そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

白洲次郎#2「1945年のクリスマス」

http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/
やっぱり1話目も録っときゃよかったかなーと思いつつ、でも2話目も3日かけてちょこちょこ見てたんで、感想は覚書程度で。どうせ3話目を8月にやるならいくら何でも再放送はするだろうから、それ待ち。
この脚本演出の人って「ハゲタカ」の人なんですね。ハゲタカは見てなかったけど、このドラマはカメラワークが、カット割しないでカメラ移動でシーンを見せていくってとこがすごく静かで抑制が利いてるのがよかった。昔の日本映画みたいな(小津とか)美しい画面だったし。
1話目見てないからわかんないけど次郎が田舎に引きこもっていわゆる雌伏の時を待つ状況を丁寧に描写してて、たぶんこれから次郎が活躍するんだろうけど、その前の「今に見ていろ」な状況を堪えなければならないこと、状況としてはそうせざるをえなかったんだけど、自分で選択したこと(赤紙を握りつぶしてもらったこと)を自罰としてというよりは「ノブレスオブリッジ」で耐えていることがひしひしと伝わってくるような演出と伊勢谷の演技でした。伊勢谷カッコいいなぁ!伊勢谷友介って今まで特には興味なかったんだけど、(CASSHERNは好きだけど)このドラマ見たら惚れるね。
それよりやっぱり1話目を見てないからよく判んなかったんだけど、正子っておバカさんだよねえ?
白洲次郎の妻というには違和感というか、青山二郎に感化されるところで思ったけど、この人ってすごく破滅型、しかも自滅タイプじゃなくて周りも巻き込んで大騒ぎして破滅していくような運命の華を持ってる人だと思うんだけど、青山二郎が正子に言った「君は白洲次郎に飼われてるテリヤだ」ってのがものすごく的を射てると思うのは、頭空っぽのお飾りのペットってことだけじゃなく、次郎が首輪と引き綱を付けてないと辺り構わず吠えまくって誰彼構わず噛みつきまくった揚げ句保健所で殺処分になってもおかしかないような、血統書はついてるけど頭の悪い番犬じゃないかって風に思えるんだよね。いやどいう人なのか知らないんで、ちょっと言い過ぎか?つか白洲次郎もちょこちょこした逸話くらいしか知らないけどさ、戦後のカッコいい日本人ってことくらいしか。
だから次郎みたいに静かに燃えるランタンの側に置いとく分には平気だけど、青山二郎みたいに燃え盛るたいまつの近くに置いとくと危ない花火みたいなもんじゃね?自分が白洲次郎の妻だって自覚がなかったらどっか飛んでっちゃうような人の気がするんですけど。なんかドラマ見てる限りではそんな感じ。青山二郎のカリスマっぷりに衝撃を受けた様がズッギャーーン !! って描き文字で見えたよ(笑)亀治郎もおかしいけど中谷美紀もやっぱすごいなぁw
白洲次郎は占領下の日本のGHQで一人気炎を吐く様がまたカッコよくって、言うべきことをズバッと言う、しかもそれは正しいことだってのを見るのは、気分がいいですね。こういう人が今政治に欲しいものです。昨今の白洲次郎ブームってそういうことなのかな?正しくNOと言える日本人ね。
これも一応参考に。宝塚の。ちょっと見たかったなあ(妹と行くって話はしてたんですが)http://kageki.hankyu.co.jp/special/reimei/