そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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曲げられない女#10(終)

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これまでのまとめ。心がない弁護士だった正登は昔の優しさを思い出した。何も考えないで人生をウソで取り繕ってた璃子は自分で自分のやるべき事を見つけた。臆病で弱虫だった光輝は早紀にプロポーズする勇気を持った。今まで誰にも頼らず自分の思うとおりにマイペースで生きてきた早紀は、司法試験当日という肝心な時に思うようならない出産という難事にぶつかった‥‥ってとこでどうなるのか。(先週書いとけよって感じですが、せっかくなのでまとめときました)
 
なんとなくお話的には前回で終わった気になってたんで(おいおい司法試験‥‥)付け足しというか「ああ予定調和のハッピーエンディング!」って感じだったかなあ。
司法試験は結局10年目は落ちて、翌年か。それも早紀の自分探し的には予定調和のうちね。ヨカッタヨカッタ。
15分延長分、光ちゃんもシャッター開いたし、璃子もハッピーなウソの大盤振る舞い。早紀もめいっぱいシャッター開きっぱなしだったけど、早紀の言いたいことというより遊川センセの言いたいことって感じで、何もかも詰め込みすぎてストーリーとは関係ないこと言い過ぎてないかな? (^_^;) 沢山いうと焦点ぼやけるね。「そんな子供はいりません!」は言い過ぎじゃねーかと思うし。というか思ってないなら言わなくても‥‥ (^_^;) まあ妊娠中に考えが変わってよかったかな?
シャッター開きがいつものパターン通りでもなかったから、逆にカタルシスもちょっとポイントずれたって気がするしさ。最後までパターン通りでもよかったんじゃないかなー。あの「来るぞ来るぞ‥‥キター!」みたいな爽快感がよかったんだけどなー。今回は形は違うけど初っぱなから早紀が語ってるし、途中も璃子のシャッターから早紀へとちょっと変形パターンだったし。みんなこれまでにない熱演で力入ってたけどさ。見てる方も力入るよ(笑)というか叫んでる菅野よりも、あの大声を間近で聞いてる永作の方が大変だって気がする(笑)
それにしても一旦は言った通り司法試験を諦めるといった早紀が、関連書籍を処分する時になって悲しくて泣けてくるってのは早紀らしくてよかった。ああいう後片付けの時の方がグッと来るもんだよなー。
早紀の弁護士になりたい理由が困ってる人を助けるため‥‥じゃなくて、本当はずるいヤツが許せないとか偉そうなヤツを見るとムカつくだの、弱い者いじめをするヤツをやっつけたいっていう、そっちが本当だよなあ(笑)早紀って別にそんな良い人じゃないもんな。正登はホントはいいやつだから、困ってる人に優しくしたい助けたいってのは本音なんだろうけど。そういう奴らと戦うために「自分」を通さなければいけないっていうのが早紀の正義だよな。
このドラマの話ってつまるところ「自分らしさ」を通すこと、自分をさらけ出したところに真実があるって話だったよね。早紀があんな早紀だったから正登はずっと付き合ってた、正登がやたら早紀のことに詳しいってのは良かったけど、正登はあんな面倒くさくてややこしい早紀が好きだったってことでしょ。前回言ってた通り、正登の優しさが早紀を変な風に矯正しなかったおかげで、あんな変な女の早紀のままでいられたってことじゃんか。だから璃子と光輝はその早紀の生き方を見て、自分らしさって何?みたいな自分のやりたい事を見つけることができたってことだしさ。
それは早紀が辛くても苦しくても自分を通してきたこと、さらには自分が存在するための他人に対してどうあるべきかを、自分を曲げることなく探そうとしたからってことだよね。本音をいうから本音で応えてくれるんだし、自分が自分らしくと努力することで最終的には幸せになれるはずだと。
早紀も璃子も光輝も、結局のところ他人から与えられる幸せよりも、自分で見つけて勝ち取った幸せの方が人生と心を豊かにしてくれたってことでしょうか。
最後のあの四人ってたぶんそれぞれ独り立ちしたまま相互扶助みたいな事になってるんだよねえ?早紀も正登とは結婚してないみたいだし。それとも璃子と光輝は結婚したの?というか、永作ちゃんは演技じゃないから腹ペチャにするわけにはイカンのか(笑)ま、他人から見たら変な関係かもしれないけど、そういう「自分たちらしさ」を貫くことが幸せだって思えるんならいいんじゃないでしょうか‥‥みたいな。あの人たちはあれできっといいんだよね。
横谷さんは‥‥笑っちゃったけどさ、ああいう人いそうだなあ(笑)はやく目が覚めればいいねw
まー革命したのは早紀ではなく遊川センセだよなあ。今回も相当一般人を啓蒙するぜ!って感じ(笑)女が子供産んだくらいで変われるなんて、現実によく聞く話ではあるけど安っぽい人間性だなあと思うよ?お手軽な思い込みの自己改革だよな。OLの自分探しと同じレベルじゃん?
まーいいたいことに常に悪意が混じってるのはいつものことだけど、いつもよりはキャラとか設定のおかげで楽しめたかな。ネガティブ展開がドラマとしてアクセントになって救いも作ってたのは、ハッピーな話でファンタジーっぽかったからだろうし。なにか心境の変化でもあったんでしょうか(笑)