺は何がなんだか矢継ぎ早で目まぐるしいけど、なんか面白かった。とにかくまたチーフだけしか知らない合体シフトを勝手にやってしまいました…ってことですか。
ハイド・ジーンは最強生物の割りにダイタンケンにやられちゃっていいのかな、まあいいか。他所の星で最強生物を見つけるって、ヘタしたらこっちの方が宇宙規模の話だよなー。
虹一が腕時計を見つけて持ってっちゃったけど、昔の写真と交換ってことなのかな?お互いの大事なものだよな。
なんだかんだいっても虹一の大切な物(プレシャス)はチーフだったと。これ、ミューズが最強遺伝子を求めてたのと掛けてるんだよね?いやフィーリングで言ってみるけど。
人間が作ったプレシャスには興味がないと言いながら、虹一の大事なものは自分が作った(って言うと語弊があるなw)息子だったってオチはキレイにまとまっててよかった。恒例の踊るエンディングがなかったけど、この話だとないほうがいいな。


あとは、砂漠での菜月と真墨の「水が欲しけりゃしりとりしろよ」の真墨の意地悪の『ギブアップ』(水筒くれない)、菜月の『"ぷ"が判らないよ〜』で蒼太が『プレゼントv』(水筒くれる)って言うところは、キャラも会話もグッジョブ。こういうちょっとしたシーンていいよね、なんか仲良しな感じで。ちゃんとシーンと会話が噛み合ってるのがよかったな。こういうシーンもっと見たいなあ。