そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

風林火山#25「非情の掟」

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御屋形様、まだ26か!ビックリ(笑)それにしてもいきなり発声からして変わったぞ?威厳ある非情の城主に変わりつつあるのか?
寅王丸と四郎、四郎と太郎の跡継ぎ問題で今から波風が立つ武田家。念の為言っとくと、オイラこのあとの史実は頭に入ってません。
駒井とゲンゴロちゃんが頼まれた「甲州法度」のお仕事が、いろいろなことの比喩として印象づけられてますよ。
どう見ても変わりつつある晴信様だけど、まだ家臣達は気づかず?今までの晴信のつもりでいろいろ気を回してますが、裏目に出なきゃいいね。というか慢心・・・?調子に乗ってるというより自分の力を示したいんかな。晴信を諌める三条夫人は当たり前だけど、やっぱり前回の由布姫、微妙に頭いいせいか晴信に要らんこと言ったって感じか。
駒井は昔から晴信を知っているからこそ「弱いところも強いところもなくして欲しくない」といい、晴信のためになるような晴信らしい法度を作ろうという気持ちがある。そこには自分のことより御屋形様のことをという心からの忠義があるわけやね。いいけど駒井はクレバーな感じですな。
何かカット割が細かくて(笑)油断ならん感じの駿府でのやりとり。
勘助の、四郎のための策略とは言え今川の得になるような計らいであるのは、元々は今川にいたという忠義故かそれともエサかは判らんけど、それを勘助自身の欲のためとして取り合おうとしない義元は、どうなのか。雪斎はもとより勘助派の寿桂尼が進言しなければ「人質」ということに気がつかないってこたないよな?実のところは勘助の四郎可愛さだけど、勘助のその気持ち以外は状況考えたらたぶん雪斎と寿桂尼は損得は把握してんだよな、武田が寅王丸を預けるってことの意味は。まあ義元の言う通り、邪魔なものは全部駿河に押し付けるってのもどうかと思うけど。(オレもそう思ったヨ)
ただそれが判ってても、その状況を利用することよりも自分の好き嫌いで物を言う義元は微妙だけど、勘助には結構ダメージ?それなり勘助のことは理解して嫌ってるみたいだけど。勘助が立身出世の欲でなく純粋に四郎の行く末を案じての、というところは読み違えてはいるけど、まあ「欲」には変わりないか。武田家のためかどうかでなく、自分が四郎を可愛いから家督を継がせたいってのは欲だよな。でもそれをしてその心が醜いと言われても、義元殿、それはアンタの好き嫌いの問題だろ?ってことだよな(苦笑)
前回由布姫が何気なく晴信に言ったことで晴信の今後を決めてしまったように、今回は義元に言われた一言で勘助が今後の身の振り方を自覚してしまったってことか。
しかし勘助の提案に乗りつつも海が欲しいようなことを言う晴信の意図はどの辺にあんじゃろ?


由布姫が寅王丸を立てて四郎にそれを補佐してやって欲しいと言うのは立場からしたらありだと思うけど、すでに諏訪の中がそうじゃないし、普通に考えて晴信があの一体を治めるんなら晴信の血筋を立てるのが普通か。じゃあ勘助は結果的には正しいのかなー。
三条夫人は一応寅王丸のことを思いやってるのか、寅王丸と四郎が争うなら四郎と太郎もそうだろうというのは由布姫よりは情に寄ってるけど尤もなことではあるし、太郎に家督を継がせる確約を取ろうとするのは当然だけど、それを『この儂の胸三寸じゃ!』と怒号する晴信が超コエー!いいのかそれで?よくないんじゃないのか?いらん騒動の種だよな。

駒井とゲンゴロの法度問答、「子供の喧嘩に親が出るのは宜しくない」ってそのまんま今回の四郎可愛さのあまり寅王丸出家に奔走する勘助の親馬鹿ぶりを当てこすってるんだろうけど、もちろん太郎四郎問題もだよあなあ。
晴信を昔から知ってる者として晴信らしい心遣いの法度を定めた駒井だけど、すでに晴信は変わりつつある。かつての晴信の心を表した法に従うようにと書き足された"晴信らしい"締めの一文は、今の晴信はどう思うのか。駒井は何て皮肉なことをさせてんのか。というか、今までの晴信のつもりのはずだから本当なら皮肉にはならなかったんだよなあ。板垣殿たちも井戸端会議で「信虎に似てきた」って言ってるし、ちょうど今、かつてのよき領主であった晴信から非情なる領主晴信にシフトチェンジしてるよ。聡い人たちは気がつき始めてるよ?
大井夫人の寅王丸への禅問答はなんかあるんだろうけど、よく判りませんでした。きっと行く末を暗示してたりするんだろうな。