アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)

ずぶん前から家にあったのだけど、バイトの通勤時にいいかと思って読み始めました。それくらいにサクッと読める本。
内容はと言うとタイトルからは伺い知れないけど、ブッシュ元アメリカ大統領がいかにお馬鹿さんかってことを丁寧に教えてくれる本。（笑）。
キチンとしたデータが載ってるわけじゃないから（だから読みやすいんだけど）町山氏主観の「ブッシュって馬鹿だよねー（笑）」って意見ね。
ブッシュがいかに馬鹿でどうしようもないかって話を面白おかしく教えてくれてるのは確かだけど、書かれてる内容はあながち間違ってはないと思う、よ？アメリカ人がこんなにも馬鹿だから、ブッシュが馬鹿でも仕方がないかって思えるような論調である‥‥ってことで。
だって、そこそこアメリカに行ったことのあるウチの相方（日常英会話OK）と、数回アメリカに行ったことがあるオレですら体感的に「アメリカって、スゲーな‥‥」と思うのって、本当にそういうレベルの話だったりするからさー。（アメリカに限らず海外全般そうですが）
アメリカ人って仕事熱心な人はちゃんとしてるけど、そうじゃない人はホントに何も興味ないし、必要以上のことはまずやってくれないもんね。で、そうじゃない人が圧倒的に多いの。まあ宗教絡みの話はあまりしない方がいいんでやめとくけど、宗教じゃなくても考え方の何もかもが違うんだなーと思うことは、NYとか都会の街中でもいくらでも体感出来ますよ。（何を比較に出しても差別発言になりそうなので何も言いませんがｗ）
ともかく、このコラムを書いてる時点では町山氏も本当にオバマが大統領になるとは本気では思ってたかったと思うから、なんとなく政治絡みの人間関係はオバマ優位以前の話なのかなー？大統領選は長すぎて日本人には把握出来ません（笑）
オレが面白い、というか、ああそうかと思った話は共和党の「保守」と民主党の「リベラル」の違いを説明してくれたとこ。（第四章・腐った政治　ブッシュ政権は本当に「保守」か？）
そうそう、言葉だけで聞いてたらなんかおかしいなーと思ってたんだよね。オレも保守の自由主義ってリベラルって意味じゃないの？って思ってたんだけど、違ったらしい。学生の時に習ったっけ？覚えてないよ。
一応ちょこっと書いとくよ。
特に経済に於いて、「保守」のいう自由主義って自由放任主義であって、それはプロテスタント（キリスト教原理主義）のいう神による予定説を信じること、だから保守はキリスト教信仰者が多く支持してる。
「リベラル」は、自由競争にしとくと資本主義は暴走し始めるからある程度市場に介入して（ニューディール政策など）富の分配を促すような平等を実現しようとするってこと。この二つがバランスよく機能することでアメリカが成り立つのが理想であるって話らしい。
リベラルが行きすぎると社会主義的になるから保守はそれを共産主義と同義として嫌うらしい。そして保守は聖書をマトモに信じてる人たちだから中絶反対だのゲイ反対だのを唱え、神しか信じようとしないから極端で過激な発言が多くなるってこと。
と、そう説明されると判りやすいですが、何でそれがブッシュが馬鹿だって話なのかは読んで下さいってことで。もうブッシュのやってることはわけが判りませんね。本人も判ってないんだろうけど。まあそれと同レベルなのが大多数のアメリカ国民ってことらしいです。でも日本人もそんなにアメリカ人のことは笑えない‥‥と思いますですよ。うん。いろいろ覚えときたいことも多いから、しばらくしたらもう一回読み返したいよ。
ああそうそう、シンプソンズの話もおかしかったな（笑）何もかもやることがスゲーよ！とにかく面白いんで、わりとオススメな本です。