そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ナイト ミュージアム

http://movies.foxjapan.com/nightmuseum/

あまりにも評判がいいんですが、こんな面白くない映画はかなり久々ですよ。アイツらが正体現すまで退屈で眠くてしょうがなかった。オレ的にはハケンの品格みたいな映画、いや完全子供向けなだけにあれより面白くなかった。ワクワクもドキドキもしねー。でも面白くはなかったけど詰まらなくはなかったな。全体的にはそれなり。
とにかく「博物館の展示物が夜ごと動き出す」というだけの映画でそれ以外何もなし。ジャスト、ワンアイデア勝負。そういう意味でツッコミを許さない映画でもあるけどね。ツッコムことは無意味だ。
少なくとも子供は面白いと思うし大ウケすると思うんで、逆にそこが楽しめればそれだけでオッケーですね。オレは退屈でしたが。
そもそも主役がベン・スティラーなのに、主役のラリーのキャラ造形が、そこそこ能力があって常識があるのになぜか仕事がうまくいかない、でも家族(バツイチで子供がいて離婚した妻とその旦那との関係は良好)は大事にするという、実に良識的な人間。ベン・スティラーならもっとダメ人間でおかしなキャラでなきゃ!と思ってたんだけど、そうじゃないんだよ。というかこの映画、ファミリームービーだけどコメディじゃないんだよな。何となくキャスティングだけでコメディ映画(+ファミリームービー)だと思ってました。ホームアローンほどの盛り上がりもオチもないよ!
ベン・スティラーでよかったのは、たぶん大親オーウェン・ウィルソンを引っ張ってこれたこと。彼絡みのところは全て可笑しかった!ワゴンのタイヤの空気抜くとこなんか演出込みで爆笑した!(オレ的この映画唯一の爆笑ポイント)最後なんか、ラリーが彼らの事故った場所を知ってるくせに回収しなかったのは、あの戻ってくるシーンをやりたかっただけだろ!とツッコミたくなるほど。あ、ここも笑った。あとはいろんなシーンに、ただいるだけの中国兵士と翡翠の獅子?がなんかおかしかった。
とにかくオーウェンときたら殆ど準主役、それなのにノンクレジット。パンフにもEDテロップにも名前なしってどゆことですか(笑)
ただそのオーウェン絡みのところが全て面白いんで帰りの道々考えるに、確信犯的にこんな映画にしてるのかなーと。
ギャグのネタもレベルも、10歳以下の子供が見て面白いと思える程度に止めてるし(ギャグの傾向がそういう小汚&くだらな系ってことだけど)変に大人にもウケようという色気を出してないのが、良くも悪くも大変にスバラしくファミリームービー。
あとお父さんがちゃんと仕事をしてるというだけで、子供にとっては尊敬できるってこと?ラリーのキャラはもしかしたらアメリカではすごくリアリティがあるのかもね。息子に「どうしてお父さんは仕事が続かないの?」と聞かれても、お父さんだってどうしてだか判りませんよ。ただ涙・・・(ノД`)
だからラリーが頭悪すぎるとか、40数年間毎夜あんな騒ぎを起こしてたのかとか、後片づけはどうしてたんだとか、誰も気がつかなかったのかとか、突っ込まない、突っ込んでも仕方ないのデス。メッセージがあるとすれば、自然史博物館に行って歴史を学ぼう、ってことか。自然史博物館は確かに面白いけどね。是非連れてってあげて下さいよ、上野の国立科学博物館も面白いよ?ってことでお子さんのみにオススメ。
いいけどあの映画の自然史博物館って外見はNYのなんだけど、中は違いますね。そのままだとなんか都合悪いのかなー?というかどこをモデルに使ってんだろ?床が大変に素晴しく本物っぽかったけど。
キャスティングはみんな一癖ありそうで良かった。