そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

臨場#10(終)

http://www.tv-asahi.co.jp/rinjo/
大杉漣‥‥?あれ、なんかデジャブー感が‥‥(苦笑)←ハンチョウにも出てたよ、どうして同じ時期に‥‥(^_^;)
最終回ってことで、倉石さんの奥さん殺しの犯人(時効成立)が絡んだ事件ね。倉石さんの仕事に対するモチベーションと手法は奥さんの事件があったからってのは視聴者に対しては今までにも判るように描かれてたけど、それを鑑識のメンバーたちがはっきりと知る話ね。
事件の概要自体は今まで出てなかったっけ。倉石さんの奥さん以外にも殺されてて、内規で捜査から外された倉石さんの替わりに解決するって言ってた立原が、出世のために捜査から外れたことで2人の遺恨になってたってことだけど、当時の警察はどうして容疑者だった寺島のアリバイ工作を崩せなかったのかって気が‥‥司法浪人でムシャクシャして人を3人も殺した人間が弁護士ってなぁ‥‥( ´∋`)担当が何か判りませんが、よく今まで素知らぬ顔で仕事してたよな。
軽く時効否定論も入ってるけど、被疑者死亡でも小坂たちが事件が解決して良かったっていうのに対して、まあそれが自殺はともかく、復讐殺人が絡んでたら終わったってことじゃないしなあ。
犯人が罪に問われればまだしも、時効じゃ犯人が死のうが解決ではない、少なくとも当事者たちはそうではない、いつまでも失ったものを考えて過ごすだけってのはそうなんだけど、倉石さんと大瀬ではその過ごし方が違ってた、それは倉石が警察だから‥‥ってことは無関係じゃないってのはそうだと思う。
だけど倉石さんも捜査に加われなかったんだし、それを立原に託さなければいけなかったってことでは大瀬と同じなんだよな。大瀬は知らないだろうけど。だから大瀬が倉石に対して言ってることはそのまま立原が一番言われたくないことだよね。
ただ倉石さんは警察だから、それを直接解消する方法があるわけで、被害者遺族の気持ちでのもっていきようとして「根こそぎ拾う」と被害者への悼みを忘れないという方針で17年間仕事が出来たっていうのは、倉石さんにとっての救いだったと同時に、失ったものを実感として積み重ねるってことだと思うんだよ。だから大瀬が時効の日に酒を飲んで忘れようとしたってのと、倉石さんが仕事をしてていつの間にか過ぎてたってのは同じことだし。
そもそも大瀬さんが間違ってるのって、だったら犯人の寺島を殺せばいいのにどうして奥さんを殺すのかと‥‥その辺、もう復讐ってことの内容自体が歪んでると思うんだよ。妻を殺された寺島が同じ悔しさを味あわなきゃ意味ないじゃんね。というかそもそも寺島は犯人なんだし、だったらそれは別の恐怖でしょ。自殺しちゃうくらいの。
あとは逮捕された大瀬さんが獄中で正気に戻ることを祈るばかりです。
まあよくレンガに気付いたなあと思ったけど、倉石が大瀬のところに来たのって、そもそも土を取りに来たのかな、何で土いじってんかと思ったけど。つか、大瀬さんはレンガを元に戻しときゃ判んなかったんじゃないか?
ところで最後の車のダッシュボードのリンゴって何なんだ?どうも小坂たち鑑識の車みたいだけど、何のために?謎。
 
何となく最初の頃の倉石と立原の関係性とか雰囲気とは違ってきたような、最初はどうも展開も統一されたないし、ノリとしてイマイチよく判らなかったんだけど、途中からあの2人が何となく同志って感じには見えてきたんで、ドラマ自体も落ち着いて見られるようになったのかな。
まあこのままシリーズで続けてもいいけど、身内の死による仕事へのモチベーションがドラマ自体に反映されなくなると、何となく救命病棟24時とかそういう「以降のシリーズは別物」なドラマになりそうな気はするんで、それはそれで微妙かなぁ。
とにかく何もかも本気臭くって(特に内野さんが)、話はときどきえーって思うことはあったけど力技で切り抜けてる感じがまた本気度高くて面白かったです。