そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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侍戦隊シンケンジャー#3「腕退治腕比」

http://www.toei.co.jp/tv/shinken/http://www.tv-asahi.co.jp/shinken/


未だオレの見たいものは見せてもらってません。つーか、だからなんで殿の人柄を描かないんだろう?いや描いてるつもりなんだろうけど、こういうやり方は伝わりにくいです。
シンケンジャーとして戦うことに「覚悟」がいるという話はずっと言ってはいるんだけど、今回の話がそういう覚悟がないから強くなれない千明の話ってのは判る。でもその前に各人が「覚悟で戦う」じゃなくて「この殿のために戦う」にした方がいいと思うんだけどさぁ。だってなんでかっていうと、他の侍は戦いの訓練をしてたワケじゃないから。「戦いの覚悟」を見せるんであれば、最初からみんな武芸全般それなり得意技があるくらいに極めてるべきだと思うのよ。そこが順番が違うって思うわけで。
だって、侍たちの家ってのは時が来たら有無を言わさず殿にお仕えするために育てられて、今回外道衆が現れたから集められたって話なんだよね。だから流ノ介みたいに生まれた時から殿に心酔しなくても、高校も中退扱い、大学も諦めていやいやながらも「納得して」殿に仕えてるって時点で、他の子ほど何もかも投げ捨ててきたってワケではないにしても、千明にもそれなりの覚悟があって志葉家にやって来たんだよね?
それはちゃんと描かれてるのに、なんでそこからもう一歩踏み込めないかっていうと殿の人柄の問題でしょ。千明だって丈瑠が殿だってことに多少の不満があるわけだし。家の運命として外道衆との戦いに赴いてはいるけど、その上で千明がこの殿なら仕えてもいいっていう「覚悟」が見たいんだけどなぁ。
今回の外道衆に対しての攻撃の考え方の違いって、どう考えても殿の方が正しいのは言うまでもないんだけど、見せ方として違うなあって思うのは(演出的にじゃなくて脚本的にね)、普通に考えたらこれって殿の作戦を千明がオトリとして実行してる状態だってことなのよ。千明の作戦自体はなんだかキミはB型か?と思わざるを得ないような発想なのはともかくとしてw(B型に偏見あるわけじゃないですよ、突飛な思いつきだなあと‥‥)
殿が腕攻撃を止めたことにしても外道衆の攻撃は的があるから攻撃なわけで、あれって千明が的になってるからイヤでも攻撃の道筋は読めるって話でしょ。しかも殿って座禅組んでそれを考えてたただけで特訓らしきことはしてないよなあ(苦笑)特訓しなくても気配が読めるんならそれはそれで。でも気配が読めるってのは合体してから見せたけど、自分を的にしてってのは同じだけど、あちこち破壊した動の千明とそうでない静の殿って対比でも、殿の方が正しいって判るじゃん。千明の破壊行為はおとがめなしですかね?w
千明にしたって彼は元陸上部なんですか?なんで走るって発想が出てきたのか判りませんよ。「木」の力ってそういう力?なんかいろいろ足りないんだよなあ。
結局千明も殿のやり方が正しかったから意地になって越えてやるって言ってるだけで、友達に対してどう思ったのか、自分の状況に対してどう思ったから真面目にやらなきゃと思ったのかが描かれてないんで、彼の「覚悟」が備わったのかどうかも判らんのだよ。
靖子たんの作劇として、殿の人柄を描くために周りのキャラに対する態度からそれを判らせようとしてるんだけど、そうじゃなくて、まず絶対的に殿が正しいということを見せておいてから、各キャラが「殿をどう信頼しているか」ということを各キャラのバックボーンを絡めて紹介していくべきだと思うんだけどさ。例えばボウケンジャーで明石チーフが絶対的にリーダーだというのと同じように。
何となくだけでみんなが覚悟を語る話を見せられても、なんか納得出来ませんよ。諸田監督も今回はソツなく大人しめな演出だしなあ。来週に期待してみる。
あと、外道衆の人たちが人間界は平和だって言ってるけど、どこが平和なのかと聞きたいですよ(苦笑)ホントなら三途の川は増水し放題って気がするんだけど。