そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

流星の絆#3

http://www.tbs.co.jp/ryuseinokizuna/
初っぱなから「妄想係長高山久伸・後編」で爆笑。
細かいネタが〜というか友達いない寂しい功一兄ちゃんの作った「アリアケ3」ステッカーとTシャツ、オカシ過ぎる。しかも功一はともかくジョージさんも着てるって、刑事さんたち気がつけよ(笑)あれ、まさかTBSで売ったりはしないよなあ‥‥?むしろ売ればいいのに、ステッカー付きで。
とまあ相変わらず功一は可哀想すぎて萌える(笑)
笑いどころやコメディ部分が多いけど、今回後半は殺された父親がギャンブルやってたとか借金あったとか知らされたり、功一の作文とか健気で泣けるし、そこから昔の思い出を語りあう3人とかいろいろ‥‥。
絶対復讐しようって誓い合ってても「被害者家族が笑っててもいいじゃない」で楽しく生きていこうとしてる、そのところどころに「可哀想に思われたくない」という気持ちが見え隠れするのが余計に切ないというか。
捜査に進展があったことを伝えるためとはいえ、両親のことや彼らの今の生活に気を使ってくれる刑事さんたちはいい人だし、何気ない赤ちょうちんの一幕を描くことでそれが本心だって言うのも判るんだけど、だからこそ自分たちで犯人を捜そうと固く誓い合ってる有明3兄弟の頑なさがちょっと寂しいんだよね。

しかし上手いと思うのは、コメディネタの高山から150万騙し取る話が、後半の父親が200万の借金のせいで殺されたんだってとこで効いてくることで、功一たちが簡単に高山から200万程度なら騙し取れるのに同じ金額で両親が殺されなければいけなかったかもしれないというところに思い至るとこ。柏原の言う「カッとなったら普通じゃないことをするのが人間だよ」ってのは重い言葉だよな。確かにたかが数千円で人を殺す人間も本当にいるんだし。
おまけに行成に「ありあけ」が潰れた理由を「親が殺されたんです」と言ってしまう功一の気持ちや、それを冗談だと思う行成の態度とか、とがみ亭の御曹子だというのもあるだろうけどそれが行成から金を騙し取ろうとする動機だとすればそれも哀しいしなあ。
幼い兄妹が施設に入るシーンも、子役と大人キャストをそのときどきで入れ替えていくっていうのが、シーンの意味以上に哀しさと決意を表してて上手い演出だと思ったよ。二宮上手すぎる。
他にも言いたいことはあるけどまあいいや。
それにしても「とがみ亭」御曹子・戸神行成をターゲットにした「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」はカイル・クーパーのタイトルバックみてー!(いわゆるパクりw)
 
一応これも買ってみた。流星の記事目当てで。表紙は二宮でモノクロ。

ピクトアップ 2008年 12月号 [雑誌]

ピクトアップ 2008年 12月号 [雑誌]

キャストだけでなくP二人と脚本、監督のインタビューも載ってて、興味深い話してて面白かった。
クドカンといえば磯山Pだけど、もうひとりの那須田チーフPが今回のドラマの企画を決めて、原作と二宮主演ってのが先に決まってて、そのあとクドカンにオファーしてクドカンが決まったところで原作から離れた枠組みが見えたってのはなんか正しいPの役割って感じで興味深いですよ。やっぱりP自身が「原作に描かれてない部分を見たいと思った」、それをクドカンが原作から一見かけ離れて見えるけど期待通りの脚本を書いた‥‥って、なんかプロの仕事って感じだなあ。クドカンが全体は決めてなくて、1行1行ライブ感で書いてるってのもなんか納得だし。
あと金子文紀監督のドラマのテーマをみんなで共有して確認出来たリハーサルの話とか、TBSの真面目さの正しい方向って気がする。というかこれくらい本気でドラマを作って欲しいよ。本当に。
キャストインタは二宮は相変わらず、錦戸はちょっとよく判らんけど、戸田恵梨香が面白いこと言ってた。ホントは全部引用したいくらいだけど、要約すると「役を自分に近づけて演技することは、単に戸田恵梨香が農大生や飼育係をやってるだけで、役になりきれてないと思う」って言い切れる覚悟で演技に向きあってるって判ったのは良かった。まだハタチそこそこなのになぁ。さすがトダエリ。
この雑誌はちょっと読む価値あると思うよ?
というかこの雑誌インタビュー誌としては結構面白い?松ケンフィーチャー過ぎるけど。