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東のエデン #11(終)

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相当駆け足で劇場版に引き。このまま時期を空けて2ndシーズンでもいいんじゃないかと思うんだけど、そうじゃないのは今後の展開がTV(ノイタミナ枠)じゃ出来ないことなのかなぁ。2時間くらいで終わる話とも思えんし。いや意外とできるか、パト映画だって映画だけであんだけキッチリ作ってたんだし。(オレが押井作品で唯一好きなもの)一気に見せたいってことかな?
2部構成なのは、たぶん第1部でTVシリーズの総集編、第2部で11話目を含むミサイル阻止とその後の王子滝沢の話とこの事件の全容と結末ってことかな?そんなイデオン方式な気がする。劇場版は見に行きたいとは思うけど。
 
一応最終回ってことで、やっと「迂闊な月曜日」の真実の謎解きと滝沢のやったことの全容が判りました。相当端折ってるけど描きたかったのはその辺だよね。話を端折りすぎて何が起こったのかまったくよく判らなかったけど。どうしてミサイル撃ち落とし合戦になってるのか(笑)滝沢は何をしたのか。(やった行動の意味ね。この話において、やった結果だけ見せられても‥‥ってことで)イタヅくんも死んでないじゃん。なーんだーと思ったけど、滝沢が助けたのかな?
まあ、善かれと思ってやったことに対する無責任な民衆の反応とそれによって傷ついた救世主がいて、でもその自分を信じてくれた女の子がいたってことで、もう一度救世主の力を取り戻す王子‥‥って、ああ!それって革命少女ウテナ!(笑)そうかー、世界の果て=東のエデンか。
何で2万人のニートたちは裸なのか、本当にドバイにいたのか(いたみたいだけどとてもそうは思えん→と言うかこの3カ月何してたのか)、ニート=逃がした住民じゃないよなーとか(よく判ってない)、その辺ニートたちの反応はちょっと画一的すぎるけど、まあだからこそ2万人のニートは滝沢に言われるままに素直に携帯で東のエデンにアクセスしちゃうのねー。
アイツら、ちょっとした思いつきでは優秀な人材はいるんだろうけど、結局何も自分では考えてないってことだよね。その思いつきを使えるようなラインにするのが滝沢の言ってた「直列に繋ぐ」ってことだけど、繋いで大きなパワーを得たって「何を光らせるか」ってことの方が重要だろうよ。滝沢のやってることは一見「東のエデン」サイトみたいなマンパワー行使の優良システムに思えるけど、それをどう使うのかってのが問題だと思う。一般人に向かっている東のエデンサイトと根本的に違うのは、ある目的をもってそれを使うことというか、そもそもジュイスのシステムってこれじゃないかなー。実行がメッチャ早いけど。
逃がしてもらったとは知らず滝沢を誹謗中傷してしまう住民もそうだけど、そういう無責任な言論の力というか、それが情報(ネット)社会の真実ってことかと。この物語ってそういう一般人をことさら画一的に描くことで、視聴者=主人公たちという見立てで見ててると何となく自分以外の一般大衆はバカばっかっていう優越感を感じるような作りにはなってる気がするなぁ。真に受けるとちょっと危険思想入りそう。そういうところで神山監督って基本、人間が好きなんだろうけど超客観主義の心ない人な感じw 一見物語世界を描いてそうで実は「世界」を描くんでなく「思想」を描きたい人って気がするのが、面白いけど入れ込めないとこかなー。
まあそういう誰かに動かされてることに気がつかない、やる気はないけど優秀な人材と、何でも出来る魔法の携帯を上手く活用すれば王子にもなれるってことか。中途半端に考えててもNo-12みたいに上手く使われてお払い箱ってこともあるしな。
No-1の物部氏のいうようにこの国は腐ってるって諦める、つまりこの人は実権を手に入れて新しい国をつくりたい人なんだろうけど、それが大人である物部氏と、腐ったものを使って王のいない国で王子になる若者の滝沢の違いか?
あの咲たちを乗せたタクシーの運転手がどうもMr.OUTSIDEっぽいんだけど(ジュイスを使えばそれくらい出来るだろ)、ってことは彼はやっぱり滝沢に肩入れしてるってことでいいのかな。そう思う理由は前回の感想でも言いましたが、彼らの理想論が若者っぽく青臭いから‥‥だと思う。
まあ劇場版でどんな結論になってるのか、楽しみです。
 
そういやなんかのインタで、この枠って視聴率が良くてもソフトを買わない一般受けじゃ資金回収出来ないって言ってたけど、一般向け枠なノイタミナの割に男性向け・マニア向けのこれってどうでるんでしょうか?DVD売れるのかな?