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オトメン(乙男)〜秋#12(終)「贈るほどでもない言葉・後編」

http://wwwz.fujitv.co.jp/otomen/index.html
最後はちゃんと飛鳥ちゃんと都塚さんの話だったけど、やっぱり毎回これくらいこの二人の話はあって然るべきだったよなぁ。そこだけが残念だった。ちゃんといい終わりかたしててよかったよー!
原作にもあった入香の話は、オトメン飛鳥を気にいって「欲しい」という入香が飛鳥を軟禁しようとするところに橘の機転で都塚さんが助けに現れ、「飛鳥さんは王子様でなくお姫さまだったんですね」で終わってたと思うから話のアウトラインはほぼ同じかなあ。
なんでわざわざ最後だけ原作の初期の話なんだ?と思ったけど、結局原作で最初に提示した飛鳥と都塚さんの関係でドラマは最後を締めたかったってことかな。飛鳥を助けに来る都塚さんと、その都塚さんの意思を尊重して守ってあげる飛鳥ちゃんって風に。この恋愛の落ち着くところはそこだっていう、ちゃんとした構成はあったってことかな。
確かに原作みたいにこれ最初にやっちゃったら二人の恋愛展開に緊張感はないよなぁ。オイラが原作途中でリタイヤしちゃったのってそれだからか?ドラマにしたってそりゃそれ以上に飛鳥と都塚さんの恋愛エピソードって広げようない気がする。原作3巻までしか読んでないんで何ともいえませんが。(何かオトメン大集合的なコメディになったんで読まなくなったんですが、その後どうなったんだ?)
 
更にドラマ的には、やっぱりそこに至る展開が面白かった。
はっきり言って政略結婚だって言ってるも同然な浄美ママがラスボスだった!ってのは突っ込まなくていいのかって気はしなくもないけど、旦那の主水乃介が出ていちゃった以上、財閥の後継者優先で考えるってのはなくはないか。というかやってること男親か!(笑)正宗夫婦はそれはそれでありだったんじゃないだろうか?旦那はニューハーフだけど浄美ママは中身男じゃん(笑)
でもそこで飛鳥と都塚さんの関係に気がついて釘を刺しといたり、真っ当にラスボスとしての役割をなぞってたかと思ったのに、最後の飛鳥の婚約破棄宣言で男らしいから良し!って、思わずえーって言った!(笑)
えーっていうか、でも確かに正宗インターナショナルという会社の責任者としては政略結婚GOGOだけど、それより重要な浄美ママ個人としての気持ちは、相手は都塚さんなんだし公衆の面前で堂々と自分の意思を貫く、親に押し付けられた婚約者よりも自分が選んだ相手との一生を誓うってのは、「男らしい!」と大絶賛してもいいって話だよな。あまりの見事に説得力ある着地に笑ったよ。
そしてちゃんとそこにしっかりかんでる幸花ジュエル先生こと橘。
幸花先生の最新作を見せてもらえなかったのは残念ですが(これってひょっとしてDVD-BOXの特典につけたりするんだろか?)、ずっと二人の恋の行方を見守って煽ってた少女漫画家としての役割を、ドラマとしては十分以上に発揮しててよかった!なんでいつもこれくらいに漫画家としての設定を生かせなかったのか?まあドラマが二人の恋愛をたくさん描いてるわけじゃないってのはあるからしょうがないのかな(^_^;)
あ、都塚さんを呼びだすときのあの何かのCMみたいな演出も気が利いてますが、あのインチキな妄想がそのまま何となく少女漫画家幸花ジュエル先生の漫画の設定レベルって風にも見えた面白いシーンだった(笑)アレ好きだなあ。少女漫画にありがちといえばそうな気がするけど、それに何の疑問もなく乗っちゃう都塚さんも相当天然ボケか?w
ともかくずっと飛鳥ちゃんと都塚さんを見て連載ストーリーを考えてた幸花ジュエルが、前編に引き続き飛鳥ちゃんのお父さんである城之内ミラからのアドバイスでハッピーエンドを自ら描き出して、本人たちに行動させるってのも良かった!
それでミラ先生の「あなたには正直に生きて欲しい」っていうのが飛鳥のオトメンの本性に正直かどうかってことじゃなく、自分の気持ちに正直に生きる、それこそがハッピーエンドだっていうことだよね。二人の恋の結末も正直になった上での話だし、そこまでの都塚さんの男らしい引き際でありながら好きな人に対する女の子らしい繊細な気持ちとかがあった上での‥‥ってことだし。ああ、なんかラブチック!
ところで幸花先生の最新作は何が描いてあったんだろう。その辺カットしたのかなー?さすがにあの飛鳥ちゃんが、婚約式には臨みつつそのたくさん人がいるところであんな宣言したら女の子に恥をかかせるだろうってことに気がつかなかった‥‥とは思いがたいんだけどな。一度婚約するって言ったのはともかくとして、出来ないって言うなら裏でこっそりってのがどちらかというと飛鳥らしいと思うんだけど。
まあ都塚パパの男らしく救出ってのは娘に対してどうかと思うが、「卒業」さながらといいつつ奪いにきたんでなく救出ってのが都塚さんらしいよ。ナイス橘!(笑)都塚さんカコイイー!
入香はあのシチュで婚約式を拒否られるのはちょっと可哀想かと思ったけど、結局飛鳥が欲しいってんでなく自分の妄想にマッチした王子様が欲しいってだけで、オトメン飛鳥ちゃんが実は王子様でなくお姫さまだった(かのように見えた)んなら別にそれはそれでっていう程度の執着だったんで、あんまり悲惨にも見えなかったのは安心したかな。
それも飛鳥は物じゃないといいきって、それぞれの場所でやっていこうと言う決意で転校を決めた男らしい都塚さんと比べるのが間違ってるし、都塚さんの方が正しいってのは言うまでもないからねえ。というか、これについては飛鳥ちゃんの方が女々しい気がするよ?

それにしても都塚さんはカワイすぎる!ケーキもちゃんと成長の跡があったし、回想シーンの久しぶりの巨神兵ケーキも懐かしい(笑)ああホントにもっと都塚さんと飛鳥ちゃんのほんのりラブなとこ見たかったー( ´∋`)
小針田さんと多武峰もいい感じにくっつきそうだし、ひさびさ木村くんカッコイー!と思った。メイクしてるときの真剣な顔つき、超カコイイ!
あ、今回残念なのはあれだ、都塚さんが転校の挨拶するときのギャグのオチが聞き取れなかったこと。(ウチのTVせい?)あのサムい一連の生徒のギャグの締めのはずなのにー(どういうギャグなんだろうと思ってたよ)
ホントにこの枠にしては登場人物の動きと気持ちにストレスなかったなー。面白かったー!まあどちらかというともっと飛鳥ちゃんと都塚さんの話が見たかったので、終わっちゃって残念。なんか寂しい〜