そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

わたしたちの教科書#4

http://www.fujitv.co.jp/kyoukasho/trailer/index.html(見られないんで中に)
大河抜かせばこのドラマが今期オレ内一番面白いドラマかも。(だって時効はネタを楽しむものだから)
某Hさんが人情ドラマと言ってましたが、「事実は小説より奇なり」の「奇」の部分ばかりを集めてベタな展開で見せていくところが、まさに「ドラマ」っぽいドラマで、やっぱり社会派ドラマなんかじゃないよな(苦笑)
今回は見どころ満載でイイ意味で気が抜けなかったヨ!
加地が朋美にイジメのことを聞こうとしてるところで、馬鹿正直に聞いてせっかくの珠子の努力を無駄にするのかとちょっとヒヤヒヤしたよ。まあそこまで馬鹿じゃなかったか。(たぶん)
熱血加地の行動で、教師たち大人がだんだんと心を開いていくところは大人の方が余程裏表なく素直じゃないかと思ったけど、どう考えても副校長の嫌がらせというか虐めで結局元通り。酷いなあ。というかみんな副校長に弱みを握られてるってことだよな?タイミング的に来週から出るはずの副校長の息子(五十嵐くん)の暗躍か・・・?とちょっと予想してみる。
教師たちのドラマはそういうオチだったんで、希美のキャバクラ勤めと新聞部の長部くんの絡みはストレートだし、熊沢の見て見ぬフリもこのドラマの中ではそれこそ健全な判断だと思えるよ。希美は客の名前や素性を覚えてることが身上のキャバクラ嬢なのに生徒の名前を間違えて覚えてたっていうのが皮肉。今回の一連の展開で教師たちがみんないい人だというのは確定ね。裏表がある人間だから即「悪い人」じゃなくて、それは人としては許容範囲だってことですか。


メインだったのは珠子と前の夫、明日香の父親の謙太郎のやり取り。
ハンコのとこで泣けたよ。
口説き方とかモーニングの食べ方を思い出として語る珠子の心情が、カンノが上手くて泣けるで。
そこで認知症とかありえないだろ、と言うよりは、あるかも知れないけどそれをあえてやるかーってとこがベタな展開過ぎだけど泣けた。珠子の結婚の失敗の理由と珠子の本心の部分を上手く見せてるというか、細かく突込まないけどこういう見せ方はホント上手いなあ。二時間ドラマのクライマックス部分を見てる感じだった。基本的にこのドラマの大人は、本当の意味で悪い人間がいないってことか?
しかし、珠子はそんな謙太郎のことを知ることが出来たけど、明日香は何も知らずに死んじゃったんだよな。なんかそれだけで泣ける。
珠子は本当に謙太郎を愛していたからこそ彼が何も言わず何もかも捨てていったことで彼を憎んで、それだから明日香にも辛く当たってたってことだろうけど、その辺の微妙な感じが1話のあの距離感だったのかーと、今更に思うよ。それでも珠子が明日香の心に触れたときに自分に出来る何かをしてあげたいと思ったこと、父親が本当は明日香を愛してたってことを、何も知らずに、「世界を変えることは出来るか?」と考えながら死んだ(自殺でも他殺でも)明日香があまりに不憫です。
副校長の嫌ったらしい計略で孤立した加地と、直之のところに仕事が来たことで会社で孤立しそうな珠子がどうなるのか楽しみ。今回は坂元裕二の脚本は嵌まりそう。
八幡先生は、なんだか喋るたびに笑いが込み上げます、なんでだろー(笑)
そういや、体育会系の加地があえて理科の教師なのは何か理由があるんだろな。その辺は後々出てくんだろか?


ところで聞いた話によると*1 坂元さんはあまり取材をしない人らしいです。トップキャスターといいこれといい、引きこもっててもこういうドラマは書けるんだなあ。や、だからこそなのか?何が書きたいのかはっきり判ってる時の方がいいのかな。説教臭くないところが好きなんだけど。

*1:さっき聞いた話ですが、どうも家人の会社の友達が友達らしい。