大奥1・2巻

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))

今更ですが、前から読みたいとは思ってたけどイマイチ食指が･･･と思ってたら、妹が買ったので貸してもらった。
男女逆転大奥。男が少なくなったという設定の説得力はあんなもんで全然いいんだけど、男ばかりで大奥を作るということの意義が全く見出せないので、読んでてなんだかムズムズする。女ばかりの大奥はそもそも世継ぎのための種付け目的なんだけど、女が一人に男がたくさんって、前提からしても生物学的にいっても全く意味ないしな。（一応作中でもそこんとこには突っ込んでるけど、要は権威を見せびらかしたいということだけ）
あまりに大奥というものの刷り込みが激しくて引っ掛かるんだろかとも思ったけど、よく考えたら漫画自体がそんなに面白くないからだなあ。結局女同士の虐めや確執は男同士でもあるって描写だし、かといって女上様のハーレム軍団ってワケでもないし、そのわりに中途半端な歴史的事実の追随とか（種として強い若い美形を解雇してどうする！）、全体的にびみょー？
陰惨なシーンが多いのも若干気になるよ。何が描きたいんだろう？ちょうど2巻の終わりから始まってる小さな恋の物語か？
結構分厚いのに思ったより話が進まなかったことにも驚いた。男大奥の始まりに話がいってるんで、一応先の展開は気にはなるなあ。
同じことやっててもしようがないとは思うけど、西洋骨董洋菓子店みたいな物の方が面白いかも。
そういやこの人のグルメエッセイ漫画は全くつまらなかったので、基本的に「楽しんでもらおう」というサービス精神はないのかもなあー