そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

「ドロップ」

http://www.drop-movie.jp/

うー、なんか洗脳ソングのように頭の中で湘南乃風の「親友よ」がグルグル流れてて困る。マジ洗脳ソングだよ、助けて!( ´Д`)
映画は思ったより面白かったですよ。そしてヒロたんもカッコいい!
はっきりいってお笑いとしての品川祐は好きじゃないけど、初監督ってこと考えると上手いんじゃないかと。話は微妙なんだけど、何がやりたかったのかってのは自分で一番よく判ってるんだろうから、これはこれで良かったんだろうね。
というかこれ、品川の小説を漫画化した物を下敷きに映画撮ったってことだよね?(だから妙に美化されてんのかな)劇中で漫画のページやコマをインサートして効果的に使ってるのは面白かった。画面的には漫画版を参考にしてんのかなあ、漫画っぽい構図は多かった気がする。

キャストは細かいお笑いの人はよく判んないけど、全体にハマってたような。というか、みんな中3のはずなのにどう見ても大人だから、絵面としてなんかスゴイ違和感(笑)高校生ならそうでもないんだろうけど、なんか変な物見てる感じ‥‥(^_^;)
あのメインの中でキッチリと脇締めてるのは浪岡くんだよね、たぶん。彼が一番なんかわかんないけど雰囲気的にはしっくり来たかも。カッコいいし!
成宮もこの役はすごくよかったです。今までの成宮とはちょっと違うかも?いつもこれくらい気合い入れてくれれば違和感ないのになあ。一応本気が見えるよ。
ヒロたんは、本当に彼は身体能力高いんだなあと思ったよ。スゲーカッコいいの!あれは確かに共演のみなさんエエッて言うかもな。ケンカのシーンは確かにみんないい意味でテンションおかしいんだけど、ヒロたんのカッコよさはスゲエです。ハンパネェ。
アクションはケリが特にスゴかった。回し蹴りとか跳び蹴りとか、他の人と動きが違うんだもん。カブトの時もかなり打点の高いキックしてたけど、これくらい動いてると他の人と違う生き物な感じ。車にスポッと入るシーンとかも、えっ!って感じ。
ただ凄いは凄いんだけど、カメラ自体がアクション用の動きとか見せ方じゃないから、画面的に見てカッコいいってんじゃなくて、動いてるのを目で追っかけてって、あー動けてる、スゴイスゴイ!って感じ。まあ他の作品では無理だろうなあ(^_^;)思いっきり殴ったり蹴ったりしてるし。
というか、ヒロたん、しんどいしんどい言ってたけど、やっぱりある程度体動かす役の方が楽なんじゃないかなあ。楽しそうだもん。
役的にはやっぱりああいうイロモノだとハマりすぎていいですよ。ちょっと浮いてるとこ含めて思いっきりやってるし。んー、演技力とか言うよりは、思いきりよくなりきってやってるから良し、って感じ?そういうキレキャラだしなー(苦笑)まあその辺はカリスマキャラだし、他の人とちょいテンション違うって感じでよかったです。
でもヒロたんはカッコいいけど、達也がカッコイイかどうかってのは〜、そら、好みの問題なので‥‥あんなキレやすい短気なケンカ馬鹿はヤですよ。コワいし。(いいけどみゆきって、達也と付き合ってるって時点でDQNな気が‥‥中学生くらいで微妙に可愛いああいう子いがちだなぁって思うけど)
あとレイザーラモンは全く気がつかなかったけど、あの役はカッコいいなぁ。演技出来るんじゃん!スゲェ!
でもってエンケンさんはいつだってオカシくていいです。哀川翔とセットで(笑)
やーほんと、ヒロたんはたぶんこういう役は大丈夫だろうと思ってたけど、思った以上にハマってて良かった!ホッとした!つか結構達也が目立ってる話だったしな。そういや悪役じゃないけど悪い役といえば悪い役か。一回くらいはこういうのは見たかったかも。そういうとこは満足です、十分満足しました。
 
話は別に大したことない話かなあ。
映画だけ見てるとヒロシのキャラも何も判んないとこから入ってるから、なんでケンカしただけでいきなりタメ口で友達になってるのかも判らないんだけどさ。
というか品川監督がなんかのインタで「不良はファッションだった」って言ってたのがずっと頭にあったんだけど、ヒロシが「不良になる」って言ってんのが中身がなくて、普通は不良=ケンカだろって思うんだけど、延々そうじゃないのがなんか不思議な感じだった。ケンカ行こうっての止めんなよとか思ったし。あれがヒロシのキャラなんだろうけど、だったらどうして不良?って気が‥‥まああいつらはなんか仲良さそうだったからいいんだけど、なんでヒロシは不良になんか憧れたんだろなって気が。達也に憧れて不良にってんなら判るんだけどなぁ。ドロップアウトしたかっただけ?だって反抗期ってわけでもないよな、家族と仲良いし。その辺の感じはむしろ今風なのかなあ。品川って37だよなー。あれ20年くらい前の話でしょ。不良っつったらケンカだろ。まあ中3でタバコとか酒とか原チャリ二ケツとか、中途半端な不良だよな(苦笑)つかヒロシ、あんないきがったカッコで公立行ったらもちろん不良に目をつけられるに決まってんじゃん。それでケンカしたくないって、アホかw
でもってこの映画の話自体が、その彼らのケンカだらけの日常というか、「拳でじゃれ合ってるさま」を延々と見せてるだけだし。仲間でダベって遊ぶついでの、レジャーとしてのケンカなんだよな。軽いっつか、だから「ケンカするのに理由はいらねぇ」なんだろうけど。(でもそれは達也だけだろw)
というか大体、お話としてヒデ(上地)が死ぬ理由ってないよね?ホントにあんなにタイミングよく死んじゃったの?ヒロシのお姉さんの婚約者。プロポーズの約束した途端にって、まさに死亡フラグってやつですかい。でもその死によってヒロシが何か学ぶ‥‥ってんじゃないんだよねー。全然ヒロシの事情とは関係ないの。単に最後に泣かせとして入ってるエピソードにしか見えないから、取ってつけたような話になってんだよな。
だから映画の最後も、ヒロシは単に不良をやめたいから余所の土地で仕切り直す‥‥に見えるって感じ。あれ、そういうことだよね?あそこにいたらいつまでもアイツらとつるんじゃうから余所に行く、んだよね。だって不良はファッションなんでしょ、ヒロシにとって。そこんとこ深くつっこまないでキレイに見せすぎって気はするけど。
全体に思いや感情を見せるとかそういう流れの映画じゃなくて、単なる日常を淡々と見せてるだけなのが、退屈はしないけどそんなに面白くもないってとこです。イイ話風に見せてるけどそうじゃないよな。なんか判んない友情とかのやり取りは良かったけど。
ヒロシの気持ちが殆ど描かれてないというか、そういうところは映画としてちょっともの足りなかった。映画を撮ってる品川監督の気持ちとして達也や仲間に対しての愛は溢れてるけど、劇中主人公の信濃川ヒロシから見た彼らに対しての気持ちはあんまり突込まれてないせいか、全体に軽いんだよね。だから別れる時もきれい事に見えちゃうっつか。仲間たちがヒロシのことを好きだったってのもよく判るだけに、ちょっともったいないと思った。
あ、赤城と加藤のくだりは好きっつか、あのエピはイイ話だと思うよ。あのやり合いまくって仲間になるとこから助けにいくとこね。あれは好き。彼ら、結局族抜けられたのかなあ。
最初から最後までケンカシーンはひたすら痛そうで、確かにそこは拘ってる感じで良かった。でも「人は簡単に死なねぇ」どころか、普通死ぬでしょ、あんだけやったら。よくみんな無事だよな。つか誰も死なないで年少送りにもならないで(ホントのとこは知りませんが)単なる不良のケンカ、青春の思い出ですんだのは運が良かったんじゃないか?
全体にはそういうのをギャグっぽいセリフのやり取りやテンポで見せてるから退屈しないで面白く見られたのかな。ネタもちょこちょこ笑えたしね。
でもって最後、ヒロシって街を出て行くけど、よく考えなくてもあそこ狛江だよねぇ。絵面だけ見てるとすごく田舎から上京しますって感じだけど。狛江から旅立って落ち着く先が稲城とか町田だったらおかしいのにな(笑)(お隣ですヨ)
 
新宿の角川シネマ(いつの間に‥‥)で見たけど、300席が満席だったよ。水曜日は男女ともに1000円デーだから。
いいけど見てる間、携帯パカパカ確認したり意味もなく外に出ていく女が多くてどうもねぇ。(一人二人じゃないのよ?)そういうファン層ってことか?結構映画見にいってるけど、こういう奴らには初めて当たったよ‥‥( ´∋`)内容はどうでも良くて、ヒロたんか成宮が見られりゃいいのか?おいおい。
サイン入りポスターと階段とこにあった立て看。