そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

バガボンドとスプライト

バガボンド(33)

バガボンド(33) (モーニング KC)

バガボンド(33) (モーニング KC)

ここんとこ展開が鈍くて、というより雄彦センセーが迷ってるのがもろ出てるのが展開的には面白くなかったんだけど(そういう迷いをリアルタイムで見るのも面白い、というマニアな見かたは置いとくとして>相方)、やっと迷いを抜けた?ようで、話も巌流島が出てきてクライマックスに向けて動き出したのでがぜん面白くなってきた予感。
絵的にも筆致が冴えて、線がのびのびと引かれて勢いと繊細さがあって良し。
武蔵の迷いがわかりやすく描かれてるってのはスゴイことだと思うなぁ。結局剣豪の悩みも普通の人たちに共感出来るものだと描ききることができる雄彦先生の深さというか、それでもって特定の思想や宗教色を感じさせないんだもんな。こういうのって無宗教、もしくは八百万の神々信仰(両方ともスタンスとしては同じこと)がごく当り前というニュートラルな日本人の宗教観とか関係あるのかなぁ。まー武蔵の自然とともに、自分の身のうちに学ぶってのはそういうことだと思うけど。
又八の語りってのはいいね。
 

スプライト(1)(2)

スプライト (1) (ビッグコミックス)

スプライト (1) (ビッグコミックス)

スプライト (2) (ビッグコミックス)

スプライト (2) (ビッグコミックス)

去年末にスペリオールを何週か見る機会があったんで、石川優吾がSF?てことで気になってたんですが、相方がいきなり買ってきたんで。読みたかったのよ。
でも2冊読んでもよく判らねえ。話がじゃなくてこの漫画が面白くなるのかどうかが。
個人的には出てくるキャラがDQN多くてウンザリって気分で、オレがこの漫画に入り込めないのはそこかも(^_^;)もともと石川優吾の漫画好きじゃないしな。
「時間を与えられなければ生物は本来不死である」っていう考え方は時間SFとしては面白い着眼点。確かにそうだよな。でもそれを気象用語のスプライトで説明されても全然わかんないよ、おじさん!なんだけどさ(苦笑)
まあだから(理由はわからないけど)あの黒い水が見えてる人たちが時間からはじき出された人たちで、つまり時間とともに生きてるオレたちのほうがそれと知らずあの水の中にどっぷりつかって普通に時間を感じて生きてる…ってことなんだろうけど、「そうじゃない、何百年も逃げ回ってる人(子供)たちがいる」っていうことが物語としてどういう意味を持つのかって話でさ。
なんとなく漂流教室みたいだけどあれはタイムスリップという設定を使ったサバイバルものというか親子の情愛ものだから本質的にはちょっと違うかな。こっちはもっとSFというか、時間自体を扱ってて時間を「物」として見てる分、そこら辺どう展開させるのかなぁと。
あのマンションの最上階が時間から影響を受けなかった理由とか、もともと見える人がそこにいたこととか子供たちとか、今回は違うってこととか説明あるのかなぁ。スーちゃんのいなくなった弟はどういうキーパーソンなんだろか。ヒッキーのおじさんは役に立つの?w
あと時間物のわりに時計の描写がないんだよな。時間にはじき出された人たちの時間って、体感として止まってるの?あの2060年は時間は動いてるの?
あえてこんな難しいネタをやるからにはそれなり考えてるんだとは思うから、一応期待。相方が買ってくれば続き読む。