そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

官僚たちの夏#2

http://www.tbs.co.jp/kanryou09/
やっぱり似非プロジェクトX(笑)
というかおもしれーなあ、このドラマ。やること成すこと熱血すぎる!わりと年配向けってことでは内容もちょうどいいあんばいな気がしてきた。細かいことは問題じゃないんだな。それともネタのせいだろうか?だってテレビの話だと思って見てたら相当物足りないとは思うからさ。官僚対政治家の話で、官僚たちがいかに国民のためを思って志高く仕事をしてたかって話なんだな。
政治家は対外国も含めて国を動かすことしか考えてないのに対し、官僚は国民生活をよくすることに邁進して政治家と対立する‥‥って、官僚と政治家がソリが合わないってのはそこからか(笑)ああ、官僚が今でもこんなにがんばってくれてたら、暮し振りがよくならなくてもあんま文句も言わないのになあ。
今だと一体何のために官僚はいるんだ?なんか役に立ってんの?って思ってたんですが、これ見てるとそもそも国民の上に立って、日常生活で手いっぱいの国民の代わりに国際情勢や将来を見据えて産業を振興させるために働いてやろうじゃないかって心意気なのが官僚だってのはよく判りました。政治家はそうじゃないもんなー、国の舵取りは国民のタメじゃないんだもん。昔も今も。まあそれがいきすぎて、エリート意識だけで偉そうにしてて当たり前と思ってるのが官僚ってものになっちゃったってことですかね。つかそう思ってたぞ?
それにしてもあの当時、テレビメーカーだけでも30社以上あったってのがスゴイなぁ。吸収合併を繰り返して淘汰された‥‥ってのは今も同じか。サントリーとキリンが合併みたいな?*1
劇中のメーカーが現実にはどこなのかわかればもっと面白いんだけど、その辺の知識がないのが残念。小宮山産業ってどこなんだろう。東芝とかかなあ?大沢無線はコンピューターが出てきたところで鎌田工場なら富士通かなとは思ったんですが。そして今やPCでテレビ見る時代だもんなー。オレは見ませんがけどね。(そんなPCに負担掛かるようなことでけんわ)テレビも普及してないのにPCって発想もすごいけど、ホントに日本の発展力ってスゴイなぁ。神がかってる。
オリンピックでTVを普及させるとか道路を作って車産業を後押しとか、地デジやエコカー的なお祭りのぶち上げ方はまったく同じだしな。というか、まさに同じような状況だけど、ああいう熱気がないよな、今は。風越さんみたいな人はいないのか?
国内産業の発展と対外輸出入とか、自国産業を発展させていずれアメリカへ乗り込むとか、風越さんの構想がはっきりしてるんだけど、そこら辺の池内幹事長や玉木・片山一派との駆け引きとか人間関係がかなり面白いです。次回は繊維産業ってことで、これも楽しみ。
 
ところでこないだ新聞かなんかで見たんだけど、技術力の高さでは世界に引けを取らないはずの日本がどうして世界ではトップを取れないかというと、国際基準作りがヘタだからだということらしいですね。
決められた枠内で物を作るのは得意なんだけど、その枠自体を作ることに頭が回らないから、一生懸命に作った物が余所の国の会社が決めた国際基準が採用された途端に無駄になるらしい。(記事ではネジの例をあげてた)そのための根回しとか交渉をやってなかったことで相当損をしてるし、せっかくの技術力が無駄になってるそうだ。英語が出来ない人が多いってのも国際舞台で交渉出来ないことのデメリットになってるってのはあるだろね。英語がそもそも国際スタンダードだしな。
それにしたって風越さんたちみたいな人がいればねえ。今の官僚は何しとるんだ。

*1:オレが好きなビールと好きじゃないビールメーカーが合併って‥‥でも白缶のモルツさえ置いといてくれれば問題ないです。