そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

タンブリング ~初回2時間スペシャル・エディション~

タンブリング ~初回2時間スペシャル・エディション~ [DVD]

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某さんに貸してもらったんだけど、多分そのうち買うような気がするw
特典映像がインから製作発表までの練習風景のメイキング85分とキャストインタビュー27分くらい。
初回SPについてる特典映像だけど、これって全話見終わってから見たほうが面白いし、彼らの言ってることが”わかる”よね。
もともとドラマ見るときに前情報入れない方だから、もっくん(今さらだけど山本裕典のことをカブトからの人間はその当時の呼び名の”もっくん”と呼ぶのだ、ユッケでもユウテンでもなく)の主役目当てだったんで、練習してるってことは知ってたけど製作発表もノーチェックでしたよ。他のメンツもオレとしては別段どうということない若手のそれなり、でもどっちかというと瀬戸康史以外は地味めの演技派かな?ってくらいだったし。
だけどドラマ本編を見て、初回や2話目こそ「ああ、ウォーターボーイズでごくせんね」って程度の認識だったにもかかわらず、(のちのちそれは脚本家のせいだとわかりましたがw)こんなにもカラ高新体操部のメンバーとドラマ自体に入れ込んで楽しむことができたのは、やっぱりこのキャストの努力と、そのためにこれだけの準備をしたスタッフのお陰だなと改めて思ったよ。スバラシイ!
感想にもちらっと書いたし、キャストたちもメイキング中で話してたけど、練習に入った2009年10月には脚本がまだ上がってないから内容はわからなかったにしても役柄くらいは聞いてるだろうし、そういう状態で毎日練習して実際に年明けた2月に撮影インした時点で、関係性としてそれなりみんなの中で了解がある、馴染んでるっていうのは大きいと思うんだよね。なんかみんなのお互いのことをわかってる感ってそういうとこから来てるんだろうし、そういう状態で彼ら若手がドラマに入れるってことはドラマ自体のクオリティはやっぱり上がると思うんだよね。
ドラマ自体が最終的に仲間を信じるとか、そのことによって何かを成し遂げるって話だっただけに、本当に丁度良くハマったというか。
 
練習に入ったときはみんなほとんど出来ない状態で入ってたのに、だんだんできるようになっていく、もちろん出来るようになるのは当然だし、もともとそういう基準でメンツ集めてんのかもしれないけど、だからといってたった3ヶ月のドラマのために8ヶ月間ほぼ毎日休みなしに体操の練習を頑張ることは役者の仕事として普通だとは思えないもん。演技のための役作りっていうんならともかく‥‥というか、似てるようで違うよね、そのための役作りとそれができることが前提だっていうので何かをクリアしなきゃいけないのとは。
もちろん他のドラマがそういう気持ちでやってるとは思ってないけど、オファーきた時点でもうちょっとお手軽に、同じ三ヶ月ならもう少し楽に仕事できるドラマだってあったろうに。もちろんその現場なりにいつだって何かしらで大変だっていうのはあるとしても、最初からクリアするべきハードルの高さが見えてて、それを出来なきゃ話にならないってのがわかってるっていうのとは違うと思うんだよね。
役者としてそれが当然だとは頭では思っても、実際やり始めてそれを疑問に思わない子たちが集まってたってことは幸運だったよね。
途中でプロデューサーがどこまで本気かわかんないけど「代役立てるか?」って言ってきたときは、ちょっと涙でそうになったw
製作発表の時はもう撮影もだいぶ進んでるはずだけど、ギリギリまで練習してそれなりのものを見せようとしつつ、でもやっぱり出来ないで流してるのとか見ると、あれだけを見てたらできてないじゃんと思っちゃうけど、メイキングでずっと見てたらやっぱりああ〜と思っちゃうし。でもあそこは無理をするところじゃないよね。プロデューサー的にあそこで演舞を見せるのは当然だと思うんだけど、逆にキャストのみんなが9人全員で演技をするという、劇中ではありえない唯一のシチュエーションをモチベーションとしてたってこともなんかちょっと泣けそうだったし。
 
練習入ったのが去年の10月だからか、私服(練習着)モードだからか、見てて誰が誰やらってのはあったけど(笑)
三浦翔平が黒髪短髪なのはリア鬼2の頃だったのかなあ?あれの劇場予告見てなかったらビックリするとこだったw というか新体操と言われて「浅倉南か」っていうのはともかく、「最初嫌でしたね、男が?って思って」っていう翔平は正直だな(笑)その後カッコいいと思ったってのが続くにしてもw 戸惑いはしたろうけど、よく受けたよな、みんな(笑)男子新体操?っていうより、あの演技をできると思ったかどうかって意味で。
それにしても練習で上達するさまを見ててももっくんの身体能力の高さって異常だね。できるとは思ってたけど、ドラマで見てても一番できてると思ったけど、ただただスゴイ。
あの身長であのタンブリングの回転速度の早さはすごすぎる。多分あの中で一番早くてフォームもキレイだよね。なんでみんなもっと褒めないんだろう?(笑)
最初の基礎練習で早くタンブリングやらせろって言ってたけど、それなりスポーツ経験あって、基礎が大事だってわかってるだろう彼らですら、というか運動神経いいからできるんじゃね?って思っちゃうのかなあ。まあもっくんは確か器械体操得意のはずだしバク転くらいはできたはずだから、元々の素養があるだろうってのはともかくとしても、やっぱりあれはすごいなあ。もっくんの体操演技だけ見たいですw
あと柳下はもっくんほどじゃないけどフォームがキレイだと思ったら、他の番組で3週間だけやってたのね。どおりで。
西島くんと中土居くんはやっぱり音楽関係のパフォーマンスならではというか、演技構成はさすが上手いと思った。西島くんの鹿倒立はキレイだし。いいけどメイキング見て初めて西島ってカワイイかも?って思ったw つか、同じように練習して出来るようになってるんだから、中土居くんをもうちょっとかまってあげてください。なんか気の毒(苦笑)
あとは、やっぱりあまりにも無理って人は出番的にもそれに合わせて減らしたのかなあ。減らしたというか演技しなくていいようにしたというか、最初から役柄として決まってた冨岡くんはともかく、それは無理!って人ちらほらいたよねえ‥‥(笑)でも練習ではそれなりできてるんだよなー。
ていうかさ、バク転やタンブリングにしても単体でならそれなりできるようになって当然だと思うんだよ。 *1 でも団体演技として揃えて通して演技ができるかっていうところでものすごくハードル高いんだし、それを短期間で出来るようになった彼らの努力は評価されて然るべきだと思うんだよね。しかも役としての演技もしなきゃいけなかったんだしさ。体操演技中に時々素が見えるのはそれこそご愛嬌ってことだけど、これは彼らにとっても誇れる仕事だと思うよね。
こういうのをみんなやれと言ってるわけじゃないけど、こういう仕事に参加できたってことって役者演技っていうものとはまた別の次元の話だけど、若い時しか出来ないじゃん。そこから生まれる一体感のドラマへのフィードバックってあるはずだし。(それって舞台公演みたいなもんかとは思うけど)
それにしてもふと思ったけど、教えてもらってる国士舘大学の生徒たちって、うっかりすると彼らより年下なんだよね(笑)いや何てことはないけど、チラチラと入ってる彼らの体操演技見ると、やっぱりその道の人ってスゴイなあと思った(笑)
これでちょっとでも男子新体操の競技人口が増えればいいね!

*1:あれができるできないって、体の柔らかさとバランス感覚だと思うから、基礎が出来ればサポートだってあるし、それなりにはできるものだと思うのね。