そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

モップガール#4

http://www.tv-asahi.co.jp/mopgirl/
某さんにコピってもらって無事見られましたー。(速便で送ってもらったわりに見るの遅くてすいません(汗 でも相方の方は届いたその日に喜んで見てたんでありがたかったです)
今更だけど感想を。


やっぱ最初に気になるのはネーミングだけど、脚本が一番最初に出来上がってるとして、チェスのナイト(馬)から泉くん(555の木場)をキャスティング?更に相手の女の子の名前を「真理」にするところは何だかなあ(笑)ラノベ作家が塚田浩平だの(塚P+上遠野、か?w)、吠えろナイト!の表紙が微妙にハガレンのアルの鎧っぽかったり、いろいろ小技が効いてるよーw
話の方は、えーとこれ、必ずしも葬儀屋であるって必然性もないよな?だって事件の詳細はTVで報道されてんだから。だから細かいとこは突っ込まないけど、本来桃子が丸々爆睡こいてた12時間のあいだに活動したことになるってのは、妙に可笑しいな。寝なくてよかったのか、桃子。
やるせないのは結局桃子が時間を戻ったからといって何もかもが上手くいくってわけではなく、塚田が死ぬことは変わりなくて、しかも真理に思いが届いたかといえばそういうわけでもなく、気持ちの上では塚田の自己満足でしかないってことか。それでも死ぬはずだった真理が助かったのは事実だし、塚田がストーカー殺人の汚名を被ることもなく、母親は息子の「真理を助けたかった」という気持ちを汲んでくれてるんだから、アンハッピーな終わり方ではないよな。たぶん本来の展開だと塚田がビルの屋上に弘樹を呼びだしたんだけど、そこで塚田と真理は弘樹に殺されて、弘樹は真理殺しを塚田のせいにして悲劇の彼氏役を演じたってことだよな。
小説が書けたのも真理を助けたかったのも塚田の独り相撲。当の真理にはどっちも伝わらなくても、その想いを知ってる桃子がいるというだけで塚田とお母さんは救われたと思うんだ。だからお母さんはナイトの駒を桃子に託すんだよな。そしてその事件の顛末と自分の気持ちを消化しきれない桃子を、何だかんだいいながら見守ってくれてる大友はいいヤツだ。
これで最後の真理が塚田の思いに気が付いて改心、もしくはその気持ちを受け入れるという終わり方だったら嫌だなあと思ったんで、あそこで真理が「覚えてない」と言ったのはすごくよかったと思う。だってあれを認めて受け入れたら塚田の一方的な想いを肯定することになってしまうから、それは嫌なんだよな。真理に届かないからこそ塚田の自己満足の想いは肯定されると思うし、それを知ってるのが桃子とお母さんだけっていうのがお話として美しいと思うんだよ。
見終わってみると後半あまりにスムーズに塚田たちの話だけになっちゃってるけど、それを気付かせない流れ&前半というか頭の方でのリトルエンジェル内のやり取りの意味不明の濃さのバランスが演出が上手すぎ。いや上手いというか、ストレスなくテンポよくストーリーが展開するっていいなあ。
大友も桃子と同じ程度におバカだし、どつきながらもそのくせ夢のお告げを信じてたり、ちゃんと桃子のいう通りに動いてくれてるところが変なコンビ。大友はSだけど、桃子はSのつもりのMだよな。いいけど桃子の泣き顔があまりに小汚くて、それは演技なのか素なのかものすごく突っ込みたくなったよ(苦笑)
小ネタもまた何というか絶妙なんだけど、「外人マニア」とか「ばんがれ」「バカが移った・・・」とか大友は桃子をブッ叩きすぎとか、いちいち細かいのが来るなぁ(笑)谷原、オカシイよ。
桃子の目覚まし時計が午前10時から午後10時なのがぱっと見よく判らなかったんで、時計は24時間表記にして欲しかったな。それくらいか。
全体によく出来てて、今週はやるせない話だから先週ほどの派手さはないけど十分に面白かった。やっぱりこのドラマ、結構な佳作だよ。こういうある意味救いがなく後味が悪いけど、バッドエンドじゃない話は好きだ。
ゲストが泉・坂本・小出ってのもテレ朝的に濃いなあw