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仮面ライダーカブト「第46話」

東映http://www.toei.co.jp/tv/kabuto/index.asp テレ朝:http://www.tv-asahi.co.jp/kabuto/
『ありがとう…じいや…』


ああ〜、坊っちゃん死んじゃった…。・゚・(ノД`)・゚・。
坊っちゃんがミサキーヌとするはずだったデートを思うとこ辺りからが何とも堪らんかったよ。そこまでは前振りだよ前振り。(暴言)
 
スコルピオワームな剣坊っちゃんの幕引きとしてはキレイな終わり方だったね。
何であんなタイミングで正体を現して記憶を取り戻すんだよーと思ったけど、まあ仕方ないか。本当に坊っちゃんにはミサキーヌとデートさせてあげたかったよ…。
今まで剣に擬態するスコルピオワームの客観的描写がなかったのは、回想シーン自体が剣の主観だから記憶がない以上描写出来ないってことだったのか。乃木や麗奈がたぶんワーム的人格を強く持っていたのに対し、剣は逆に姉を失ったというショックを受けた状態で擬態されてしまったことで自分がワームだという記憶もなくしていたんで(認めたくなかったのかなー)、記憶を取り戻しても擬態後の剣の記憶だけが強化されて人格として成り立ってしまったってことなんでしょうか。
 
『知ってたのね、剣くんがワームだってこと。何で言ってくれなかったの?何で!?』
加賀美をひっぱたく岬さん、知ってたら剣のことを好きにはならなかったのに、って意味でひっぱたいたと思ったんだけど、それでいいのかな?
ここの加賀美の情けない顔が余りにもハマりすぎて佐藤くんGJ!彼は叫んでたり騒いでたりするとこより、こういう何気ない表情が上手いのになあ。いつも騒ぎすぎ。
 
『俺は全てのワームを倒さなければならない!俺自身もな!』
坊っちゃん…。・゚・(ノД`)・゚・。
剣を許すか許さないか、というのは、加賀美がひよりや田所さんを引きあいに出すのがそもそも間違いなんだけど、いい人だからといって、どういう理由であれ殺人を犯した人を野放しにしていいかというとそういうことではないわけで。むしろ岬さんの方が「好きだったけどワームである以上仕方がない」と割りきろうとしてるに見えるのは天道と同じなんだよね。加賀美は今まで悩んでたけど、結局どうしたいかハッキリしたうえで悩んでたわけじゃなく、少なくとも天道に相談したら倒すって言うに決まってるから言えなかった、出来れば騙し騙し共存できればいいなって思ってただけで、根本的解決にはなってないんだよな。事態を前向きに解決しようと悩んでたわけじゃないんだもん。
 
加賀美の話を聞いてじいやのところに赴く天道。ワームだろうがなかろうが、剣を一番よく知ってるじいやの願いは、剣の願いを天道が聞き届けること。
坊っちゃんのこと、お願いします。どうか坊っちゃまの望みを叶えてやってください』というじいやの口調がすでに成り行きが判って覚悟してる人の口調なのが余計に哀しいよ。

神代剣は死んだ。そして俺は最強のワームとして甦った』*1
乃木をあっさり配下にするスコルピオワーム、意外と強かったのね。そしてそれよりもあっさり人質になってしまう加賀美。ガタックゼクター、いつの間に取られたんだよ…。ここの加賀美の態度についてはもう何も言いません。
 
『子供の頃からずっとお前を見てきた人が言っていた。お前のことをよろしく頼む、望みを叶えてやってくれ、と』
『俺の望みはただひとつ…』
少なくとも天道と剣は最初に会った時からお互いをそれなり認めていたから、ここではもう何も語ることはないんだろうな、と思わせるいいシーンでした。天道って別に坊っちゃんは数に入れてないけど(笑)嫌ってるわけでも反発してるわけでもなかったしな。
坊っちゃんの方も判ってて、何もいわないけどそれがすでに「約束」として成り立ってるというのがいいなあ。意外と男の友情だった。
天道がいうように、人を殺した可能性があるワーム、少なくとも剣本人とその姉を殺している以上どんな好ましい人格であってもワームとして倒すしかない。これは天道の正義として間違ってない、正しいんだよ。
ただ天道は、加賀美や岬さんが思ってる以上に剣ワームの人格も尊重していて、それが剣の本心からの願い「全てのワームは俺が倒す」を聞き届けてやったというのが、天道の優しさなんですよ。剣を倒すからといってもワームだから認めないんではなく、それが「神代剣として認める」ということなんだよな。
 
「全てのワームは俺が倒す」の通り、自分で自分を殺そうとしたけど叶わず、「天の道を往く男」にそれを託そうとした坊っちゃんの企てを知って乗ったのかそうでないのかはともかく、剣を信じてゼクターを渡す天道。その想いは裏切られることなく(いいけどドレイクゼクターが踏ん張って止めたってことは…ないよな・笑)剣の思惑通りにことが運んで、ついでに岬さんまでやって来た。(岬さんカッコイー!)
加賀美は〜判っているのかいないのか、とりあえず必要以上に騒いでないから、天道に何か考えあってのことだろう…というくらいには信じてるのかな。
ワームだといいながらもライダーに変身して戦ったり、そもそも乃木を従えてるってこと自体剣ワームは強いはずなんだけど、それがカブトに対して殆ど本気で戦ってるようには見えないってことで天道には剣の思惑は判ってるんだろな。
岬さんは剣がワームとして活動してるから諦めたのに、プレゼントのバングルをしてる剣を見て、剣が剣のままだと気がついて止めに来る。ここの演出も良すぎて泣ける。
剣ワームと組み合って、それでも一瞬ためらう天道。
『どうした天道。思いだせ、俺との約束を』
その言葉にパーフェクトゼクターで止めを刺すカブト。切ねー。
剣がワームでなく剣のままだったという岬さんに、そんなことは判っていて、それでも剣を倒すことこそが彼の願いだという天道。哀しいけどそれを言う天道の表情に、何かすごく救われた感じ。やはり天の道を往く男はこうでなくては。水嶋くんの余りにも天道を判ってる演技にちょっと泣けた。
 
最後、じいやのところに戻って来た剣(魂か?)に、じいやの『何も心配することはございません。じいはずーっとそばにいますから』がなんとも泣ける。少なくとも坊っちゃんは自らの願いをかなえることは出来たんだよな。とにかく泣けた。あとでじわじわ来るなあ……*2
公式にあった「クリスマスイブの奇跡」ってこのことか…(だって止め刺されてバングルが転がってるって…)坊っちゃん…。・゚・(ノД`)・゚・。
 
それにしても加賀美。ずっと加賀美と坊っちゃんで話を引いてきたはずなのに、正体がバレた途端、天道が決着を付けるってどういうこと?加賀美の役立たず!お前悩んでたのは本当だろうけど、本気で坊っちゃんのこと考えてないだろ?つか物凄く当たり前に「ワームであっても剣を信じて、裏切られる」という役割を演じてしまったという感じ。しかも裏切られても別にショックなわけでもないしな。
この辺「ワームであってもその願いを剣の願いとして聞き入れる」天道と、「ワームだったのはショックだけど、剣が剣のままであることに気がついて受け入れようとする」岬さんに比べると、加賀美、お前って…次回、フォローあるのか?
ていうかやっぱ敏樹師匠だと加賀美ってスルーしがちなのね。あんまり単純すぎて響かないんだろか、加賀美のキャラは。(いやそれなり葛藤を持たせられるキャラのはずなんだけど…)
そういや今回の天道は井上さんにしては違和感なかったな。メインじゃないからか?(別に脚本はそんなに気にしちゃいませんが。だからといって米さんの天道でもないんだよな)
 
あ、忘れるところだった、地獄兄弟。
何しに出てきたのー?つか日和るなよ、兄貴〜(苦笑)今更光を求めるのかヨ!
乃木は今度こそやられたのか?
樹花がケーキをほおばる様子を見て樹花とひよりの二人の妹を思う天道様。樹花と同じようにひよりも笑顔でいられるように『俺が世界を変えてやる』という天道の思い描く世界って、どんな世界?それは外に繋がる気持ちなんだろか。いつもその辺もうちょいツッコんで欲しいと思うんだけど。自分たちの世界の幸せ=世界中の人々の幸せってことなのか?
岬さんの『ワームってなんですか、人間てなんなんですか』は答えでなかったなー。剣のことがあって、その答えは出るのかなあ。


予告。この期に及んでそういう展開?「平和の敵」っていうネイティブの思惑がアヤシイんだけど、天道を悪者にして何を企てるのか?
ニコント。正月もクリスマスもないんだよ…じゃなくて、樹花ちゃんのクリスマスプレゼントとお年玉いっぺんに欲しいは全ての子供の願いか(笑)結局は同じだろ?聞き届けてやれよ、天道。(でも天道様がカワイイのでよし)


テレ朝公式次回予告。
ああ、何かクライマックスて感じ。ZECTが全貌を明らかに?
そしてネイティブ根岸さんは何を企んでるんでしょう?しかしこれだとエリアZでライダーの開発をしてるのはネイティブのみなさんなのかしら?

東映は更新されてませんな(7時現在)、忙しいのかな?

*1:坊っちゃんが海から出てくるとこ、ついギャルサーの最終回を思いだした(笑)台なし。

*2:いいけど坊っちゃんが逝くところ、葉っぱが落ちる演出につい去年逝った誰かのことを思いだしたけど、風がゴオと吹いてハラリと落ちる…それだけでいいんだよな。感想に書いたかどうか忘れたけど、さんざっぱら誰かさんの演出の無用なクドさに妹と文句言ってた記憶が。演出ってのは様式美じゃないんだからちゃんと本質を見てくださいとしか。(本当にキライなんだよ、ああいう悦に入ってる演出ってのが)