そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

役者魂!#4

http://www.fujitv.co.jp/yakusha/index2.html
何となくで感想書いてるし、今日もアントーニオだけでいかと思ってたら、なぜか今日は面白かった。
ちゃんと笑いドコロで笑えたし、話の展開も噛み合ってた。とすると1〜3話は明らかに失敗だったと思うけど、なんで最初からこうでなかったのか。4回目で…ってちょっとエンジン掛るの遅すぎだし、今回良くなってたところって、やろうと思えば1〜2話からちゃんと出来たところだと思うけどなあ。新人タレントの里奈と経理の護のロミオとジュリエットなんか、別に1・2話で臭わしといてもいいようなネタだよ?
4話目にしてやっと瞳美の妄想に突っ込みが入ったヨ。うん、人生訓じゃなく単にアホな妄想扱いでいいと思うな。でもカレーの話は勝手な人生訓としても一応成り立ってたし、売り込みのときはすでに護が判ってつっこんでたし。どうせならせめて2話目辺りでこうしてくれてればねぇ。
忠太を引き取りに来た未亡人のおばさんの思惑はあんなとこだと思ったけど(よくこんな酷いネタを…)、それに絡めた本能寺の「家族を演じる」ということと、里奈のオーディションで役者論をぶつのとがそんなに違和感なく繋がってんので今回は上手いと思った…ていうかそれが普通なんだけど。*1
未亡人のおばさんの人物像をめぐって、アントーニオの裏表のない正直な人というのはいいとして、その理由をオカマの人生における葛藤で語るとこ。『葛藤は嘘でしかバランス取れないからね』ってのがなんか説得力。(ここ全部引用したいんだけど、今見返せないんで)
それとは逆に、たまたま未亡人が帰るところを見かけた本能寺がその人間性を見抜くところ、『役者は舞台を降りるまでは気を抜いてはいかん。アンタ気を抜いただろ。とんだヘボ役者だ』。
とすると、本能寺は未亡人が親切心から忠太を引き取りたいと言ってたんではないということを、知っていながら「家族ごっこ」をしてたってことになるけど、これは本能寺の生き方とも絡むわけだから実は結構深いんではないかな。
瞳美の「人生何が起こるか判らない」もそうだけど、自分の人生は自分で責任を持つとかそういう話なんでしょうか。子供だからといっても保護対象ではなく一人の個人てこと?忠太の人生は忠太が決めろってことか。そうするとちゃんとそこに本能寺の人生哲学があるんだけど、大福に釣られる人柄なんかよりこっちが大切だろー。そんな人たちでの疑似家族なら、それはそれで意味がある…のかな。(一瞬、本能寺と瞳美で夫婦?と思ったけど、そんなワケないよな(笑)親・娘・孫だよな)
あとは忠太が『おばちゃんの家に行く』って言ったところ。一緒にいたいという本音と、迷惑をかけたくないという忠太の葛藤の演技に演出の間が良かった。それと最後に忠太を迎えに来た本能寺が、忠太の手を取るところが良かった。全体に演出がポイント押さえてて良かったのかなぁ。護と里奈のロミオとジュリエットを瞳美のナレーションの「つづく…」で切っちゃうとこも良かったし、本能寺が姉と弟で区別をつけないと言ったのに忘れてたって言うとこのやり取りもテンポよくて良かった。
 
特撮的キャスティングとしては妄想の中の若奥さんに響鬼の香須実さんこと蒲生麻由が出てたのと、あまりに以外で一瞬えっと思った東風平千香(シャンゼリオンのエリですよ)が家裁の調査員で出てたとこ。なんで二人も…たまたま?

*1:まあ言いたかないけど某カブトみたいに、一つのエピソードに盛り込まれてる二つの話がバラバラのまま終わるなんてのは、ダメ脚本もいいとこですよ。